八章 二話
八章 二話
「綾さん」「おっ来た」「こんにちは」「綾さん、容疑者の指紋は?」「あったけど難航中」「何で?」「合致する人がいない…てかそもそも容疑者がいない」「と言うと?」「カメラを避けて歩いてる」「マジかぁ…指紋もらってもいいですか?」「いいよ〜何で?」「まぁここでいいか…jcrtに裏切り者がいます」「ほほう…」「1課でほぼ確定です」よくよく考えれば千夏が1課にいると言う仮説を立てていたし、実際流れたのは1課の情報なのでおそらく1課の中の3人だろうチビ(千夏)は無視である「なるほどね〜ちなみにこいつじゃねって人は?」「一番怪しいのは経験が浅い麻里奈だ」「莉乃ちゃんが一番怪しいかなぁ…現場にあった空薬莢は11.43」「m1911か」「そそそ到着に10分かかる911より10秒で終わるm1911」「アメリカネタいいですから」「へへへ、まぁ45口径拳銃は法執行機関しか持てないから、警察関係者かもってのはあるかも」「1課で45口径のハンドガン使ってるの莉乃だけだ」「じゃぁ同一犯説があるなら莉乃じゃ無い?身長もドンピシャだし」「…疑いたく無い」「弾丸のライフリングと照合する?」「しましょう!」「食い気味だねぇ…じゃぁ持ってきて」「はい」
射撃場に入りhk416を的に15発当てて撃った痕迹を残した後、弾丸を片っ端から回収して45口径弾を拾って綾さんのところに持って行く「早いね」「相方の潔白は証明したいじゃ無いですか」「相棒じゃ無いんだそこは」「照れ臭いじゃ無いですか」「照合かけるからついて来て〜後もう一つ、指紋のコピー」「え?」「3人の指紋ちゃっちゃと照合するのが手っ取り早い」「なるほど」操作情報が載った紙を受け取りざっと目を通す「照合自体は簡単なんだよね〜」そう言って機械に入れる「あとは一致するかどうか」「頼む…潔白であってくれ!」正直、莉乃がいないとスパイ捜査自体がきつい「あっ…照合率99.57、ドンマイ」莉乃が犯人であることがほぼ確定した「……莉乃がスパイ?」「まぁわかんないけどね〜私の知り合い紹介してあげる、高校生で備考とかやってくれる」「はい、お願いします」「元気出して〜」「まぁ、こうなったらとことん追い詰めます」「がんば〜なんかあったら連絡して〜」
「そんなこんなで備考してもらいたいです」『任せといて〜』色々説明したあとにお願いしたら二つ返事でOKが来た「じゃぁお願いします」『オケ』と言うと同時に電話が切れる。今日の夜莉乃のスマホ見るか…あんまり人のプライベートを覗くのは良く無いと思うが「そんなこと気にしてる暇じゃ無い」「おやすみ〜」「おやすみ〜」莉乃が仮眠室に入って行くのを確認する。お茶に睡眠薬を入れておいたので眠くなるはずだ「寝たっぽいな」寝息が聞こえてきたのでそっと部屋に入り机の上のスマホを取り指紋認証を突破した上でついでに莉乃の指紋をもらい照合にかけれるようにした「…真っ黒だ」スマホのメールを開くとそこには理央とのメッセージがずらっと流れていた「…あ、確定だ」この前の薬物事件の情報とその他諸々、渚とのメッセージも確認できたし、銃器提供していたと思われるメッセージも確認できたので、ぱぱっと写真を撮りスマホを元に戻す。「佐久さん…信美さんに報告していいですか?」「待て、麻里奈」部屋を出たところで麻里奈と遭遇する「ちょっと黙っててほしい」「いや…女子の寝顔撮っておいて…キモ」「スパイいるって話したじゃん」一応全員にスパイがいるって話はした「…莉乃ってことですか?」「その通り」「……信美さんに報告…」「絶対ダメ」信美のことだ、すぐ逮捕するだろう「莉乃を追い込んで認めさせたい」「…好きにやってください、みなかったことにします」「物分かりがいい人で助かる」何とか命拾いをした「ただし、莉乃さん逮捕した時に飯奢ってください」「OK」
「あっ千秋です!」「佐久です」「あっこれ!真っ黒でした」そう言ってUSBメモリを渡される「真っ黒です、言い逃れできないレベルで証拠集めました」「ありがとう…」そう言ってUSBをカバンに入れる「どうするんですか?」「7月10日に聞き出す」「何でですか?」「莉乃が明日(7月5日)から学校」「一週間ですか」「その通り、日曜日聞き出す」「了解しました、じゃぁ僕はこれで」そう言って千秋が去って行く「お疲れ、ありがとうこれ」「いいってことよ」カッコつけて盛大にコケた千秋は見なかったことにしてとりあえず10日までは莉乃を泳がせることにした。
そんなこんなで3日が経った
「ただいまぁ〜」制服姿の莉乃が帰ってくる「おかえり〜お疲れ」「転校生って大変だね〜」「2.3日でどうせすぐ孤立するぞ?」「だまらっしゃい〜ほらパトロール行くよ」「着替えないの?」「めんどくさいしこのまま行く〜」そう言ってホルスターと手錠ケースを制服のベルトにつけた後、イヤホンをつけて胸ポケットに無線機を入れる「さっ行こう」「あいよ〜」何気に10日まで残り2日である…どう聞き出そうか悩みながらパトカーに乗る「佐久、もし私がいなくなったらどうする?」「それは死んだら?それともここから姿を消したら?」今結構悩んでいることを聞かれる「あ〜私が逮捕されたらってことで」気づいてるか?こいつ「…さぁ、意外と何とかするんじゃ無いか?逮捕されたらって…何かやらかしたのか?」「いやそんなことは無い、jcrt辞めるつもりは無いから、死ぬ以外で考えたのが逮捕だった」「…莉乃が居なくなったとしても続けるだろうなこの仕事、楽しいもん」「人が傷つけられるのをみて楽しいと?」「そんなことは言ってない」「あはは…入電」莉乃の声がワントーン下がる『本部から各局、守山市で轢き逃げ事件発生、ナンバーは尾張小牧、 平和のへ、〇〇〇〇」(※伏せさせて☆)「j-1了解、捜索します」『なお、現時刻より緊急配備を発令、マルヒの確保に当たれ』「了解、点灯のみ」「わかってる」サイレンアンプをいじり点灯させて走行する「車種は?」『車種トヨタ、クラウン200系』「了解」該当地域で目を光らせる「クラウン200系、尾張小牧ナンバー!」「へ-〇〇〇〇…ビンゴ!」「マルヒ発見、マルヒ発見!」「了解、受傷事故に気をつけ追跡せよ」「了解」手動サイレンを入れてマイクで呼びかける「そこの尾張小牧ナンバーの運転手さん、右によって停車してください」スピードが上がる「止まる気配なし、8秒」サイレンを8秒にして無線機を取る「逃走!逃走!守山インター下り方面逃走中」『了解』金曜日の夕方から午後にかけて出かける人が増える時間帯…そんな時間帯と重なったら「緊急車両通過!緊急者通過!」ひたすら呼びかける「そういえば莉乃」「はい?」「湾岸道路の事故の時の腕…一週間もかからずにギプス外したよな?」「あっバレた?」「え?」「怪我しても即治るからさ、殴られ蹴られの毎日で習得した即治り」「…なんかごめん」「いいよ、それよりこの事件解決したら2人で話したい」「…俺もおんなじこと思ってた」「じゃぁさっさと片付けよう」莉乃がホルスターに目をやる「絶対ダメ」「えー良いじゃん」「当たるわけないだろ?」「10秒間、ハンドルの速度を」「緊急車両通過!緊急車両通過!止まれ!」莉乃を遮って呼びかける、なぜこう俺たちが追う奴らは基本的に高速道路に乗るんだ?と思いながら交通機動隊の精鋭部隊特有のサイレンを聞き流す「白バイ来たね」「だな」『こちら交通機動隊、春日井インターにて検問設立中、時間を稼いでくれ!20秒!』「了解」「どうする?」「インターまで残り10キロ、時速今100キロだから秒速30メートル、1キロ約4秒、24秒だから間に合う」『了解!』どちらにしろ設置完了後4秒で来るのはきつい「見えた」カーブを曲がった先、春日井インター前で検問を設置ているのが見えた、青い服を着た交通機動隊員がライトセーバーこと誘導灯をぶんぶん降っている「停車確認停車確認!」『銃!』発砲音的に9ミリだろう「動くな!警察だ!」交通機動隊は拳銃を所持していない、後続車両は別部隊が止めてくれている「両手を上げろ!」「撃ってみr」莉乃がm1911を足に当てる「救急隊一台お願いしま〜す、車どけるからこの人路肩に寄せて」「は…い」「いったぁ…」45口径が足に直撃、9ミリとは比べ物にならないレベルで貫く、11.24ミリの威力は絶大だ「止血しますね〜」止血帯をめちゃくちゃ強くしてる「痛い痛い痛い痛い」「失血死しますよ?良いんですか?」「嫌です」「なら我慢してください、みなさん怪我は?」「なしです」「じゃぁ交通整理お願いします」「はい!」後片付けが始まった。
ノーコメで




