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Save! Load! Continue?  作者: とっしぃ
学園編
75/300

75 山登り

図書館で赤竜について調べる


この世界には竜、ドラゴンと呼ばれるものが赤竜・青竜・黒竜・白竜の四種類いるようだ

その他に似ているが違う生物としてワイバーン等もいる


主な生息地は青竜が大陸の北方、寒い地を好み雪山などに生息している

黒竜が大陸の南方、暖かい地の火山などに生息している


そして赤竜が大陸中部を中心に幅広く生息している

ローリスの北、王都からだと西側に広がる山脈にも赤竜は生息しているようだ


因みに白竜はとても数が少ないのか記録が殆ど無かった

もしかしたらそれぞれの竜種のアルビノの個体が白竜と呼ばれているのかもしれない


赤竜の気性はやや荒いようだ

北から南に移るにつれて気性が荒くなっていくようで

青竜は温厚で、人間と遭遇してもいきなり襲い掛かってくるようなことはないようだ

赤竜は青竜に比べると気性が荒いが理由もなく人里を襲うようなことはとても少ないらしく、基本的には山奥で獣を餌にして生きているようだ

そして一番気性が荒いのが黒竜で、火山の近くにある集落なんかは毎年のように黒竜の被害が出ているらしい。しかし黒竜は竜種の中で一番強いらしく、被害は天災と同様に考えられており、簡単に討伐できないため生贄を捧げて黒竜を鎮めるという考えを持つ村も南方にはあるようだ



全ての竜種に共通するのは

空を飛び、鋭い爪と牙を持ち、そして火を吐くことができる


その爪は一薙ぎで木々をまるで雑草を刈るように切り倒し

その牙は岩石を容易に噛み砕き

その火は一瞬で生き物を炭に変えてしまうという



____

__

_



「準備はこんなもんでいいかな?帰りは転移魔法で帰って来れるし、危なくなればLoadすればいいし・・・他に何か必要なものあるかな?」


赤竜を探すため王都の西に広がる山脈のかなり奥地を目指す


この三年間の研究で転移魔法はかなり改良することができた

魔法陣のサイズは1メートル四方まで縮小することができたし

面倒だった距離の設定を無視することに成功した


魔法陣にパスワードを設定して、同じパスワードの魔法陣を自動で転移先として判別させることができるようになった

そのかわり転移先の魔法陣を検索するのにかなりの魔力が必要で、距離が離れれば離れるほど魔力の消費も増えてしまう

だがこれなら正確な距離を測って設定するという手間が省けるため、今回のように遠征する際に自分の部屋の転移魔法陣を開きっぱなしにしていれば、帰りたいときに魔法陣をつくればいつでも帰って来ることができるので非常に便利だ


「寮には帰省するって言うとして・・・皆には、なんて説明しようかな・・・ウィルに本当のこと言うと自分も行くとか言いそうだしな~、でもさすがに危険だよな・・・」


ドラゴンを倒しに行くのだから当然危険だ、それはちゃんとわかっている

ただ俺の場合、危険な状況になればLoadしていつでも安全な場所に戻ることができる

なので今回は一人の方が動きやすいはずだ


「う~ん・・・変に嘘つくより、『どこかに行くけど行先は内緒』って言った方がいいか」


何も言わずに出発することも考えたがそれではただ心配をかけるだけだ

レッドドラゴライトを無事手に入れることができてからネタバラシしてもいいだろう


「よし、そうするか」



そしていつものメンバーには「行きたいところがあるから何日か留守にする」とだけ伝え、王都を出発した


____

__

_



早朝王都から西に向けて出発し、ほぼ丸一日ひたすら平原を進む

そして日が暮れ始めるころ山脈の麓に到着した

今回は山登りなので馬は使わず歩きで来た

途中鍛錬がてら走ったりもしたのだが、それでも丸一日を費やした



(疲れた・・・今日はもう寝よう・・・)


テントのようなものを土魔法でつくり、空気穴程度の穴だけ開ける


すっかり気温も暖かくなった、とは言っても夜はまだ少し寒い

しかし風は防いでいるうえ寝袋の中にすっぽり収まればこの程度の寒さならなんてことはない


歩き疲れたためその晩はぐっすり眠れた


____

__

_


そしてそれから山に入って三日目

山を一つ越え、一際大きな山を目指し

現在その山の山頂までもう少しというところまでやってきた


ここまでで遭遇したのは鹿や猪、狼といった普通の獣ばかりだ


鹿と猪は一頭ずつ狩り、食料にしている

ローリスに居るころディルクに獣の捌き方を教えてもらっておいてよかった


(もうかなり奥まで来たはずだけど・・・竜どころかワイバーンも見かけないな)


山道を歩き続けているため足に疲労が溜まっている

山頂について何も収穫が無ければ一度帰ろうかと考えていると

山頂まであと一息といったところで大きな洞穴を見つけた

ここまでの道中でも洞穴をいくつか見つけたがどれも熊のねぐらだった


(今度のは今までのより一際大きいけど、どうだろうな・・・)


洞穴に近づき中の様子を伺う

かなり奥まで続いてそうで、熊のねぐらではなさそうだった


(奥まで入っていくのはさすがに危険か・・・どうしよう、釣りでもしてみるか?)


もしこの洞穴の中に赤竜が居た場合、入っていけば洞穴の中で戦闘になってしまう可能性が高い

赤竜にとっては狭くて戦いづらい場所かもしれないが

暗いうえに崩落の危険もあるためそれは避けた方がいいだろう


なので洞穴の前に今日の朝仕留めたばかりの猪の肉をごっそり放置した

そして少し離れた場所の草木に隠れて気配を消す


様子を伺いながらも、いつ戦闘になってもいいよう休息も兼ねる


_______

Saveしますか?

►はい/いいえ

_______


(もしあの洞穴が当たりで赤竜と戦闘になってもこれならすぐやり直せるな、やばい相手だったらやり直してすぐ逃げればいいし)





そして数時間後

日がすっかり傾き夕日が眩しくなってきたころ



(来た!)


大きく真っ赤な竜が洞穴から出てきた

そして目の前の肉塊の匂いを少し嗅ぎ

その後少し動きが止まる


(あれ、食べないか?やっぱり不自然だよな、結構知能は高いのかな?竜って・・・)


食べたところで別に毒なんか盛っていないが


すると今度は赤竜が地面の臭いを嗅ぎ始めた

そして次の瞬間こちらを向きゆっくり歩き始めた


(気づかれた!?肉に俺の匂いが少し付いてたのか?鼻が利くんだな竜って・・・って暢気にそんなこと考えてる場合じゃない!怖えーー!)


確実に赤竜は俺の方に向かって歩いている

まだ俺を視認できていないのか歩き方は慎重に見えるが


しかし目の前の赤竜は高さだけで3メートル近くあり

全長だと10メートル近くあるかもしれない

そんな巨大な四足歩行の生物がいつでも飛び掛かれる姿勢でゆっくりこちらに向かってくる様はもの凄い迫力があり、恐ろしい



(さて、どうする・・・)


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