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誰かの報告書
Ds12166世界からの帰還に際し、エージェントAa004及びエージェントIh014両名の意識に著しい消耗が見られた。
今後の任務に支障をきたさぬよう、原因の究明に着手する。
結果エージェントIh014の報告により、当該世界において悪魔と呼ばれる生物と寿命のやり取りを行ったことがエージェントIh014の急激な意識消耗の原因と推測される。
しかしエージェントAa004の異常な意識消耗については、当人及び行動を共にしたエージェントIh014の両名ともが心当たりは無いと報告。
意識の海での両名に対する情報収集において、これ以上の進展はないものと思われる。
優秀な人員の損失を防ぐため、一時的にエージェントAa004及びエージェントIh014両名の任務を凍結。
意識の休養に努めるよう命令を下す。