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プロローグ

登場人物の名前はまだ決めていません。

文体、誤字脱字、稚拙な表現がありますが生暖かい目で見てみてください。

 いつも通りの何一つ変わりのない平凡毎日。

 朝起き、学校にいき、帰宅する。それだけのルーチンワーク、繰り返しの日々。

 そんないつも通りのことをしていたある日の出来事。それが俺のすべてを変えた。

 学校からの帰宅の途中空を見上げ物思いに耽っていたとき。遠くから声が聞こえた。


「あなたは神様です!創造神です!私だけの神様です!」


 俺の目の前に飛んできた羽の生えた少女。わけのわからないことを俺に向かって話しかけてきた。


「想像神?こいつ何を言って・・・まさか!?」


 誰にも知られていないはずの俺の秘密をこいつは知ってるのか!?俺は戸惑いを隠せなかった。

 周りからは黒歴史と呼ばれること必須な物、知人にも話をせず、自分だけの秘密のノートに書き連ねた厨二設定。そのことをひた隠しにしてきた俺には彼女もいなければ友人さえもいなかった。


「神様!創造しましょう!世界でひとつだけの創造を!」


 元気な声で俺の周りを飛び回る少女。何より気がかりなのは道を行き交う人が何も気に留めないことでだった。


「お前周りには、見えないのか?」


「はい!私を見えることができるのは同じ神様だけなんですよ!」

 

 無邪気な笑顔を俺に向け、にっこりと笑う。正直かわいい、見た目だけでいえば俺の好みだった。


「とにかく、お前は周りに見えないかもしれないが俺が独り言を言ってることになるので周りの視線が痛い。家に帰るからお前もとりあえずついてこい」


 了解です!と元気よく敬礼までする少女に、ついてこいと手招きをする。自然と心が弾んで俺は笑っていた。ここから家まで徒歩20分ほどであったが、家に帰るまで少女はニコニコとこちらを見つめるだけだった。


 自宅にたどり着いた俺は、玄関の扉を開け中に誰もいないことを確認する。両親は現在仕事で単身赴任中なのだが、一つ下の親戚の従妹が田舎のから下宿している。この時間帯はまだ部活動を行ってるはずなので当然誰もいない、はずだった。


「お帰りなさい。お兄ちゃん」


 風呂場のほうから声がする。扉が開き従妹がでてきた。俺は突然のことで心臓がビクンと跳ねて心拍数が上がった。


「よ、よぉ。○○早いじゃないか。今日の部活はなかったのか?」


 俺は何とか平静を保つ。つれてきたこいつは、俺以外の人間には視認できないってことだから何も焦る必要などなかった。そしてジェスチャーで二階に上がれてと指示をした。

 フヨフヨ浮いて階段を上がろうとしたその時。


「……女の子の匂い?」


「ファッ!?」○○の突然の言葉に思わず驚きの声を出してしまった。自称神様は周りには見えなくても匂いがでてるのか?だが、俺には何にも匂わないが○○は鼻がいいのだろうか。


「さっきまで、同じクラスの奴と一緒だったからな、香水か何か使ってたんだろう。別に気にすることじゃないさ」


 とっさに嘘をついてみたものの、俺に友達がいないことくらい○○も知っているはず、嘘をつくことに失敗したと思いなぜか恐怖がこみ上げてきた。


「お兄ちゃんがそういうならそういうことなんだね」


 ニッコリと笑顔でリビングに戻っていった。一瞬殺気に似た何かを感じたが気のせいだろう。普段はあまり○○と接点を持たないのでごまかせたみたいだと安堵した。階段の踊り場で冷ややかな汗をかいている自称神様の背を押し俺の部屋へと急ぐ。若干視線を感じる気がするが気のせいだと思いとどめておく。


 俺は椅子に腰かけ、自称神様をベッドに座るように促した。問題はこれからどうするかというものだった。いきなり俺のことを神様だとかいってきたが俺自身身に覚えのないことである。ある一つを除いて。


「で、お前は一体なんなんだ?神様がどうのこうのだとか周りの人には目に見えないだとか一体どうなってる」


 俺は真剣なまなざしで目の前に座っている少女に問いかける。


「私はあなたと共に生き、消滅する存在。それだけしかわかりません。でも私にとってあなたが神様だというのははっきりわかります!これだけは宇宙の真理です!」


 少女の言葉はあまりも信じられない。いや理解することができない。突然あなたは神様なんですとか言われたら新手の宗教団体か頭のいかれた奴としか見れない。だが、この少女は周りの人には認識できないことや飛んでることなど不可解なことも多い。ただのいたずらではできないことだろう。

 問題は一つずつ片づけていくしかない。


「お前はどうして俺のことを神様と呼ぶのか?俺にはまったく身に覚えがないことだ」


「そんな難しいことは私にはわかりません!でもあなたは私の神様なんです!」


 俺は嘆息する。いきなりの頓挫だった。このままではどこまでいっても無限ループになってしまう。まったく、何か面倒なことに巻き込まれているきがする。当分は何をするのが正しいのか見当もつかない。さすがに部屋の中で独り言といっても突拍子のない話の内容が○○の耳にも入ってしまう恐れがあるため、俺は聞かれても問題ない話題に変えることにした。


「ところで、お前の名前はなんていうんだ?神様だったらさぞかし大層な名前がついてるんだろ?」


 このくらいの質問だったら即答してもらえるだろうと思っていたが、少女の反応は予想外だった。

少女はチラチラとこちらの表情を伺いながらモジモジと指遊びをしている。何かを決意しのかこちらに視線を向け、ゆっくりと声を紡ぐ。


「……えっと……その、忘れてしまいました。テヘ」


 テヘペロっといわんばかりにウィンクする少女。おかしい、なぜ肝心なことを忘れてしまっているのか。だとしたら先ほどから俺のことについてとぼけていることはただ単に忘れてしまっていることからなのだろうか。もしかしたら頭の弱い子なのかもしれない。俺の胸中は穏やかではなかった。手の打ちようがないことに。


「質問を変えよう。もしかして……記憶がないのか?」


「はい!何も覚えていません!」


 自信満々に胸をはって言い張る少女。余談だが残念なことに胸はまだ発展途上という評価しか与えられなかった。神様なのに可愛そうに。だが俺は胸で女性の評価を決めることはないぞ!と一人うなずいていると少女から質問があるといわれ、俺は何かね?っと腕組みをしながら答えてあげることにした。


「神様の名前はなんていうんですか?押し入れにあったノートにはブラフマーって書いていましたが、ブラフマー様ってお呼びすればいいですか?」


「ブフッ!?」

 

 俺は思わず咳こんでしまった。押し入れの奥底にいろいろな雑誌や本で見えなくしたはずのノートを少女は手に取いた。


「なん……だと……?いつの間にそれを入手した!?」


「神様が学校とかいう場所にいってる間にですよ!」


 そんなバカな!?そう思い俺は慌てて押し入れの中を確認する。そこにはあるはずのものがなかった。ノートを隠すために使用していた本がなくなっていた。部屋のどこにも押し入れの中にも。


「ここにあった本はどうした?」


 俺は押し入れの中を指さし何もないことをアピールする。あまり使っていなかったとはいえ、大事な参考書とかもあった。特にないと困るわけではないがまた買うことには出費がでかすぎる。


「な、ナニモナカッタデスヨ。多分」


「なぜ片言になる!?」


 あくまで白を切ろうとする少女を問い詰めようと押し入れを閉め、問いただそうと思ったその時、押し入れの中が一瞬光った気がした。そのタイミングを見計らったように少女が慌てて押し入れを開けた。そこにはさきほどまでなかったはずの本があった。俺が記憶している同じ状態で。俺は一瞬夢でも見ているのかと思った。少女はホッと安堵し、ベッドに座りなおした。俺も椅子に座りなおし、疑問に思ったことを口にする。


「お前はさきほど何もなかったって言ったよな?だが、今はどういうことだか本がある」


 意地悪そうに俺は少女に問いかけた。アワアワと今にも泣きだしそうな顔をする少女をみて、俺は一瞬罪悪感が芽生えてしまった。


「ったく、もういいよ。何も無くなってなかった。何も問題ない、この件はこれで終了だ。それとさっきの質問の答えだが、俺の名前は○○だ。○○ ○○、なんとでも呼んでくれ」


 泣き出しそうな少女の顔がパッと笑顔になりうんうんとうなずく。俺の黒歴史ノートを見られたこと以外何も問題ない。俺の精神的ショック以外。しかし、気になるのは今後の少女の予定だ。


「お前はこれからどうするつもりだ?」


「私は○○と一緒にいる」


「俺と一緒にいたって何もないぞ?お前がいう神様だって多分人違いだ。あ、神違いか?」


 俺は、どうでもいいような一人突っ込みをし少女はぶんぶんと横に顔を振る。いくら神様で人に見えないからと言って寂しくないわけがない。俺も一人だと寂しいふと昨日までの自分の心情を考えてしまった。これは同情だ!っとなぜか必死に自分の気持ちを否定した。とにかく害がないようなのでしばらくはこのままでもいいかと思った。


「お前が良ければ、しばらくはここにいてもいいと思ってる」


 俺の言葉を聞き、少女は満面の笑みを浮かべ「ありがとう」とつぶやいた。


「そうだな、お前っていうのもなんだから呼び名をつけてやらなきゃな。んー○○か○○ってどうだ?」


「○○は嫌だけど、○○……いい!すっごくいい!ありがとう、○○様!」


 ベッドの上で飛び跳ねて喜ぶ○○。その姿を見るだけで少し和やかな感情を抱いた。そしてどこか懐かしい気持ちも。一瞬何かの映像が俺の脳裏をよぎった。一瞬過ぎてわからなかったが○○似た女性が今と同じ笑顔を俺に向けていた。だが俺には覚えのない出来事だった。少し気になり思案していると下の階から夕食の準備ができたと知らせがきた。夕食を済ませた俺は、部屋のベッドに横になる。その間○○は散歩してくるといい夜の街にでていってしまった。心配してしまったが、周りには見えないし飛べるから危険もないだろうと判断した。本当はもう少し聞きたいこともあったがそれは明日にするとしよう。

 

 ベッドに横なるとどうしても考えてしまう。これからどうなってしまうのか、どうすればいいのか。突然のことだらけで戸惑うことばかりだった。ただ、わからないことをわからないままにはしておけない。そう決意し明日になってまた何か考えようと思う。

 今日はいろいろありすぎて疲れてしまった。ちょっと早いが眠ろうしたその瞬間町から戻ってきた○○の元気な声で寝付けなかったのは言うまでもない。


「……おかえり」


「ただいま!」


 ○○の今日の出来事を聞きながら俺は眠りの中へと吸い込まれていった。○○も疲れたらしく、俺とほぼ同時に眠りについた。神様も眠ってしまうんだな。薄れゆく意識の中とりあえず何か頑張ろうと誓う俺であった。


to be continued

初めまして、ここまで読んでいただきありがとうございます。


昔から頭の中で描いていた作品で、タイトルだけは決めていたのですが中身をどのようにしようとプロットを書いてみましたが、小説を書かせていただいてる間にどんどん設定が変わっていってしまってます。


更新頻度は全然高くないので期待しないでください。


これからもよろしくお願いします。

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