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Save! Load! Continue?  作者: とっしぃ
学園編
56/300

56 十歳の大会 参

大会三日目


朝起きてからSaveをしておいた


勝ち残ったのは16名

今日の一回戦はアルベドとウィルの試合


アルベドはあっさり勝ち進んだため実力が不明だ

シード枠ということは去年の大会で良い成績を残しているはずなので弱いということはないと思う

少なくともレオと同評価ではあるので要注意人物の一人だ


「気をつけろよウィル」

「わかってる、相手の実力がわからない以上油断はしないよ」


リリアーナの決勝戦を見たい気持ちも大いにあるのだが

今日レオとの試合に勝てれば準決勝の相手はおそらくアルベドかウィルになるだろう

ウィルならアルベドにあっさり負けることは無いと思うのでアルベドの戦い方を観察しておきたい


マヤの話だとアルベドは11歳の特待生のようだ

しかしそれ以外の情報はない


授業で一緒になったこともなければ訓練場や学園内で会ったこともない

それどころか男子寮内ですら会ったことがない

すれ違ったりしていても記憶に無いだけという可能性もあるが

アルベドは黒髪でどこか日本人っぽい見た目をしているので、もし見かけていたら印象に残ると思う





そしてアルベドとウィルの試合が始まった


開始早々ウィルの方から仕掛けた

『ハイドロスネーク』でアルベドを攻撃する

アルベドは風魔法を使ったのだろうか?腕を振り水の鞭を弾いた

ただそれだけのことなのにウィルが凄く驚いた様子をしている


(どうしたんだ?あれくらいウィルだってできるだろ、何をそんなに驚いているんだ?)


するとウィルが『ストーンボール』や『ウォーターボール』『ファイヤーボール』といった投擲系の魔法をアルベドに向かって連射し始めた


アルベドは横に移動して避け、『ブラスト』をウィルに向かって放つ

それをウィルはなぜかまともに食らってしまい吹っ飛ばされた

しかしギリギリ場外になる手前で魔法障壁を背面に張り落下を防いだ

場外負けこそ回避できたがウィルは自分で張った障壁に強く打ち付けられてしまった


(ウィルの様子が明らかにおかしい)


「どうしたんだウィル?」

「なんか様子が変よね?」

「うん、さっきだってアルベドが避けたのに同じところを攻撃し続けてた」


(アルベドの技か?幻覚を見せるとか・・・)


相変わらずウィルは驚いたような何が起こったのかわかっていない様子だ


「・・・・君結構しぶといね」

「なんで・・・今何をやったの?」

「・・・・知らなくていいよ」

「くそっ」


ウィルが舞台上を覆う勢いで『フレイムバースト』を使う

余裕がなくなったんだろう、威力の高い魔法を使い始めた

アルベドは素早く上に飛び回避する

するとウィルは魔法を消し今度は不安そうな顔になった

そこにウィルの後ろに着地したアルベドの手刀を食らいウィルはダウンしてしまう

そのままウィルは起き上がることができなかった、おそらく気絶しているのだろう


「ウィルフレッド戦闘不能!勝者アルベド!」


勝利宣言を受けたアルベドはさっさと会場から出て行ってしまった


「ウィル君負けちゃったね・・・」

「うん、しょうがないよ。相手の方が強くてまともに戦えてなかった」

「あのアルベドって子そこまで強いのかな?そうは見えなかったけど」

「ウィルの様子が変だったのは多分アルベドの術か何かだと思う、あとでウィルに聞いてみる」

「ルシオなら勝てるよね?」

「わかんない、でも戦ってみたい」

「じゃあレオ君に勝たないとね」

「うん」


こうなってしまった以上仕方ない

ウィルとの勝負はあきらめて敵討ちに目的変更だ

そのためにもレオには負けられない


教師から治癒魔法をかけられウィルは目を覚ましたようだ

そしてそのまま教師に連れられ会場から出て行った

念のため医務室に連れていかれたのだろう

まあ話を聞くのは俺の試合が終わってからでもいい



そして俺の番がやってきた


レオとの戦い方を考えはしたが結局シンプルに力勝ちすることにした

といっても腕力の勝負ではない

開始早々魔法を放ち場外に弾き落とす作戦だ


「始め!」


審判の掛け声と同時に『ブレイズカノン』を無詠唱で放つ

レオは油断していなかったのだろう、あっさり躱されてしまった

だが想定内だ、グレッグと戦った時はもっと近い距離からの攻撃を見てから躱された

強化魔法を使っていたら俺だってできる


避けられるのを想定して第二の矢をすでに放っている

一発目をレオの正面に、そして横に避けた所を狙うように二発同時に左右に放っている


レオは二発目を想定していなかったのか避けることができなかった

しかし両手でしっかりガードされてしまった

ガードしたといっても『ブレイズカノン』の破壊力は相当なものだ

防いだ両腕が折れてもおかしくはないのだが

ガードの奥で怖い目がこちらを睨んでいる


(う~ん・・・割とピンピンしてるな・・・)


だが相手は見るからに肉体強化系

それも想定内だ

攻撃の手は緩めない


『ロックピラー』で石の柱をレオ目掛け突き出す

しかしこれを避けられてしまいレオがこちらに向かってくる

『ロックピラー』を何本も出してレオを止めようとするが全て避けられて止まらない

みるみる距離を詰められてしまった


(うおっ!さすが獣、素早い・・・)


「ウガアァ!!」


雄たけびを上げながら俺に向かって拳を振り上げる

しかしその拳は俺まで届くことはなかった


自分を覆うように氷のシェルターをつくる

鈍い音が内側に響いた


(作戦失敗か・・・どうしよう、ここまで速くて頑丈だと思わなかったな)


多分肉弾戦ならセレナより強いと思う

単純な殴り合いだとセレナ相手に苦戦した俺では分が悪いだろう

やはりダウンを取るより場外に落とす方が簡単なはずだ


(もしレオがセレナと決勝であたるようなことになったらレオが勝っちゃうかな、そうなれば・・・)


セレナはレオを好きになるかもしれない


(なんかそれは面白くないな・・・)


一度苦労してセレナに勝ったがやり直したので今はセレナと仲良くなっていない


(う~ん、意外と気が多いのかな俺・・・いや、これはあくまで友達を増やすのが目的なんだ。決して一度惚れられたセレナを取られるのが嫌なわけではない)


いや、やっぱり嫌だ

相手が誰であれ好意を向けられるのは良いものだ

セレナにはまた俺と仲良くなってもらいたい


レオは氷を砕こうと何度も殴っている

だが氷にはかなりの魔力を籠めている、容易に砕けるものではない自信がある


どうやって場外に落とすのかが問題だ

そこでひとつ思いついた

足場を無くしてしまえばいいと



『グランドフィッシャー』で舞台を真っ二つに割った

大会の会場自体を壊さないよう加減して


急に足場が割れてレオはビックリして攻撃の手が止まる

その瞬間を狙い、氷を消すと同時に強化魔法を目いっぱい使ってレオを割れ目に叩き落すように殴った

さすがの反応速度でガードされたがガードは意味をなさない

足場がなくなった状態でガードしても下に落ちるだけだ


勢い余ってレオに覆いかぶさるように割れた舞台の隙間に二人して落ちる


「いてて・・・」

「ム・・・」

「はっ!審判!これってどっちの勝ち?」

「えっ?ええと・・・」


舞台が真っ二つになることは審判も想定していなかったのだろう


「オレの負けダ・・・」


するとレオが自ら負けを宣言してくれた


「君ハ無茶苦茶なやつだナ、だが面白い。気に入ったヨ」

「あ、どうも」


レオに握手を求められそれにこたえる


「えぇ~・・・レオの場外負けとします。勝者ルシオ!」


ちょっと無茶はしてしまったがなんとか勝ち進むことができた

明日の相手はレオよりは弱いので多分大丈夫だろう


(問題はアルベドかな・・・)





その後舞台を壊したことを教師から怒られてしまった

だが教師が土魔法を使って舞台はすぐに修復できたので少し注意される程度で済んだ


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