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Save! Load! Continue?  作者: とっしぃ
学園編
60/300

60 学園のマドンナ

今日はアルベドが用事でいないうえ、めぼしい授業がなかったので久しぶりに図書館へとやってきた


前々からこの世界のことをもっと知りたいと思っていたのでいい機会だ

世界地図や歴史の本をいくつか手に取り席に着いた

ウィルには図書館に行くことを伝えているので後から来るかもしれない


(この鏡海ってのやっぱ気になるな、ゲームの世界地図みたいに左端まで行くと右端から出てくるとか?それともマヤが言ってたように本当に鏡みたいに急に反転するのかな?だとしたら・・・)


一人でこの世界の在り方を考察しているとセレナがやってきた


「ルシオ様!やっと見つけましたわ」

「あ、セレナ。俺のこと探してたの?何か用?」


そういえば大会が終わってからアルベドの家に入り浸っているのでセレナとはあまり会話できていない


「用というほどのことではございませんけど・・・」

「ん?」

「ルシオ様は何をなさってるんですの?」

「世界地図見てた」

「世界地図?」


そう聞きながらセレナは自然に隣に座る


「そうだ、セレナって鏡海のこと何か知ってる?」

「鏡海ですか?一応知ってはいますけど、ルシオ様に説明できるほどは詳しくありませんわ」


一応話を聞いてみたがセレナはマヤと同じぐらいのことしか知らなかった

やはりこの世界では当たり前の物なのか疑問に持つ人がいないのかもしれない

それに世界の端といわれるくらいなので、実際にそこまで行ったことのある人は少ないのだろう


その後も本を読みながらセレナに質問をしているとリリアーナがやってきた


「ここに居たんですか」

「あ、リリーも勉強?」

「いえ、ルシオ君を探してたんです。最近アルベドさんの所に入り浸っててなかなか会えないので」

「ごめんね、アルベドが他の人呼ぶの嫌がるからさ。何か用?」

「用ってほどのことではないんですけど・・・」


リリアーナは隣に座るセレナを見て何か言いたげにしている


「私お邪魔かしら?」

「い、いえ!そんなことありません!」

「そう、よかった」


オホホとセレナが笑っている


(え?何この空気・・・)


「俺、この本戻してくるよ。リリーもせっかくだし何か読む?」

「そうですね」

「セレナちょっと待ってて、席取っといてくれると助かる」

「わかりました」


セレナを残しリリアーナと本棚の方へ向かう


「どうかした?」

「いえ、本当に大した用ではないんです。ただ最近会ってなかったのでちょっと愚痴聞いて欲しいな~とか思ってただけで・・・」

「ああ、なるほど。たしかにセレナがいたら言いにくいよな」

「はい・・・まあいいですけど。今日は久しぶりに勉強会にしませんか?」

「うん」


リリアーナは俺によく愚痴をこぼすことがある

それでリリアーナのストレス発散になるのならいくらでも聞くつもりだ

マヤの話では、マヤにも時々愚痴をこぼすようになってきたらしい

だがウィルがいるときはそういう話を口にしない

愚痴は言わば悪口のようなものだ、リリアーナなりに気を使っているのだろう

別に親しくもないセレナがいるとなると余計言いにくいのだろう


とりあえずリリアーナの頭を撫でておいた


「な、なんですか急に」

「いやなんとなく」

「そ、そうですか」

「なにか勉強したいものとかある?」

「そうですね・・・」


いくつか本を取り席に戻るとマヤとウィルがうろうろしているのを見つけた

俺達を探しているのだろう


「あ、いた。ルシオ」

「リリーも一緒だったのね」


いつもの四人が揃った

セレナの待つテーブルへ戻る


「お待たせ、ありがとうセレナ」

「いえ、お気になさらないでください」


俺は何も思わず元居たセレナの隣に座る

すると空いている俺の隣にサッとリリアーナが座った

流れでウィルは俺の正面に座る

マヤは俺の後ろでセレナの方を見ながら立ったままでいた

セレナは俺が座るとまた椅子を寄せてきた


「今度はどんな本を持って来たんですの?」

「セレナだっけ?どうしてあなたまで居るの?」

「えっと・・・どちら様でしょうか?」

「・・・・マヤよ」

「マヤさん、私がいるとお邪魔でしょうか?」

「・・・・別に」

「よかったですわ」


背後からマヤの視線をビシビシ感じる

正面に座るウィルは目が泳いでいる、どうしていいのかわからないのだろう

俺も同じだ


(子供でもやっぱ女は女だ・・・怖ぇ)


セレナがマヤを無視して俺の持ってきた本のことを聞き始めた

マヤは仕方なさそうにリリアーナの正面に座る

座る時わざとらしくため息をつきながら

隣でウィルが居心地悪そうにしている


その後ピリピリした空気のまま勉強会はしばらく続いた


____

__

_


地獄の勉強会がようやく終わった

空気に耐えきれなかったのか図書館で解散したあとウィルはさっさと帰ってしまった


散歩がてら途中までリリアーナを送り男子寮へと戻る道中


「あなたがルシオ君?」


学園の敷地内で声をかけられた


「はい、そうですけど」

「セレナさんから聞いたわ、あなたセレナさんに勝ったんですって?強いのね」


声をかけてきた人物を俺は知っていた

学園のマドンナと言われているシェーネだ

男を何人も連れて歩いているのを何度か見かけたことがある


「それほどでもないですけど・・・」

「私強い男の子って好きよ」


目を見つめられたときドキッとした


(この子本当に14,5歳か?色っぽすぎるだろ)


男たちが熱を上げるのもよくわかる

すっかり体は育っているのか出ているところは出ているし、腰回りは綺麗にくびれている

そしてもう寒い時期だというのにミニスカートでピッチリした服を着ているため体のラインが強調されている


「それになかなか可愛い顔してるのね」

「あ、ありがとうございます」


シェーネの声を聞いていると体がフワフワしてくる

目が合っているだけで動悸が激しくなってくる

会話しているだけでとても幸せな気分になってくる


「フフッ、少しお姉さんと遊ばない?」

「はい、喜んで」


頭がボーっとする

だが舞い上がりそうになるほど幸せな気分だ

これが恋なのかもしれない


シェーネに連れられ授業の終わった空き教室にやってきた


「さてと、私と良いことしたいなら私を楽しませてみせて?」

「楽しませる?」

「ええ、私が喜ぶことよ」

「何が良いですか?」

「あなたにしたできない特別なこととかないかしら?」

「俺にだけ・・・特別なこと・・・SaveとLoadとContinueができます」

「・・・なにそれ?」

「好きなところで記録して何度もやり直すことができます」

「・・・何を言ってるのかわからないけど、やり直す?」

「はい、失敗したらやり直すことができるんです」

「はっ、何を言い出すかと思ったら・・・わかったわ、じゃあ試しにやり直してみせなさいよ」

「わかりました」


_______

Loadしますか?

►はい/いいえ

_______


気が付くと大会の会場に居た

観客席には溢れかえるほどの人がいる


「・・・・・・」


決勝戦の直前にSaveしたところだろうか


「あ、あっっっぶねーーーーーー!!!」

「きゃっ!」


急に大声を上げたのでセレナが隣でビックリしていた


「ど、どうしたのだ?ルシオ君」

「ごめん・・・何でもない・・・」

「何でもないようには見えないが・・・試合で本気を出せないのは困るぞ?」

「大丈夫、大丈夫だから」

「それならいいが・・・」


それだけいいセレナは怪訝そうな顔をしながら離れて行った


(あっぶねー、なんだったんだ?いくらなんでもおかしいだろ)


Loadした今は正気に戻っている

ということは人を操る魔法にかけられたか、もしくはシェーネがサキュバスとかだろうか?

どっちにしろ操られたのは間違いないだろう

でなければオプションのことを他人にペラペラ喋るわけがない


(なんかセレナに勝つと碌なことがないな・・・)


魅了系の魔法だろうか?なんにせよ危険すぎる


(でもどうしよう・・・セレナに負けるのもそれはそれで苦労するだろうしな~)


わざと見え見えな負け方をするとセレナに軽蔑されるだろう

かといって接戦を演じた末負けるくらいなら素直に勝つ方が楽だ


(シェーネにさえ気を付ければ大丈夫か・・・)


今度シェーネに声をかけられたら全力で逃げよう


(またセレナと戦うのか・・・めんどくさいな~)


_______

Loadしますか?

►はい/いいえ

_______


さっきはセレナに変な人だと思われたのでもう一度やり直す

同じようにセレナが声をかけてきた


「いい試合をしよう!」

「俺開幕から全力で行くから、油断してあっさり負けたりしないでね」

「言うじゃないか、面白い!私も全力で相手しよう」


その後通算三度目のセレナとの試合となった


開幕早々激しい拳と拳のぶつかり合い

セレナとの戦いもいい加減慣れてきた

速さにも目が慣れてきてかなり一方的な戦いになる

セレナはかなりタフだが、それでも三分程度で勝負はついた


「勝者ルシオ!」


こうして結局今年も大会をやり直す羽目になった


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