3章3話
3章3話
「あれ?佐久は?」買い出しから帰って来て事務所に信美しか座っておらず困惑する「仮眠とか言って寝たよ」「はぁ?」まだ11時だよ?「舐めてんの?」「今日、ほぼ寝ずに学校でテスト受けて来たんだってさ」「あ…」学校行ってないからこそ言える「行けて偉い」「何目線だよ、莉乃も行けよ」「おっしゃる通りです」「まぁ私も定時制だから人のこと言えないけど」「JCRTの学生事情って結構終わってるよね」「あははは、言えてる、不登校、定時制、通信制、まともな奴いない」彼女は今、三つの勢力に喧嘩を売った(※作者は微塵も思っておりません、保身じゃないです)「それで、頼んだもの買って来てくれた?」「買って来たよ、弁当」「そっちは?」「食材、千夏とご飯食べようと思って」「私は弁当で莉乃と千夏手作りなの解せなんだけど」「じゃぁパシラずに行って来て」「ハイ」正論をぶつけたら信美が黙る
「ちーなつちゃーん、生きてる?」ドアを開けて名前を伸ばして呼ぶ「私をなんだと思ってるんですか?」「さぁ…ほら、ご飯作ったから食べて」「ハイ」「千夏ちゃんめっちゃ痩せてるから、栄養しっかり摂りなさい」「そんなに痩せてます?」「伸びないよ?身長」「そんなことないですよ」千夏が箸を取る「ここに実例があるけど」身長中3にして147…「あっ」「てことで食べて」「ハイ…」千夏がそばを食べる「美味しいですね」「ありがとう」
「信美さん、これはストーカーとかいう奴じゃないですか?」スマホから千夏と莉乃の会話が聞こえてくる「知らん、莉乃がどうしてあんなに取り調べが上手いか、気になったから盗聴するそれだけだ」「それをストーカーって言うんですよ?」盗聴機仕掛けてあるならそれはストーカーである…
「千夏ちゃん、なんで北海道から逃げて来たの?」「教えませんそれだけは」「良いじゃん2人だけなんだから」「えぇ…うーん…」「いや言いたくないなら良いけどさぁ…後ネッ友の家教えてくれない?」「それだけは絶対に嫌です」「薬吸ってぼろぼろになるのはその人だよ〜」我ながら結構酷いなと思いながらも聞く「……家は教えませんけど」確定演出が来た「北海道から逃げて来た理由なら…」「私だけに聞いて欲しい感じ?」「ハイ」「じゃぁまずは…」コンセントを引き抜いてつぶす
『盗聴機もっとわかりやすいところに仕掛けなさい信美』この声を最後にスマホから声が聞こえなくなった「バレたか」「改めて莉乃ってすげえな」「そうだな…」
「さてと、千夏ちゃん良いよ話して」「……えっとですね」若干引き気味に話し始める「…親が毒親って奴で…中学受験しろって…」「なるほどね?」「で…受かったんですけど、授業着いていけなくて…」「テストの点が悪かった?」「ハイ」「で…めっちゃ叱られたんです」「それで逃げて来た?」「刺しました」「…は?」「包丁を机に突き立ててブチ切れて来たんで包丁抜いてお腹に刺して、財布からTOICAと現金2万円持って逃げました」「親は生きてる?」「さぁ、でも札幌市で刺殺で死亡した事件は刺してから起きてないんで生きてるんじゃないですか?」淡々と語るあたり親を刺したことをなんとも思ってないのだろう「…刺したのは?お父さん?お母さん?」「お母さんはですね、お父さんから鬼電かかって来たんですけど、それも数時間で無くなりましたね」「……」「刺した事についてどう思う?」「何とも思いません、正直死のうがどうでもいい」親に対する気持ちは全くと言ってないな「お父さんは?」「お父さんか…仕事忙しすぎて全く合わないんですよね、生活圏が違う」「なるほどね〜千夏のお父さんも千夏に同じことをした?」「お父さんは私の味方です」「じゃぁ、今から電話して、今の状況を教えよう」千夏にスマホを差し出す「先私から話させて」「……」無言で頷きながら電話番号を入力している。
「はい、電話番号打てました」「じゃぁ借りるね〜」電話をかける、ワンコールで出る『もしもし、どなたですか?』「私愛知県警少年課の前田莉乃と申します」JCRTの所属は愛知県警生活安部少年課少年犯罪対応部隊である『まさか、千夏が』「その通りです、宮部千夏さんを逮捕しました」『母親に重傷負わせた話は』「聞きました」『…千夏に電話変われますか?』「はい、千夏好きなだけ話して良いよ」そう言ってスマホを渡す「ありがとうございます」千夏がスマホを受け取る…
「じゃぁそう言うことで、はい、はい、はーい、じゃぁ失礼します」電話を切る、かれこれ15分ほど待たされた「ありがとうございました」「はい、とりあえずこっちで預かることになるから」千夏を北海道に返却することも出来たのだが、JCRTはまだ創設できておらず、返却するにもついて行かなきゃなので、こっちでお預かりすることになった」「えぇ…」「てことで、お父さん今週末有給取って来るらしいから、よろしく〜で、生活費は自分で稼げってことで、JCRT隊員になってもらうからよろしく〜」千夏の顔が明らかに曇る「…えぇ?」困惑100%の顔がこっちを向く「てことで、勉強しといて〜」電話中に取りに行った冊子を渡す「えぇ…ちなみにこれ拒否は?」「できるけど起きてご飯食べて寝るだけのつまらない生活になるよ?」まぁテレビあるからそんなことはないのだが「はいやります」これが聞けたからヨシ
え?夏休みなのに投稿頻度遅くねって?
受験生に夏休みがあるとも???????????
まぁ冗談はさておき
LINEのオープンチャットの制限突破方法を見つけまして…
見事ハマりましたw
てことで今後もよろしくお願いします