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彼らの落書き
「うーん、なんとなく分かった気がするぞ。
なあ師匠、師匠の説ってこんな感じの認識で合ってる?」
「……合ってない。」
「あ、師匠の似顔絵が似てないとかいう戯言はいらないからな。」
「戯言じゃねえよ!似てねえよ!
大体なんだこの微妙な画力は!上手くもねえが致命的に下手でもねえ!
反応に困るわ!!」
「オレの絵のことはいいんだよ!
とにかくこの認識で合ってるかって聞いてんの!!」
「ああもう、合ってるよ!
それより紙とペン貸せ!!
……ほらよ!俺はこんな感じだろうが!」
「誰だよコレ!!別人じゃねえか!!
アンタもっとアホみてえな顔してるだろ!!
っつーかなんで師匠地味にオレより絵うめえんだよ!!」
「トップエージェントだからですぅー。
最低限色んな事が出来ないと困るんですぅー。」
「腹立つなこのおっさん!!」