十章 2話
十章 二話
「池さん、大丈夫?」階段に座って無言で空を見つめている後輩の池紫音に声をかける「何がですか?」声をかけるとすぐ笑顔でこちらを見るが「目が笑ってないけど大丈夫?」「先輩こそ、部活サボって大丈夫なんですか?」「部員がサボって無言で空見つめてたら声かけるでしょ」「間違いないですね…」「なんかあった?」2団上に腰掛けながら聞く「………なんでもないですよ〜」「なんかあったでしょ?」「…ほんと先輩ってなんでもお見通しですよね」「でっ何があったの?」「親が再婚した話しましたっけ?」「聞いたよ」「実母が出張で1週間家開けてるんです。今」「なるほど」「お義父さんに昨日襲われかけて」「…おっと?」話が一気に変わった「今…風呂に沈めてあるんです死体が」「……」「…どうしたらいいですか?!私は!」紫音がこっちを見つめる「お前はどうしたい?」「……なかったことn」「無理」紫音の言葉を遮って止める「自首は嫌です!捕まりたくない」「逃げれると思ってんの?」「100%無理だと思います」「なら罪少しでも軽くしようぜ、もう後5分で部活終わるし、この後行こ、警察署」「……先輩1人は怖いので」「いいよ、挨拶と片付けしてくるから待ってて」「わかりました」
「飯奢るぞ」「いや…ダメです」「いいのよ、時間はあるんだし、ご飯食べてからにしよ、事情聴取で飯いつ食えるかわからんし」「そうですね…」その辺にあったコンビニに入りパンやお菓子を購入する「えへへ…外の世界最後のご飯」「後輩が逮捕されるってなんか不思議だな」「食べながら行きましょう。」「そうだな」串を歩きながら食べる
「ただいま」「おかえり〜後20分で定時!入電来なかったら」『受付からjcrt、窓口1名応援お願いします』「ッチ」信美が舌打ちをする「行ってくるわ」「いてら」警察署から延びた連絡通路が地味に長いのがストレスである。jcrt内でほぼ全ての設備が完結しているのでほとんど使用することはないが「jcrtです」「あっ自首ですこの2人」「あっ僕付き添いです」「……とりあえず本部までご同行願います。信美残念、残業確定」『あぁぁぁぁぁ』無線から悲鳴が聞こえてくる
「…お義父さんを…殺し…ました」「…義理?」一丁前に椅子に座った莉乃が聞く「はい」「莉乃黙ってて?」「いいじゃん」「部外者でしょ?」「元捜査員なんだから」話が通じないので無視することにした「…お義父さんに昨日襲われかけて咄嗟に包丁で」「家は?」「ここです」スマホを取り出してマップにピンを指す「……捜査一課に連絡、鑑識入れて」「了解」麻里奈がスマホを取り出して電話をかけ始める「お母さんは?実母?」「はい、今出張中で…」「あーね、とりあえず連絡する?」仕事用のスマホで電話アプリを立ち上げて渡す「…いいんですか?」「電話番号入れてくれたら俺から説明するよ」「じゃぁ…お願いします」「僕は?」「帰っていいよ」「連絡先だけ教えて」莉乃がペンを取り出す「えぇ…」「あっ違う違う、イケメンだからとかじゃなくて、なんかあった時に連絡するから教えてって話」「…いいですよ」男の方がスマホを取り出す「じゃ、紫音さんは今日からここが家ですので」莉乃がトンデモ発言をする「…はい」「あはっ…莉乃もここが家だろ」「あっ……ヨロシクネ」莉乃の声が一気に声が小さくなる「カバン見〜して」信美が紫音が背負ってきていたカバンに手を伸ばす「…嫌です」「何かやましいものでも?」「入ってなかったら拒否しませ…あっ」自爆した「OK見るね」「待ってください!お願いだから」信美が無視してカバンのチャックを引っ張る「待っt」立ち上がろうとするが莉乃が腕を掴んでるので立てない「離して」「中身は〜財布と包丁、筆記用具、モバイルバッテリー4個、お菓子、ゼリー、ゼリー、ゼリー」ゼリーラッシュが来たようで信美がゼリーゼリーと言いながら吸うタイプのゼリーを一つ二つと机に並べる「あはは、包丁血がついてるね」「見ないでください!」「渚暇でしょ?捜一に持ってって」「なんで私なんですか?てか場所わかりませんよ」「三階、地図いる?」「いやいやいやいや…なんで私なんですか??」「暇そうだから」「…はぁ」「信美と行ってきて、散歩がてら」警察署内散歩というパワーワード……そんなことを思いながら紫音の方を向く「あっ紫音しゃんじゃーんなんでこんなところにいるのぉ」昨日から何一つ変わっていない薬中こと莉菜が部屋に入ってくる「知り合い?」「そんな人知りません!」「えぇ?薬2人でかってたじゃぁないですかぁ」「千歳さん呼んで」覚醒剤使用の疑いが出てきた「いや…えっと」一気に顔が青ざめて目が水泳を始める「検査は嘘をつかないのだよ紫音クン」莉乃が変なキャラクターになる「莉乃もついでにやるか?」「血液検査嫌だ!知ってるでしょ私が血液検査苦手なの」「逃げてばっかじゃダメ」「信美ぃ、佐久がいじめてくるぅ」「イチャつくなバカップル共」「うわぁ…ひっどぉい」千歳さんにショートメールを送ったら即既読&二つ返事でOKしてくれた。「千歳さんすぐ来るって」「あの人ニートか何かなの?」「保健室の先生、助手雇ってるから意外と抜けて来れるらしい、警察業務の協力なら仕方ないとかなんとかで教育委員会も肯定的」信美がスマホをいじりながら言う「ネットサーフィンしてる信美さんに比べたら大違いだね」「黙らっしゃい」紫音と莉菜が笑う「信美しゃーんそろそろ薬の効果切れちゃいますよ〜」「で?」「冷たいでしゅ、くすりくだしゃい」「断薬してください」「無理ですよ〜薬ないと生きていけないんですから」「意外とやめられたよ?」「初犯は黙ってろ!てかお前謹慎中だろ?」「だからなんですか?」「開き直った」「謹慎って言っても家ここですから」「そうだったわ」「話を戻して、莉菜は何回キメてる?」「たしかぁ、半年前から月一でここ2ヶ月は2週間にいっかいだからぁ」言ってることが本当なら単純計算4ヶ月×1回と2ヶ月×2回で8回「絶対嘘だよね?」莉乃も同じ計算をしたようで少なさに驚いている「え?これが打った回数ですよ?」「まさか?」「+で3ヶ月くらい周2でMDMAのんで吸ってしてたから〜」MDMA…合成大麻のことでラムネのような見た目が特徴「莉乃の楽しい計算の時間だよ〜」
莉乃の〜“計算コーナー”
問題 浅野莉菜は半年前から月一回の頻度で覚醒剤を注射していた、しかし、2ヶ月前から頻度が週2回に増えた。またそれ以外にもMDMAを3ヶ月ほど前から週2回の頻度で使用していた。
問1 覚醒座の使用回数を求めよ
問2 MDMAの使用回数を求めよ
問3 合計使用回数を求めよ
次回 計算会 乞うご期待
あっ次回は計算メインです




