第二章 ダイジェスト
第一話 家主と居候
竜鱗を売ったジーンは、自叙伝が大受けしたこともあって、今や大金持ちとなっていた。
館を構えるほどになったジーンの悩みは、居候としてサラが転がり込んだことである。
度が過ぎた魔物研究が仇となって、サラは賃貸を追い出されていた。
第二話 サラと悪癖
居候となったサラの目標は、学者としての復帰である。
ある日のこと、出入りの商人から、サラは魔物の標本を買い付けた。
だがしかし、巨人との触れ込みの標本は実は生きていて、しかも人間の少女であった。
人身売買は、この国では極刑になってしまう。
サラの後始末に、ジーンが汚れ仕事を請け負う羽目となった。
第三話 ナオミと処遇
少女の名前をナオミ・ベイリーと言った。
身の丈二メートルを軽く超えるナオミは、外界の森に住む少数民族の生き残りであった。
魔物に襲われて集落が消滅し、彷徨っていたところを、どこかのハンターが仕掛けた罠に捕まったのである。
取り敢えず、メイドとしてナオミを雇うことにしたジーン。
だがしかし、大きすぎる体が祟って、やることなすことドジばかり。
ナオミの体格を活かすため、ハンターを勧めようとするサラとジーン。
とは言え、ナオミが捕まった経緯故に、二人は言い出せないでいた。
そんな折に、マリーが訪ねて来て、あっさり二人の稼業がナオミにバレてしまう。
第四話 稽古と買物
二人の懸念を余所に、以外にもナオミからハンターになりたいと言い出した。
そんな訳で、ナオミに戦い方を教えることにしたジーン。
リーチのあるナオミに、ジーンは薙刀を使うよう勧める。
稽古も進んだある日、三人が揃って武器屋に出かけた。
だがしかし、体が大きすぎて、ナオミに合う薙刀が見つからない。
全員が頭を悩ませる中、武器屋がある物を提案する。
こうして、戦勝祈願用に作られた巨大な薙刀を、ナオミは与えられた。
第五話 珍客と騒動
ジーンとナオミの稽古が続いたある日、館にマリーが訪れた。
マリーが言うには、サラとジーンを訪ねて、町へ珍客がやって来たとのこと。
サラとジーンが庁舎に赴いてみると、南方からの客人が待っていた。
果たして、客の正体はラシード・イブン・ハキーム――南部商業者連盟の若き盟主であった。
ラシードの目的は、行方不明になった馴染みの商人の捜索である。
言うまでもなく、その商人とはサラにナオミを売り付けた張本人であり、ジーンが秘密裏に殺害した人物であった――。
第六話 論戦と帰結
ラシードの詰問が続いた。
商人の仲間と称する者までもが出て来て、もはや万事急須のサラとジーン。
だがしかし、ラシード側の主張に、ジーンが矛盾点を見出した。
こうして、事態を有耶無耶にしたサラとジーン。
ラシードとの折衝の末に、双方ともに利益のある契約にも取り付けた。
第七話 初猟と負傷
ナオミを伴って、猟に出かけたサラとジーン。
何故か魔物が減っていたので、初心者を連れて行くには絶好の日よりであった。
そんな三人の目的は、行方不明のハンターを探すことである。
地図を頼りに、遭難者を探す三人。
だがしかし、静かすぎる森に、サラとナオミは違和感を禁じ得ない。
そんな時、草むらから魔物が一頭飛び出した。
ナオミを庇って、ジーンが魔物に噛まれてしまった。
第八話 激闘とその後
魔物の正体は人狼である。
ジーンの左腕に噛みついて、人狼は離さない。
だがしかし、そんな攻撃に動じることなく、ジーンは人狼を絞め殺す。
自慢するジーンに向かって、サラが感染症の可能性を仄めかした。
ジーンがパニックになる中で、行方不明者が見つかった。
第九話 真相と謎
行方不明者の話では、人狼以外に未知の魔物がいるとのこと。
マリーの斡旋所でハンターを募るも、成果は一向に出ない。
頼みの綱のサラは復学のレポートで忙しく、ジーンは至ってはショックで引きこもっていた。
事態を打開すべく、マリーがサラを引っ張り出そうとするも、応対したのはナオミであった。
マリーの言伝を握りつぶし、ナオミは単身で森に向かってしまう。
第十話 暴走と帰結
偶然にも、ナオミは魔物と出くわしてしまう。
魔物の正体は、伝説の牛頭人であった。
体格を活かして奮戦するも、薙刀を弾かれるナオミ。
絶体絶命の中、一本の太矢が牛頭人の邪魔をする。
大急ぎで駆け付けた、サラの援護であった。
その隙を逃さず、ナオミは見事に牛頭人を討ち果たす。
第十一話 経緯と解明
二人目の英雄を迎えて、町は大いに湧いた。
ジーンも落ち着いて、再び日常に戻る三人。
だがしかし、ある日出かけた猟で、驚愕の真実が発覚する。
ナオミが捕まった原因がサラの置き忘れたトラバサミにあって、牛頭人が現れたのも、サラが商人に渡りをつけたせいであった。
沈黙を決め込むことにして、サラとジーンはナオミを受け入れることにした。




