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Save! Load! Continue?  作者: とっしぃ
学園編
57/300

57 十歳の大会 肆

観客席に戻るとマヤと一緒にリリアーナもいた


「さすがねルシオ!」

「あれルシオ君がやったんですか?」


修復中の舞台を指さしリリアーナが問う


「うん、怒られちゃった」

「そりゃそうでしょう、滅茶苦茶しますねホント」

「あれでも加減してるんでしょ?」

「うん、会場全体を壊すわけにはいかないし」

「壊そうと思ったら壊せるんですか?」

「ここくらいならできるんじゃないかな?」

「・・・・」

「リリーだってその気になったらできるでしょ?『グランドフィッシャー』でドカーンと」

「無理ですよ・・・」

「あ、そう?それよりそっちはどうだった?」

「はい、無事優勝することができました」

「おめでとう。ま、リリーなら当然だね」

「今年はルシオ君たちが居ませんからね、来年はこう上手くはいきませんよ」

「じゃあ来年に向けてリリーの特訓しないとな」

「ありがとうございます。でもお手柔らかにお願いします」

「リリーのためだからね!ビシバシいくよ!」

「あう・・・」

「ははっ、まあそれは冗談として・・・ウィルはまだ戻ってないんだ?」

「うん、医務室だと思うけど。行ってみる?」

「そうだね、この後の試合はとりあえず見なくてもいいか」


三人で会場に併設されている医務室へと向かうことにした

この会場は普段は生徒の実戦訓練用の施設で、怪我人が出た時のために医療施設が併設されている


医務室に入ろうとするとちょうどウィルが出てくるところと鉢合わせた


「あ、みんな」

「大丈夫だったか?」

「うん、別に大したことないよ。ただ横になってさっきの試合のこと考えてたんだ」

「試合で何があったのか聞かせてくれ」

「うん」


四人で会場隅の人気のないところでベンチに座り話をする


「アルベドの戦い方ってどうだった?」

「う~ん・・・はっきり言うと、よくわからないんだ」

「見てて気になることはいくつかあったけど、あいつに何された?」

「それがわからないんだ。攻撃しても通用しなくて・・・かと思ったら『フレイムバースト』はあっさり食らうし、なぜかその後気づいたら負けてたし・・・」

「え?『フレイムバースト』は避けられてたぞ?」

「うそ!?あっさり食らって熱そうにもがいてたからヤバイと思ってすぐ消したんだけど」

「やっぱり・・・」

「何かわかったの?ルシオ」


アルベドの術はおそらく幻覚を見せる類の魔法だろう


「最初にウィルが『ハイドロスネーク』で攻撃したよな?あの時何があった?」

「何って、見てたんじゃないの?アルベドが一切動かずに魔法を消したじゃん。魔法障壁を使ったわけでもないし、どうやったのかわからないけど」

「そう見えてたのはウィルだけだ。俺たちからは普通に手で払って打ち消したように見えた、風魔法かなにかだと思うけど。だからウィルはあのとき驚いてたのか」

「ええ!?」

「アルベドは多分幻覚を見せる魔法を使えるんだと思う。その対象がウィルだったから俺たちとは違う見え方をしたんだろう」

「じゃあ『フレイムバースト』を食らったのも・・・」

「幻覚だろうな、アルベドは普通にジャンプで躱してたし。んで焦ってるウィルの後ろに回り込んで手刀で意識を絶ったんだ」

「そんな・・・勝算はあるの?ルシオ」

「ないこともないけど・・・」

「やっかいな相手ですね、開幕術をかけられる前に速攻で勝負を決めるとかですか?」

「うん、同じこと考えてた。まともに対峙すると見えてるものが信じられなくなりそうだし」

「ル、ルシオなら大丈夫よ・・・」

「ありがとうマヤ。まぁ負けるつもりはないよ、ウィルの仇を打たないとね」

「うん、頼んだよルシオ!」


____

__

_


大会四日目


一試合目のアルベドの試合はまたしてもあっさりアルベドが勝ってしまったので新しい情報を得ることはできなかった


俺の試合も昨日のレオより遥かに弱い奴が相手だったので難なく勝てた


因みに別ブロックではセレナが順調に勝ち進んでいた


____

__

_


大会五日目


一試合目、いよいよアルベドとの試合となる

朝起きてSaveをした


今日は準決勝だ、会場に向かうとすでに大量の観客が入っていた

マヤ達も応援してくれるみたいだがどこにいるのか見つけられないほどだ


(去年は年少の試合が終わったら会場に来なかったから気づかなかった、年中と年長の試合ってこんなに人が見に来るんだ)


少し離れたところで行われている年長の試合も今日が準決勝らしく、観客席は満席状態だった


昨日までの観客の量とは大違いの状況にびっくりしているとアルベドがやってきた


「あ、今日はよろしく」

「・・・・うん」

「あのさ、ひとつお願いがあるんだけど」

「・・・・なに?」

「もし僕がアルベド君に勝てたら、アルベド君が使ってる魔法を教えてくれない?」

「・・・・・」


アルベドが使っているであろう幻術

それは俺が考えている光魔法に共通するものがあるかもしれない

もしそうなら光魔法の研究が一歩前進できる

あと単純に知らない魔法は使えるようになっておきたい


「駄目かな?」

「・・・僕の使ってる魔法って何のことかな?」

「えっと幻術って言ったらいいのかな?幻覚魔法?」

「・・・・・この前のウィルフレッドって子と友達?」

「うん」

「・・・なるほど、観客にまでは魔法をかけなかったから気づいたのか」

「大体そんなところ」

「・・・・やだ」

「え!?」

「・・・僕にメリットないし、面倒くさいし」


(まあそうだろうけどさ・・・どうしようか)


「僕に負けた時の言い訳?」

「・・・・挑発のつもり?」

「つもり」

「・・・・・」

「ごめん、忘れて」


(こういうタイプを動かすには・・・)


「もちろんただで教えてもらうつもりはないよ。僕の知ってる魔法でアルベド君の知らないものがあったら教えるし、なにか研究とかで手伝ってほしいことがあれば協力するから」

「・・・・はあ・・・なんでそこまでするの?」

「幻術とか僕使えないし、もしかしたら僕が考えてる光魔法のヒントになるかもしれないから」

「・・・光魔法?」

「うん」

「・・・・どんな魔法なの?」

「それは内緒」

「・・・・・・・・・・わかった、いいよ僕に勝てたらね」

「やった!」

「・・・代わりに僕が勝ったら、さっき言った光魔法について知ってること全部話して」

「いいよ!」


(やっぱりこういうタイプは利益がないと動いてくれないな。よし、じゃあ念のためSaveの上書きを・・・おっと)


「・・・・どこ行くの?」

「トイレ!」


念には念を入れて

既にアルベドに術にかけられている可能性も有る

Saveしたらすでに術中で詰んでたなんてことになったらたまらない


既に言質はとってある

なのでSaveするのは一旦アルベドと距離を離してからにしよう


_______

Saveしますか?

►はい/いいえ

_______


(さ~て、なにがなんでも勝ってやる)


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