1話 出動要請
午後11時、相方の莉乃と車の中から海岸の倉庫を見張る「夜明けが先か、動くのが先か」「うーん…原付来た」「ナンバー照会、職質かける?」「とりあえず、入るまで待機」「了解」目標が来ても、有利になるまで動かない…莉乃らしいやり方だ
12時間前
「うーん」「どうしました?」愛知県警、機動捜査隊の斉藤綾は椅子にもたれて考える「いやぁ、さっき逮捕した人が“覚醒剤売ってきたから買ってきただけだ”って言ってて」「買うのが違法なんですけど、覚醒剤は売人がいる感じですか?」「そうなんだけど…どうやらその人いわく高校生ぐらいだったんだと売ってきたのが」「少年犯罪対応部隊に出てもらいます?」「いやぁ…うーん…引き継ぎの書類書くのがめんどくさいんだよ」「それでもあなたは刑事ですか?」「書類作業めんどいのはあんたも知ってるでしょ、やるけど」スマホを取り出す「それ私用のやつですよね?」「うん、弟に頼む」書類作業?知らん、やらん省けるものは省くそれが私のやり方だ「後でバレて叱られても知りませんよ、僕は」「わかってるって」
「姉貴からLINE来た」「残業確定演出ですか?」「捜査だったら君たちがやってね」そう言いながら本文を読む【我が可愛い弟へ、今日捕まえた男がね〜高校生が覚醒剤売ってきた〜って言っててね〜送ったURLの所で取引したらしいから見張って逮捕して〜、引き継ぎの書類書くのめんどいから偶然たまたま見つけた的な感じでやっといて〜】「あっははは」「笑うな」「目に入れても痛くないブラコン、可愛い弟へ…あはは、じゃお疲れ様でーす」そう交代で2課は帰る、3課は出張中…交代先は1課…「1課かぁ…」送られてきた資料を印刷しながらつぶやく「私たちがどうしたの?」「おはよう莉乃」「おはよ〜」「何々?あーね」理解が早くて助かるなぁ「県内の倉庫ね〜佐久連れてくね」「一応僕歳上なんだけど」「私に敬語を使って欲しいの?」「うん、お願い、使って」大学生対中学生…である「まぁまぁ…おはよ〜佐久」「おは〜…ナニコレ」「薬物を保存してる倉庫を見つけたから証拠掴んできて」「わかりました」「敬語使えて偉いね」「普通ですよ?」その普通ができないんだよ君達「だってさ莉乃」「知らなーい」「諦めてください、俺も敬語使って欲しいですし」「佐久は同い年でしょ」「俺の方が先輩です〜」中学三年生vs高校一年生の醜い戦いが幕を…「ほら喧嘩しない、ナニコレ」こいつも敬語使えないのかよ「あーはいはい、佐久と莉乃行ってきて」「言うと思った、てか期待してないし」「拳銃携帯許可しないよ?」「販売業者接触に拳銃持ってかないのは自殺行為」「知らなーい、ほら行った行った、拳銃携帯許可出しとくわ」「ハイハイ行ってきますよーだ」なんやかんや仲良いのが1課である「じゃ僕帰r…」「ダメに決まってるでしょ」「まさか…」「パトロール誰が行くの?」「2人で行く以外に選択肢がない…」「てことでいくよ〜」この疫病神と組まされて良い思いをした記憶が脳みその中どこにも存在しない「ドンマイ、優希課長」課長つけれるなら敬語も使えるだろ「じゃ、佐久行こ」「ハイハイ」
打ち切り=引退です
MHTから来た人、ごめんなさい設定ほぼ変えました
一緒なの登場人物の名前だけです
本当に申し訳ないですが、再スタートです
温かい目とにこやかな顔、長い首でお待ちください
改めてよろしくお願いします