表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Save! Load! Continue?  作者: とっしぃ
学園編
59/300

59 十歳の大会 終

大会六日目、決勝戦

相手はセレナ


会場に向かうと観客席は人であふれかえっていた


(準決勝より凄い・・・あ、Saveしとかないと)


_______

Saveしますか?

►はい/いいえ

_______


Saveをして試合開始を待っているとセレナが声をかけてきた


「まさかルシオ君がレオ先輩やアルベド先輩を倒して決勝まで上がってくるとは思わなかったよ」

「うん、二人とも強かったよ」(もう口調変わってるし)

「アルベド先輩は私の苦手なタイプだがレオ先輩とは一度手合わせしてみたかったんだ、だがそのレオ先輩に勝ったルシオ君なら相手に不足はない。いい勝負をしよう!」

「うん」


気持ちが昂ったら口調が変わると去年言っていたが、試合前からこの調子ということはそれだけ楽しみにしているということだろうか

ならば期待に応えないといけない


そして試合が始まる


「決勝戦、始め!」


開始早々セレナは正面から突っ込んでくる

戦い方は去年と同じようだ


この一年俺は格闘訓練も受けていた

魔力強化も欠かしていない

セレナが俺以上に努力をしていない限り去年より楽に勝てるはずだ


セレナは去年とあまり変わっていなかった

攻撃は単調で、避けたり受け流したりしやすい

だがセレナの本気はまだこれからだ

無尽蔵の魔力を使って強化を行い、とてつもない速さと重さで攻撃してくる


「なかなかやるなルシオ君!ならこれならどうだ!」


セレナがギアを上げてくる

でも俺はまだ上げない

セレナと同じペースで強化魔法を使うとおそらくこちらが先にガス欠になる

魔力の消費を抑えるのに覚えた格闘術が非常に役に立っている


(まだこの速さならいけるな、今のうちにダメージを与えておかないと)


セレナは治癒魔法も使える

しかしその隙はあたえない


「くっ・・・本気を出せる相手に出会えて嬉しいよ、行くぞ!」


(ははっ、やっぱ戦闘モードのセレナって暑苦しいな)


そこからは余計なことを考えている余裕は無くなった

セレナは常人なら目で追うことすら難しいほどの速さで動き回り攻撃を仕掛けてくる

こうなったらこちらも温存している余裕は無い

こちらも本気で相手することにする


(だけど去年一度勝ってるんだ、あの時より俺は間違いなく強くなってる)


体感ではセレナは去年とあまり変わらない

なので本気になったセレナ相手でも有利に戦うことができた


そして決着の時


去年と同じでセレナの渾身の攻撃にカウンターを合わせる

セレナはそれをもろに受け、膝から崩れ落ちた


「ぐっ・・・くぅ」

「戦闘不能!勝者ルシオ!」


その瞬間観客席から歓声が上がった

シンプルな殴り合いではあったが、何分速度が凄いので迫力はあったのだろう


倒れて動けないセレナに治癒魔法をかけてあげる

今回は治療の途中で魔力切れを起こすこともないだろう、まだ余力がある

疲れはしたがどこか心地いい

やっぱり思いっきり体を動かすのは楽しいし気持ちいい


「ありがとう、楽しかった!」

「ああ!私もだ!良い闘いだった!」

「もう平気かな?」

「あぁ、ありがとう。もう大丈夫ですわ」

「ぷっ」

「へっ?」


口調の変わる境目を目の当たりにしてつい吹き出してしまった


「ごめん、なんでもない」

「え?え?私の顔に何かついていますか?それともどこか汚れていますか?」

「ううん、そうじゃないんだ。やっぱりそっちの方が俺は好きだなって思って」

「はい?」

「なんでもない」


こうして十歳の大会、年中の部は俺の優勝で幕を閉じた


____

__

_


大会から十日が過ぎた


現在俺はアルベドの部屋にいる

アルベドは寮ではなく王都の知人の家に下宿していた

研究のためという理由で引きこもっているため基本的に学園にはあまり行かないらしい

しかし話を聞く限りどうやらただの人見知りというか人間嫌いな感じがする

研究のため引きこもるなら学園の寮の方が圧倒的に効率が良いからだ


アルベドは王都から遥か西、大陸西部の山奥にあるイルシーという里の人間で

俺と同じようにレルターのスカウトを受け三年前学園に特待生として入学したようだ


ここは王都で暮らしているアルベドの伯母さんの家らしい

伯母さんも昔王立学園に通っていて、卒業した後王都で結婚したそうだ

大会決勝の翌日、初めて来た時「アルベドに友達ができた!」と大変喜ばれた

それから幻覚魔法を習うため毎日来ているのだがいつももてなしてくれる


幻覚魔法はイルシーの里で使われる独特な魔法のようで

外敵からの侵略を防ぐため里の入り口には常に幻覚魔法がかけられており、入り口が見えなくなっているようだ


幻覚魔法は基本である四元素の魔法とは毛色が違うためなかなかコツがつかめないでいる

アルベドの説明を聞いて頭では理解しているつもりなのだが


現在アルベドとにらめっこしている

というのも幻覚魔法の初歩で、自分の顔を別の顔に見せるという練習をしている

俺の顔が変わったらアルベドが申告してくれるのだが


「難しいな~・・・」

「・・・・そんな簡単に使えるようになったら里の人間が困るけどね」

「アルベドはどれくらいかけて使えるようになったの?」

「・・・・覚えてない、気づいたら使えてたし」

「マヤといいアルベドといい天才は違うな」

「・・・・君が言うと皮肉に聞こえるんだけど」

「なんでさ?」

「・・・・大抵のことは何でもできるし」

「そんなことないよ」

「・・・・あっそ」



結局その日も目に見える進歩はなかった

だがまだ始めたばかり、これからだ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ