プロローグ
ぶっちゃけて言います。
これ作ったの去年なんで文章が酷いです。
問題がありましたらなるべく修正、もしくは削除しますのであまり期待しないで下さい。
いや、マジで。
西暦二千五十年、世界で初めて『魔法』と言う現象を確認する事に成功した。
魔法の発見は今までの物理学や化学の常識が引っ繰り返ったのは言うまでもない事実だ。
だから世界中の科学者や軍事機関、政府は魔法を使う事が出来る人間―――魔法使いを捕らえてその仕組みを知ろうとした。だけど魔法使い達はそれを拒んだ。
科学者の人たちは魔法使いが何故魔法を使え自分達は魔法を使えないのか、その仕組みを知りたかったのだろうが魔法使いは世間一般で言う疫病神みたいなものでしかない。
魔法のせいで迫害されてしまった、魔法があるから忌み嫌われた、一部の人種が魔法使いを誘拐して非道な人体実験を繰り返したりしていた。
そんな事があってしまった以上魔法使い達はもう国を、大人を信用する事など出来なかった。中には分かり合おうとする魔法使いも居たのだがその全てを裏切られた。
勿論、大人たちだって決して全員が悪くはない。とは言え一部の大人たちの非情で非道な行いを知っている魔法使い達は大いにきれた、ぶちぎれてしまった。
その結果、魔法使い達は徒党を組んで戦いを挑んだのだ。それを知った国の人間達は大いに馬鹿にしていたらしい、もしくは止めなさいと言っていたのか。
それは当時生まれていない僕には分からないことだ。だけど簡単な予想はできる。
いくら異能な力を持つ魔法使いたちであってもその数はとても少ない、何せ当時の魔法使いの人口は一千万人に一人程度の割合だったのだから当然戦いにもならない、何より兵器や数の暴力で楽に倒せると国は思ったのだろう。
だけど現実は違った。たった一人の子どもの魔法使いですら完全武装の兵士を千人も虐殺する事ができる。兵器の大半が効かない、逆に兵器を奪われ魔法と組み合わせさらに強力な兵器にする。そんな数の暴力をものともしない、それどころか蟻を踏み潰すかのように人を滅ぼす事ができる魔法使い達に脅威を覚え始めた政府は魔法使いを最悪のテロリストと認定した。
それからが泥沼だ、魔法使いを殺すのには大量殺戮の為の兵器じゃないと駄目で人が住む街はあっと言う間に瓦礫の山にへと変わっていった。そんなのが何年も、何十年も続き魔法使いの人口がどんどんと増えていき人間の人口がどんどんと減っていく。いつの間にかテロリストどころか第三次世界大戦にへと変わってしまったのだから。
誰もが思っただろう、人類は絶滅して魔法使いが新たな頂点に立つと―――その思いは決して間違ってない。その頃の魔法使いの半分以上は既にカルト宗教団体と化していたのだから。
当時の魔法使い達核兵器や酸素を二酸化炭素に化学変化させると言った毒性の高い兵器も始末していったし人類に希望は残っていなかった。
だけどそこで救いがきた。本来敵対している魔法使い達が人類を守ろうとした。
世界大戦で傷つき親を失った孤児達が必死になって力をつけ、戦争で親を失った魔法使いの孤児と一緒になって戦争を止めたのだ。
人類を滅ぼそうと考えていた魔法使いをぶっとばして制圧し、無理やり戦争を止めさせる。
そんな事を繰り返し、強制的に魔法使いのトップに立ちもう二度とこんな過ちをおかさないように、連合軍と魔法軍の両方が同盟を組み世界は一つの国になった。
結局、魔法使いと人類は皆何も変わらないのだ。意地汚さも優しさも、誰かを愛する事も何も変わらない。全て同じ人間が引き起こした哀れで悲しく、最悪な戦争だった。
そんな戦争を終わらせて世界を救った悲しき英雄達……その名も―――
―――〝リグレットマジシャンズ〟と。
「まぁここまでなら何処にでもあるような物語なんだよな」
手に持って読んでいた本を閉じて素直な感想を言う。
「それを言っちゃぁお終いじゃないの」
僕の言った感想に黒髪のツインテールの女の子がそう言った。
「てかリグレットマジシャンズって日本語にすると後悔の魔法使いたちって意味だよな」
何気なく口元に指を当てて金髪の少女が何気なく呟く。
「まぁまぁ、本当に居たんだから言ってもしょうがないわよ~」
野太い男の声で女口調の男が金髪の少女の言う事に同意する。
「ププププ………中二病デス。世界を救ったのは中二病なのデス」
白髪ウェーブの眼帯少女は口元を押さえて笑い出す。
そしてそんな僕らに向かってチョークを投擲する小柄な少年、もとい先生が一人。
「貴様等、授業中だぞ! ちゃんと真面目にやらんか!!」
その怒声とともにチョークが即頭部に当たり、僕らはもの見事に意識を手放したのであった。