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Save! Load! Continue?  作者: とっしぃ
学園編
107/300

107 引っ越し

落ちるような感覚に襲われ目が覚めた


(ん・・・そういえば座って寝てたんだった・・・)


バランスを崩して倒れそうになったみたいだ


昨日までまた大変だった

居なくなったサラを探すために王都中を走り回り

それでも見つからないからLoadしてやり直して


サラを見つけたら今度は説得するために猿芝居までして

傀儡術なんて使ったことないから後ろを向いて使うふりだけしたが演技が下手すぎただろうか?

なんかサラが笑っていたようにも感じたが・・・

これで上手くいかなかったらセルドロを直接ぶん殴りに行くとしよう



目を開けると目の前のベッドで横になっているサラと目が合った


「おはよう、サラ」

「おはようございます」

「もしかしてあんまり眠れなかった?」

「いえ、おかげでぐっすり眠れました」

「そう、よかった」

「ルシオ君こそちゃんと眠れなかったんじゃありませんか?」

「平気だよ」

「でも・・・」

「魔法の研究しながら寝落ちすると座ったまま寝ることなんてよくあるし」


熟睡できていないようでも眠気はスッキリしている

すこし体は痛いが、動かせば解れるだろう


「さて、今日はこの後クラウスさんが来ると思うんだ。その後家を貰えることになると思うからそれまでサラには時間を潰してもらわないといけないんだけど」


サラにやり直す前の出来事を細かく説明する

これから同じことを繰り返すにあたり『サラがいる』という変更点がどう作用してくるか想像もつかない

さすがにないとは思うが、最悪家を貰えないなんて展開も可能性としてはあり得る

なのでサラ抜きで、前回同様俺とマルクだけで行動する方がいいと思った

前回はサラがいなくなったという点以外なら何も文句のない展開だったからだ

イレギュラーなことは無い方が同じことを繰り返しやすい


「わかりました。ではどこかでおとなしくして待っています」

「うん、夕方には学園に戻ってくると思うから」

「はい」


その後クラウスが来る前に、サラを誰にも見つからないように外に出す

そしてクラウスが来てからはなるべく前回の行動をなぞっていく

偶然会ったマルクを連れてクラウスについていき

メリアムと再会することも豪邸を貰えることもわかっているが、わざと驚いたふりをする


今回に限らず同じことを繰り返すことは何度もあった

その度自然な演技が上手くなっていると自分では思う


そして大体は前回同様に展開が進み

無事に豪邸とメイド三人、そして金貨千枚を手に入れることができた

あとメリアムという友人も



その後サラと合流して、アリスにも説明してから引っ越しの準備をする

引っ越し自体は転移魔法陣を使えば楽だった

それに荷物もそこまで大量にあるわけではない


「ってわけでサラもこの家に住むことになったから。異論は認めないけど聞くだけなら聞いてやる」

「僕はいいけど」

「・・・・・」


アリスはどこか不満気だった

その様子を見てサラが申し訳なさそうにしている


「大丈夫。アリスはサラが嫌なんじゃなくて家族以外の誰かと一緒に住むことが嫌なんだと思う」


こそっとサラに耳打ちする


屋敷に連れてきたときはアリスも目を輝かせていた

「こんな家に住めるの!?凄い!」とはしゃぎまくっていた

しかし中に入りテラ、マル、シエロの三人も一緒に住むことを説明したとたん急にテンションが下がった

前回もそうだった

身の回りの世話をしてくれるメイドでこれだ

決してサラのことが嫌いだから不満気というわけではないだろう


「アリス、さすがにこの家に俺達三人だけじゃ広すぎるし、手入れもできないだろ?テラさん達は家の掃除とか俺たちの身の回りのことやってくれるためにいるんだ。サラだって俺の手伝いしてくれるからここに住んでもらうんだし」

「・・・・・」


サラが俺の手伝いをというのは嘘だ

ただ居候するだけだとアリスが納得してくれないかもと思ったから言ってみた


メイドだけでも嫌なのにサラまで増えたからか今回はアリスの機嫌がなかなか直らなかった

アリスは人見知りというかあまり他人を受け入れないとこがある

合わない相手と無理に仲良くなれとは言わないが、理由も無く拒絶するのは良くない


「・・・・これなら寮の方がいい」

「だったらアリスだけ寮に戻るか?」

「・・・・・・・うん」

「だ~め。アリスも俺と一緒に暮らすんだ。寮で別々だったのがやっと一緒になれるんだから」


ここで「だったら出ていけ」と突き放してしまうのは最悪だろう

それにこの家に住む一番の目的は兄弟が一緒に住めることにある

それと同じくらいマヤと一緒に住めるということもあるけど


サラはきっともう勝手に何処かへ行くことはないだろう、宿代も勿体ないし部屋も沢山余っているから

それに一応目の届くところに居てほしい、なので言ってしまえばついでのようなとこはある


逃げられないようアリスを抱きしめ

俺がアリスと一緒に居たい、だから俺のわがままを聞いて?

という雰囲気を出す

というか実際その通りなのだが


アリスはまんざらでもないようで

だんだん機嫌が戻ってきた


「な?兄ちゃん達と一緒に暮らそう?」

「・・・わかった」

「ありがとう!」


かなり力技だった気もするがようやく納得してくれた


「何が不満だったの?アリス」

「マルクうるさい・・・」

「えぇ・・・」


マルクは一体アリスが何を不満に思っていたのか全く分からないようだ

そしてアリスに直接聞いたら足蹴にされてしまっていた


マルクはマルクで手のかからない素直な所が本当に可愛い

双子なのにアリスとは正反対だ


「これで兄弟一緒に暮らせるな」


マルクも抱き寄せて二人いっぺんに抱きしめる


寮だとどうしても、一緒に何かしたいとき不便だった

急に会う用事ができても、女子寮まで行って呼び出してもらわなければアリスに会えなかったからだ

その手間もこれからは必要なくなる




アリスの機嫌が直ったところで各々部屋を決めるため屋敷を探検した

一階には食堂や広間があり

二階には廊下を挟むように部屋が沢山あった

二階の好きな部屋を使っていいと言ったのに結局俺の両隣がマルクとアリスの部屋になった

隣が埋まったので向かいの部屋を俺がマヤの部屋と勝手に決めた

その隣をサラが使うことになった




明日にはマヤも連れてきて

一応アリシアとディルクにも屋敷を貰ったこと等を報告して

そのためには転移魔法陣を何処かの部屋につくらなければいけない

忙しくなりそうだ


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