表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

間取りについてのご説明。

 人里やら街やらと呼ばれるところから遠く離れた森の奥深く。

 獣と虫しか住まわないような森の奥深く。

 美少女を隠すにはうってつけな森の奥深く。

 そこに私が住み始めてから半年になるお家があります。


 この二階建て木造住宅は一階にキッチンと食卓、そして少し離れたところに湯浴みするための小屋が別に建てられていて、二階は寝室と物置として使っている部屋が廊下を挟んで二つずつ向かい合っております。

 最近になってさらに牛小屋を増築してやはりと思ったのは、このお家は建っている場所を切り開いた際に出た木材で建てたのだということです。


 いきなりの我が家の間取り紹介がどこかよそよそしいのだとすれば、ここが私のお家ではないからでしょう。

 このお家にはちゃんと持ち主がいらっしゃいます。 

 そして、今日も私はその持ち主であるご主人様の帰りを今か今かと待ちわびます。

 「ただいまぁ。ふーちゃん」

 「おかえりなさいませ、ご主人様」

 私が深く頭をさげると、ご主人はもう一度ただいまと言って頭を撫でてくださります。

 現時点の私の人生においてもっとも幸福を噛みしめる瞬間でもあります。

 ちなみにふーちゃんとは、ご主人が私につけてくださった名前です。

 「なんかふわふわしてるし、呼びにくいからふーちゃんね」

 そういうことらしいです。


 なにがそういうことかというとこれまた説明が必要ですので、ご主人が帰宅するまでの少しの間、

 話を十六年ほど前、つまり私が産まれた日まで遡ります。

 遡るのです。

 遠い目をして。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ