紀州のドン・ファン殺人事件を推理する、その1(2019年9月17日・記)
紀州のドン・ファン殺人事件を推理する
私が今日<ノウテンの街>の著者として小説風に殺人犯を推理して見ました。
<遺産30億円を巡る法廷バトルに新展開>のヤフーニュースと今日2019年9月17日のテレビのバイキングを見ての推理です。昨年7月に風変わりな事件として報道されていましたが、久々にニュースになりました。
昨年9月に見つかった(いごん)の「全財産を田辺市にキフする」に対して、田辺市が「遺産を受け取る」と発表したのだそうだ。それに対し、8月6日寡婦S23才以外の遺族が、(いごん)の無効を求める申立書を裁判所に提出したとの事です。そして寡婦Sは弁護士判断で静観しているそうである。
野崎氏の兄が申立書を提出するに至った経緯を明かしています。「相続権のある者はSさん以外に5名いますが、みんな最初は幸助の遺産を望んでいなかったんです。・・・でも・・・我慢できなくなったんですよ」そして(いごん)の無効の理由の中に<大の役人嫌いだったにもかかわらず「田辺市に全額キフする」としている事、生前、ことあるごとに「遺産は愛犬のイブにわたす」と言っていたのにも関わらず、愛犬に付いて全く触れていないこと>を挙げています。しかしこの言葉の中に殺意が生まれる言葉が隠されています。つまり「お前たちに遺産をやるくらいなら犬にやった方がましだ」と野崎幸助が口癖の様に言っていたのです。相続権者の憎悪は殺してやりたいと思う程増幅していったのです。そして「みんな最初は幸助の財産を望んでいなかったんです」と言ってSさんの横暴ぶりを見てからだと言っています。しかしこの最初という言葉は(いごん)の日付け2013年2月8日以前をさしているのです。(いごん)は赤字で書いてあります。つまり怒りの気持ちを乗せて書いているのです。田辺市にキフする事が目的でなく、遺族に渡さない事が目的なのは明らかです。従って犬もSさんもこの事件には関係ありません。仮にSさんが莫大な財産を得たとしても被害者に変わりはありません。「愛犬のイブに渡す」と幸助が語っていたのは「田辺市にキフする」の真の(いごん)の存在をカモフラージュする為でした。遺族又はその関係者の中の殺人犯は、もしも「愛犬に譲る」という内容の(いごん)が見つかれば財産は犬の世話人に譲られてしまうと考えたに違いありません。そこで幸助を殺す前に犬を殺しておく必要が有ったのです。Sさんと結婚したのもSさんに相続させるのが目的ではなく、遺族に相続させない為でした。別にSさんでなくても女性なら誰でも良かったのです。それでも結果的にSさんに財産が移るのであれば、もう少し大事に優しくしてほしかったとは思ったでしょう。
再度、(最初)に戻りましょう。おそらく幸助の会社の経営に加わらせてほしい位の話が憎しみ合いに発展したのでしょう。だから、幸助の亡き後にSさんが会社をたたむことに我慢が出来なかったのです。私は犯人はこの一連の憎悪の渦の中にいると思います。しかしこの渦は思うより大きく、関係者は多いと思います。未だメディアに登場していない人物かも知れません。法廷バトルと犯人捜しは続きます。