そろそろ転生?!
神「では、本題に入るぞい。」
十紋『幼女みたいな見た目で偉そうに・・・』
神「なんだと?!」
十紋「は?!聞こえてんのかよ・・・」
神「わしを何だと思っておる。神じゃぞ??えらいんじゃぞ???」
十紋「はいはいはい。」
自称神と名乗る幼女が怒っているが、それは置いといておこう。
十紋「ところでさ、本題とはなんだ?」
神「よくぞ聞いてくれたぞい!十紋!!」
神は「それはだなぁ・・・」と言い出したと思ったらフリーズしてしまった。多分何を言おうとしたのか忘れたんだろう。
神「そうそう。思い出した。おぬしの転生についてじゃ。」
十紋「転生できるの?!?!」
神「そんなもの、ちょちょいのちょいじゃよ♪」
十紋「神らしいこともできんだな。」
神「どういうことだ!十紋!」
十紋「そのままの意味ですよ?神さま。」
神「ふん。それはそうと、転生のことじゃが。おぬしは何になりたい?」
十紋「僕は・・・」
僕は口を噤んだ。僕は何をしたいんだ・・・。あの時、あの殺人鬼に殺されたんだ。僕のほかにも殺された人は多かった。
僕はふと思った。
・・・復讐。
したいけど・・・。どちらにせよ人を殺めることになる。本当はそんなことは避けたい。でも、あいつに復讐を成し遂げたい。こんな感じでさっきから頭の中で葛藤しっぱなし。
神「そろそろ決めんか!」
神に頭をハリセンで叩かれた。どっかのアニメでありそうな叩かれ方だった。叩かれた後頭部が結構痛い・・・。とりあえず早く決めないとまた、叩かれそうだから適当に決めよう・・・。
十紋「分かった分かった。勇者になりたい。」
神「本当にそれでいいんだな?」
十紋「は、はい。」
神「よかろう。それでは儀式をはじめる。」
なんか始まった。周りには何もなかったはずなのに、人がぞろぞろ入ってきた。地面に何やら魔法陣が浮き出てきたぞ?おっこれは?そろそろ転生できるのか?どんな姿になってるかな♪
神「何にやけておる。」
十紋「に、にやけてなんてないですよ??」
神に「どうだか。」と笑われた。
神「そろそろ時間じゃ。」
神「さぁ十紋!勇者になって悪と戦ってくるのじゃ!!」