11章 1話
11章 1話
「こちらa班、異常無し」『了解、引き続き見張れ』見上げたらタンカラーのコンクリート製の建造物、愛知県庁が見える「暇だ、暑いし」防弾ベストが蒸れて暑いしシャツが体にくっつく「ほんとそれですよ!なんでスーツなんですか?」千夏が文句を言う「まぁ半袖なだけマシ」「間違いないですけど」機動隊は長袖長ズボンの作業服の上から防弾チョッキとヘルメット、mp5を持って警備をしている「暑い」今日何度目かの千夏の暑いを聞いた「普段怠けてるから」顔色一つ変えず車の流れを見ているのは莉乃であった「なんでお前いるんだよ?」「jcrt総動員だから?」だとしても内通者(過去形)に警備させるのはまずいだろ「まぁまぁ…私いなかったらデートでしたけどね」「2人で監視しないと」「私が佐久を攻撃した時
はたして千夏は正確に私を撃ち抜けるのかな?」グロックにドットサイトまでつけている。まぁここで外すのが千夏だろうが「その時は佐久さんごとぶち抜きます」物騒なことを言い出す「やめてくれ……」「まぁ嘘ですけど…莉乃さん攻撃するなら私n」『間も無く到着』「雑談タイムは終了だな」ホルスターからm9を抜きセーフティを解除してまた戻す「佐久、私のも外しといて」莉乃の銃は俺が預かっている…「警棒で応戦しろよ」「警棒から45口径は出ますか?」莉乃が腰の警棒を指差す「気合いが足りません!大和だm」「お前は黙ってろ…莉乃は交戦になったら俺のところに取りに来る必要があるから安全面からセーフティはかけておく」「私はそもそもありませ〜ん」グロックは元々付いていない…安全性は実証済みだが
そもそもなぜ俺たちが愛知県庁にいるか…それは5時間前に遡る。マンションを制圧した俺たち(前回参照)は201号室を漁っていた
「へ〜何をする気かと思ってたら」信美がそこらじゅうに落ちている武器を見回す「おはよう逮捕してよかったね」果たしてあれは逮捕というのだろうか…もはや襲撃ではないだろうか…「愛知県知事暗殺計画ねぇ…」「今日昼から静岡の展覧会の視察に行くとかなんとか」「車列襲撃か」「多分」ここにあるだけでakやウージーなど日本国内では最強クラス(銃は基本最強クラス)の武器が勢揃いしている…そんなもので攻撃されたら…
ということで、機動性があり、satやspなどの公開部隊ではなく非公開部隊と言ったら俺たち「jcrt総動員、出動命令出た」信美が電話を切りこちらを向く「OK」
『知事出ます!』「了解、行くぞ」3人で周囲を見回す「……俺らの任務は?」「静岡市まで」「了解」車に乗り込み車列の最後列を追う「とりあえず高速乗るまで警戒だな」「高速乗っても警戒してね?」「わかってるよ」緊急走行で走っていく彼らに静かについていく、あくまで俺たちは“非公開部隊”として参加している…と言われたが「普通にspと乗り合わせちゃダメなの?」「襲撃された時挟み撃ちにできるからね」「なるほど」信号が赤なので全車停止する「これ緊走でさっさと言っちゃダメなの?」「今回はダメだね、良い時もある」莉乃がスマホをいじりながら答える「はぇ〜」「莉乃さん、何見てるんですか?」「ん〜?あぁ、岐阜と兵庫だったかな?に新設されるjcrt支部の概要読んでる」「jcrt辞めたくせに」「辞めてはない、緊急招集には来るけど…」「戻る気はないと」「そうだね、フルタイムは罪悪感に押しつぶされる」「そっかぁ…」「名前変わるかも」「何に?」「光さんが考えてる」「というと?」「少年犯罪対応部隊から少年犯罪初動対応班かなぁ…」「相対して変わってなくね?」「間違いない」「ちなみに、英語表記がめちゃ変わる」「と言うと?」「jcrt(Juvenile Crime Response team)から、JCIRU(Juvenile Crime Initial Response Unit )もしくはJRT(Juvenile Response Team )」莉乃がスマホ画面を見せてくる「運転中」「信号待ちのくせに」見た感じ5.6個案が出ているそうで、画面が英語だらけだった「jcrt好きなんだけどなぁ…」「わかるぅ」青信号になり発信する「佐久さん、左斜め前、黒のセダンと軽トラ」「がどうした?」「チラッとですけど、追い越した時銃持ってる人が見えました」「……止める?」「私たちはあくまでspの金魚のフン、存在バレたらまずい」「だよなぁ…本部に報告」「おっけ〜」莉乃が無線機を出す「え〜jcrt後方部隊、三号車左側走行中の…どっち?」莉乃が千夏に聞く「セダンの方です」「黒のセダンに乗っている人間が銃火器のようなものを所持している可能性があります」『二号車了解』『そのまま経路を変更せず高速に乗り込め」「了解」インターを通過したところで「ついてきてます…」「……どうする?」本線に合流する『こちら本部、jcrt後方部隊はそのままの速度をキープ、本隊は緊急走行で離れろ、警戒せよ』「千夏、セーフティ解除しとけ」「グロックには付いてませんよ?」「そうだったわ…待て待て待て待て待て」黒塗りのセダンが思いっきり2号車(知事同乗)にぶつかり、銃声が響き渡る「やりやがったクソ」普通は車列に近づけばその瞬間に制圧されるのだが…緊急で人数と車両が確保できなかったらしい「発煙筒!」千夏が発煙筒を後方に投げる…ちなみに交通規制等はしていないので高速道路で銃撃戦とかいう正気の沙汰じゃないことをやっている「莉乃!」莉乃にmp5と弾倉を投げる「制限無しの使用許可」「OK」負い紐を体にかけてドットサイトを付けると同時にフルオートでセダンにぶっ放し始めるのを確認すると同時にhk416をパトカーから出す「誘導するので、気にせず撃ち合ってください」千夏が誘導灯を振り回している「わかった」ちなみに軽トラも仲間だったらしく、4人ほどAK47を持った人間が出てきた「リロード!」パトカーを遮蔽にして隠れる「カバー」莉乃がhkスラップを上げ、マガジンを投げ捨て新しいマガジンを刺す「リロード終わったら接近するぞ」影から顔と銃口を出して軽トラを見るとこちらに警戒せず車列に弾幕を浴びせている人間が見えた「ごめんなさい」頭に狙いをつけて引き金を引く「謝ることはないよ、リロード完了」「了解」『知事負傷!応援はまだかよ?!』無線機からガチギレの声が飛んでくる『ERT今向かってる』2人目に狙いを定めて引き金に指をかけたら莉乃に持ってかれた「動くな!警察だ!」『救急隊要請!』車列の最後尾に隠れてスモークグレネードを投げるとみるみる煙が立ちこめ、真っ白の世界ができる「テッテレ〜サーマルゴーグル」最悪の場合を想定して持ってきたサーマルゴーグルの紐を頭に巻き、下ろす「白黒見ずれぇ」サーマルゴーグルは白黒が基本だ「Go」莉乃も持ってきた物をつけて2人でスモークの中に入って行く『地域12到着』『交機8現着』『私と交通規制お願いします!』千夏も戦えないに頑張っている「死ね」「そんなこというんじゃない」煙を吸ってむせている人間に無慈悲にも莉乃はヘッドショットを決める「…クリア!」「知事!」「応急処置中、右肩と左足、右横腹」かなりの出血量で輸血がなければ死んでしまう状態の知事を車から引き摺り出し、持っている止血帯を巻く「……鎮痛剤!知事わかります?わかりますかぁ?」莉乃が肩を叩きながら呼びかける「…意識はある」「とりあえず止血だ」止血帯を巻きながら言う」「他の怪我人は?」「みんな軽傷です」『敵、応援きたぞ!』グロックの銃声が聞こえる…千夏が応戦しているのだろう「クソ」『私行く〜』信美の声が無線機から聞こえてくる「とりあえず後方で挟み撃ちにしてるからOK、止血止血〜」「変わります…後方の支援を」「OK行くよ佐久」「OK」
「派手にやってるねぇ」「ね〜」『理央さん!いつになったら応援が来るんです?!』「今までありがとう」そう言って無線機を破壊する「ひゃぁぁぁ〜お疲れぃ!」そう言ってak47のチャージングハンドルを弾いているのは伊藤紗枝だった「ほらさっさとやりますよ」stg44をカバンに入れているのは西陸斗その隣でウージーにマガジンを込めているのは原匠である「ほら行くよ、今のうちに」「の前にどかーん」「それは乗っ取ってから」フェリー乗り場に降り、チケットを見せて乗り込む「出航後爆破ね」「OK」そんなこんなで寝室に入り、ノートパソコンを立ち上げる「……出航」紗枝が窓の外を見ながら言う「じゃ早速」2人で廊下に出て操舵室に繋がる廊下を歩き…「動くな!」操舵室の扉を蹴破って船長と思われる人間に銃を向け、脅す「誰だ!」「そのまま沖に出ろ、10キロメートルは陸地から離れろ」本物であることを証明するために壊れた扉に発射する「この船に爆弾を仕掛けた!」「なんだって?」「このまま10キロ陸地から離れて停船しろ!指示に従わなかったり、外部と連絡を取ったら爆破する」「わかった!」
「穂高さん、迫撃砲撃ち込んじゃ」「ダメ」陸上自衛隊守山駐屯地に非公式に設置された特殊部隊、第一特殊戦闘特化小隊の小隊長田村穂高が苦笑いで即答する「えぇ〜」「停船中かぁ」すでに小牧基地から戦闘機がスクランブル発信をしており、停戦していることがわかっていた「第五管区海上保安本部からsstの立入検査隊が派遣された」「satにSCSP、jcrt、sst勢揃いじゃねぇか」光が笑う「ん〜今回問題があってさ〜」「まぁ俺たちが来たってことは…」「その通り、犯人はおそらく未成年船に乗り込んでいく未成年四人組を見た」「なんでそれが犯人だと?」「莉乃が愛してやまない」莉乃の顔が一気に曇る「理央ね」「そのとーり」「私が今愛してるのは佐久〜」「キモい無理」「…ひどい」「まぁそういうことで、sst到着次第君たちは巡視船で横付けからの突入ね」10キロ離れているため狙撃も不可能…なので麻里奈も突入要員である「編成は?」「麻里奈、佐久、私、梨花が一班で、信美、光、優樹、千夏、一香が二班」「信美先頭は不味くね?」「間違いない」「本部からこれ送られてきた」映し出されたタブレットにはYouTubeのライブ配信機能だった『私からの要求は三つ、一逮捕しないこと』「相変わらずムカつく顔してるなぁ…」「そんなこと言わずに」『二、身代金1千万用意しろ』「安いねぇ」『三.名古屋中学校の3-1と昨年の2-2の担任及び、校長、生徒指導を連れてこい、1人につき乗客2人開放する』「莉乃今年のクラスは?」「転校先は3-3、転校前は3-1」「去年は?」「2-2、復讐する気だねぇ…」『後、私の元相棒着拒切って電話かけてこい、どうせ港で見てんだろ』「ッチ…」舌打ちをしながらスマホを取り出し通話アプリを開く「もしもし?」『ガチできたよ』ライブ配信のコメント欄も盛り上がり始めた『じゃぁ、久しぶりに話そっか』うっすらと声が聞こえてきた「マイクオンにするよ?で、こんなことして何になるわけ?」『私の自己満足〜』「去年の冬加害者全員虐殺して終わったでしょ」『終わるわけないでしょ?今からが本番、もみ消した教職員はまだ教師をやってる、あっ視聴数一万増えるごとに1人人質開放するわ』「……少なくとも私は望んでない」『私が許さないのよ〜可愛い子に刃物なんか持たせるくらい追い込んだ6人の人間が』「……斉藤先生は来たよ」『おっ!あっsstとか乗り込んできたら爆破するからね?名古屋市内に仕掛けたから』「名古屋中学校でしょ?」『ほら、斉藤先生連れてきて』コメント欄がどんどん盛り上がっていく「爆弾は昔教えてくれたグレネードを応用した爆弾、対人にはえげつない効果を発揮するけど船やコンクリの壁には通用しない」莉乃がニコニコで答える『その通り、一応用意してたんだけどねぇ…』「名古屋中学校に使ったんでしょ?」『さすが私の最初で最後の相棒』「“元”相棒ね」『sst到着!』二班が船に乗り込み、一班も続々と乗り始めるが「…じゃ斉藤先生届けに行くね」『OK乗ってきていいのあんたと運転手だけね』「わかってるよ」俺たちは全員死角に伏せた状態で乗っており、あちらからは見えない「私が気を引く、その間に」通話はきってるようで莉乃と斉藤先生と呼ばれた先生が船に乗ってきた「行くぞ」船が動き出し、フェリーに接近していく…
次回 11章2話 最終決戦(東海殺し屋同盟ほぼ出番なし☆だったけど)
愛知県警、生活安全部、少年課、少年犯罪対応部隊はこれで一区切り!(愛知県警“は”)
次回、新シリーズ発表も兼ねてますお楽しみに




