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異世界に来た

0001

ニート。就学、就労、職業訓練のいずれも行っていないこと。つまり働いていないやつ。

そう、まるで今ニコ生を見ながらポテチをかじり、テレビのニュースを見ながら「日本も物騒ぶっそうだなぁ…」と死にかけの様な声で口ずさむ俺の様だ。

「つまんな…」

俺はマウスを動かし、デスクトップ左下のマークをクリックする。するとエフェクトと共に文字が出てくる。

アルカナオンライン。いわゆるオンラインゲームである。人と協力して敵を倒す、みたいなベタなゲームだ。

「あぁ、肩こった…。少し寝るか…」

オールというやつである。ある一説によれば、人間は2時間寝ればいいそうだ。

俺は背もたれに寄っ掛かり力を抜く。するとまぶたがだんだん閉じてきた。

おやすみ…


0002

チュンチュンと鳥が鳴いてる。昼過ぎだろうか、日差しが窓から差し込んでいる。ここまではいつも通りの朝だ。しかし、信じられないことが起きていた。パソコンがない。床がフローリングではなく木材。そして寝ているのがベッド。つまり俺の部屋ではない。

でもこの部屋…何故か見慣れた感じがする。

いや、あり得ないよな…。そ、そうだよ…だって…。ゲームの中だなんて…。あり得ないよな…。

ポケットに何か入っている。これは、スマホ!?よかった、つまりここは異世界やゲームの中でもない。そうリアル!これは何かの夢なんだ。そうに決まって───

痛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!

ベッドの足に指をぶつけた。つまり夢ではない。ここは、ここは…

「異世界だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


0003

外に出た。レンガの屋根。木組みの家。中世のような服装。そう、異世界だ。

ポケットに入ってたスマホは充電機が刺さっているという運の良さで、なんとか生きている。なんか電波が三本なんだけど…。

とりあえず現状確認、レベルⅠ。所持金0。持ち物スマホ。

「どおすんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

いきなり街中で叫び出す変質者が、そこにいた。視線が痛いよママァ…。

うむ、異世界に来たらまず何をすればいいんだ。とりあえずGuogleで[異世界 暮らしかた]で検索っと。

ヒット数0。もう無理だろ…。

ゲーム的にはチュートリアルがあるはずだが、ないの?

「あら?どうかしたの?」

メイド服のお姉さんが話しかけてきた。おっぱい大きいなぁ…。

「ちょっと困ってて…」

「お金次第で相談にのってあ・げ・る♡」


やっぱ無理だよ。異世界生活…

花粉症の季節になりました。この作品を数ある作品の中から選んでいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

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