3章2話
3章2話
JCRT本部庁舎に到着し、莉乃と合流して本格的に質問攻めにする「さてと、ここまでどうやって来た?」パイプ椅子に座るは千夏、それの前に座る莉乃、壁に持たれる俺と梨花、部屋は4畳ほどの極狭、とりあえず沈黙は気まずいので切り出す「えーっと…北海道から新幹線で東京まで行って〜東京のネカフェで一泊して…静岡まで在来線で行きました」「なんで?」「富士山が見てみたかったんです」「なるほど、そのあとは?」「そのあと東海道新幹線乗ったんですけど、名古屋駅までの切符しか買えなくて…」「なるほどねぇ…その後なんで米野木にいたの?」「ネッ友がいたんですよね愛知にだからお金借りて、家泊めてもらったんですよね」「なるほど」「で、米野木駅から名古屋駅行って大阪まで乗ろうと思ったんですけど、唐突にめんどくさくなって」「えぇ?」莉乃が困惑する「なんでしょうね、行った後のこと考えたら死んだ方がいいのかなぁ…とか考えて」梨花、俺ともに何と言えばいいのかわからないのでとりあえず黙ることにした、梨花も多分そんな感じだろう「まぁじゃぁ死のうと、それであの人に助けられたんですよねぇ…」千夏が俺を指差す「とりあえず佐久、1人の命救った素晴らしい、ちょっと整理させて?」「いいよ、じゃぁ私から、家での理由は?」「……言いたくないです」「これだけ言わないのよねぇ…」「うーん」莉乃が天井を見上げて髪を指でクルクルする「いやぁ…うーん」「何を悩んでるんだ?」「いやぁ…千夏の目、ぼんやりって言えばいいの?何で言えばいいんだろ…クスリやってそうな目なんだよね」「…やってませんよ?」明らかに間があったし、目が泳いだ「いやぁ…検査キッド高いんだよなぁ…」「いくら?」「使い捨てで1000円」「高い…けど犯罪の予兆があるならするべきじゃない?」「梨花の言う通りだと思う、やるべきだと思う」「やるなら呼ばなきゃだなぁ」「誰を?」「JCRTで検査やら、逮捕された人たちの健康管理要員、田辺千歳さん」「呼べばいいだろ」「待って?拒否権は?」「無いから私たちがやるって言ったらやる」「やる?」「やりたいけど…あの人来るの?めんどい」莉乃が珍しく嫌がっている「とりあえず呼んでくるねぇ」そう言って梨花が出ていく「千夏、泊めてもらったネッ友って女子?」「女子です」「ラムネとか、注射器とかもらってない?葉っぱか」「…もらってないですね」目が泳いでいる…何か隠してるのは間違い無いだろう
「ういーっす、莉乃ちゃーん元気?」一旦千夏を留置所に戻して千歳さんが到着するまで待っていると、10分ほどで茶髪のチャラい女性が来た「ねぇねぇ莉乃ちゃーん」千歳が莉乃の顔を覗き込む「千歳先生薬物検査です、血液検査」莉乃が目を合わせないようにしながら用件だけ伝える…「莉乃ちゃーんちょっと話そ…」「後ででいいです、まず検査」「相変わらず冷たいねぇ…」そう言いながらゴム手袋を付ける千歳「ほら行きますよ、いつもの場所です」「はいはーい」「え?留置所でやるの?」「そりゃぁめんどくさいからね、てか誰?」おい?今気づいたのか?「初めましてですね、弥生佐久です。莉乃の相方」「あー…莉乃ちゃん?」「理央の話はしたでしょ?新しい相方がこの人」俺その話聞いてない…「あー…理解、佐久くんねぇ…よろしく〜田辺千歳です、まぁ好きなように呼んで」「ハイ」「さーてと、薬物検査するよ、とりあえず両腕出して」莉乃がドアを開けて千夏を見る「え?」「いいからみして」莉乃が強引に腕を見る「梨花〜注射跡、右1左無し、傷的に1〜3日程度」「りよーかい」「ネッ友の家で何した?」「…何にも」「まぁいいや覚醒剤検査ね〜」「はい」(ん?警察24では尿検査なのになぜ血液検査にするかって?新しい尿検査を掻い潜れるクスリを開発されたのと、30秒で結果が出ると言うことで、血液検査をJCRTは採用しているってわけさ)「千夏ちゃん?だっけ?手出して利き手じゃない方」「はい」千夏が左手を出す「さーてと、ここに液体があります、薬物に含まれる物質全般に反応します。30秒で結果出るから、血抜いてから試験管入れて振るだけね」手慣れた様子で血液検査の準備をする「はい」「じゃぁ刺すね〜」千歳先生が腕に針を入れる「…莉乃ちゃん試験管降っていいよ」「はいはーい」莉乃が千夏の隣に座って千夏の方を向く「千夏ちゃん、紫がアウトね?」「ハイ」「もう一回聞くよ?やってないんだね?」試験管を振りながら聞く「使って…ないです」「人は嘘を言うけど、結果は嘘をつかない…これが真実ね」莉乃が血液が紫色に変色した試験管を机の上に転がす「…使いました」手のひら返しというものを見た「ネッ友の家出て来た?」「言いたくないです」「まぁいいけど、14:50麻薬取り締まり法違反で逮捕ね」「…ハイ」「じゃ私帰りまーす」「私莉乃ちゃんと喋りたいので事務所残りまーす」梨花と千歳先生が部屋から出ていき3人になる「千夏ちゃんさ」全員出て行ったのを確認して莉乃が口を開く「ネッ友庇うの?」「…だから」「色の濃さ的に昨日から今日にかけて、そうなるとネッ友の家しかルートがない」「……」「言いたくないなら言わなくていいけど、千夏ちゃん利用されたよ」「え?」「お金貸した理由は、薬を求めて戻って来るから、そうしたら買わせればいいそしたら元の何十倍も取れる」依存性を利用したんだろうな…「何度も言うよ?言いたくないならいいけどさ、そう言う人を逮捕するのが私たちの仕事だから」「…言う気になっなら呼んで、家出した理由と、ネッ友の家の場所」莉乃が聴取が上手い理由がわかった、こう言う焦り?のような感情を引き出せるからだ「じゃぁね」莉乃が立ち上がる「…」「部屋のものは自由に使っていいよ、なんかあったらその内線電話使って」「ハイ」「じゃぁね〜」莉乃と一緒に部屋を出る
HA☆HA☆HA☆俺としたことが完全に2話投稿を忘れていたぜ
HA☆HA☆HA☆3話先読んだやつ、ドンマイ
そしてすまん