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Save! Load! Continue?  作者: とっしぃ
第二の人生
15/300

15 内通者

「お父さん、夜の間に西の森から魔獣が襲ってきたらどうするの?」

「ん?どうしたいきなり?」

「ちょっと気になって」

「村の西の端っこ、森の近くに自警団の小屋と見張り台があるだろ?夜の間もあそこに二、三人見張りの人間が居るんだよ、だから魔獣が出たら警告の鐘がなるはずだ。鐘がなったらこの辺りにも聞こえるぞ」

「ふーん・・・」


(その鐘の音は一度も聞こえていない、見張りの人が鳴らす暇もなく殺されるか捕縛されているってことか?)


見張り台に鐘がついてあるのは俺も見たことがある

村には三つの見張り台がある

東の街道の側に一つ、南の川の側に一つ、そして西の森の近くに一つだ

村の西側は魔獣対策に北の山肌から南の川まで一面防護柵がある

高さは3メートルちょっとあり乗り越えるのは苦労する、しかしブレイズカノンや石の柱を造る中級土魔法『ロックピラー』などを使えば壊すことは容易いだろう


防護柵のちょうど真ん中あたりに門があるがあまり大きくはない

子供でも閂を外して開けることができる



(まずは連中がどうやって村に侵入してるのか確認しておくか・・・)


山賊が西の方からやってくるというだけで実際どこから侵入しているのか細かくはまだ知らない

船を使って西寄りの川から来るのかもしれない、北の崖を降りてきている可能性もゼロではない


「街道の方と川の側にも見張り台あるよね?あっちは?」

「東の街道の見張り台は一人だけついてるぞ、南側は人手不足で今は誰もついてないんだ。まあ川の方は何かが襲ってくるなんてこと今まで一度もなかったけどな。人手に余裕があるときは南にも見張りを付けてるぞ」

「人足りてないんだ」

「ランドンが腰をやって今動けないし、ウォーレンさんも村長が死んじまったから次期村長として忙しいし何よりもう歳だしな~。まあユダ婆が生きてる間は村長なんていらないけど」

「そっか」


ウォーレンというのは少し前亡くなった元村長の息子だ、息子といっても見た目はおじいちゃんでたしか孫もいる

ユダ婆というのが元村長の妻、この村で一番の年長者だ。ディルクが言うように元村長が生きていたころから実質ユダ婆が村長のようなものだったので元村長の印象は薄い

ランドンというのはよく知らない、たしか村の大工だった気がする



「僕も自警団手伝おうか?」

「ありがたいけどルシオにはまだ早いかな~」

「でも魔法も使えるし強化魔法を使ったら狼くらいなら倒せないかな?」

「例え魔獣化してなかったとしても野生の獣をなめてると痛い目みるぞ~」

「なめてはないけど・・・」


この世界には「魔獣」と呼ばれる普通の獣が魔力に中てられ狂暴化し姿形まで変わった存在がいる

いわゆるモンスターだ


魔獣は普通の獣より何倍も危険な存在

まあ、だからこそそれを討伐して報酬を得ることを生業にする冒険者なんて職業が成り立つところもあるのだが


「気持ちは嬉しいがもう少し大きくなったらな」

「うん」



さて話し込んでしまった

いい加減行動しないと


_______

Loadしますか?

►はい/いいえ

_______



「ちょっとトイレいってくる」

「は~い」


アリシアが特に気にした風もなく返事する


トイレに行くふりをして窓から外に出る


(一個ずつ潰していくしかないな、まずは・・・一応川の方を確認しておくか)


川に船がついていないか確かめるため家から南西の方角に走った

目と耳に魔力を集中させ一応辺りの様子を伺いながら

今のところ山賊らしき連中を見かけることはない

もうすっかり夜になっていて外を出歩いている村人もいない


なるべく速く、しかし静かに走った




川の側まで来たが船らしきものは見えない

そのまま西の柵まで走ったがやはり船はない

柵は川の途中まであり回り込むと大人でも胸くらいまでつかるので山賊が大人数で攻めるには少しもたもたするだろう


(やっぱり西の門から入ってくるのか?でも、だったら見張りはどうした?)


そう考え見張り台の方に視線を向けた時、見張り台の上に小さな明かりがついた

その明かりはゆらゆら揺れている


(まさか・・・)


ここからでは少し遠くてよく見えないので門の方に静かに走る


目と耳にさらに魔力を集中させながら近づいていくと門の辺りに沢山の人影が見えた

門が空いている


(やっぱり、そういうことか)


山賊達は元々襲撃を計画していたようで会話もなく散開しながら民家の方に静かに近寄る

そして火を放った


(内通者がいるんだ)


_______

Loadしますか?

►はい/いいえ

_______



「お父さん、夜の間に西の森から魔獣が襲ってきたらどうするの?」

「ん?どうしたいきなり?」


先ほどと同じ質問をする


「ちょっと気になって」

「村の西の端っこ、森の近くに自警団の小屋と見張り台があるだろ?夜の間もあそこに二、三人見張りの人間が居るんだよ、だから魔獣が出たら警告の鐘がなるはずだ。鐘がなったらこの辺りにも聞こえるぞ」

「今日は誰が見張りについてるの?」

「たしかバーナードとグレッグだな」

「グレッグ?」


バーナードのことは知っている、熊のように大きい人だ

でも温和で、気は優しくて力持ちという言葉がピッタリな人

何年か前ディルクに連れられ自警団の拠点に遊びに行ったとき初めて会った


見た目のせいでよく子供から怖がられるらしくそれを気にしている

しかし俺は中身が大人なので別に怖がったりはしなかった

それが嬉しかったらしく肩車したりして遊んでくれた

大きなバーナードに肩車されるとほんとに高くて、年甲斐もなくはしゃいでしまった

まあ今の俺は子供なので問題は無いのだけど


ディルク曰く、それ以来俺はバーナードのお気に入りらしく、ちょくちょく連れて来てくれとお願いされるらしい


だがグレッグという名前は聞いたことがない


「ちょっと前に森で魔獣に襲われて怪我をした冒険者だ、怪我が治るまで村の手伝いをやってくれているんだよ」


(あいつか・・・あいつが内通者なのか。ってことは完全に計画的な襲撃だ、それもかなり入念な)


「急にどうしたんだ?そんなこと聞いて」

「うん、ちょっと・・・」

「ん?」


ディルクへの返事が空返事になってしまった

でも今はバーナードのことが気になる


(多分グレッグに殺されてるんだろう・・・)


俺がLoadする度何度も


(Loadしてから襲撃まで30分くらいある、Loadした時点ではまだ生きてるかもしれない。だったら必ず助ける!)




_______

Loadしますか?

►はい/いいえ

_______


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