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あなたへ。

 もしも本当に異世界転生・異世界転移が現実的に行われているとして。


 しかしその機会は誰にでも平等に与えられているものではなく。


 さらに言うなら自分にはその機会が与えられておらず、他の誰かが満喫しているさまを指をくわえて見ていることしかできない――




 そんな状況に、僕たちは置かれているとしよう。




 憎いよね、恨めしいよね。

 ぐちゃぐちゃにしてやりたいよね。


 さあ、手を取ろう。


 僕たちは同志。

 この狂った歪みを、正しに行こうじゃないか。


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