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夢の帰り道

作者: 深瀬アリス

 目を開けると、そこにはまっすぐな夕暮れの道があった。

 さっきまでどこで何をしていたかを思い出そうとしたが、記憶はぼんやりとしていた。

 しばらく道を歩いたが、周りには何もなく、疲れも感じなかった。それどころか、歩いているという感覚もなく、まるで中に浮いているように思えた。

 

 と、同時に俺はあることに気がついた。


 ここは高校時代の塾の帰り道であると。

 また、ありえない場所にいることや、ある苦感覚がない頃から、俺はおそらく夢の中にいるということに。

 

 俺はあまり夢の中で夢だと自覚したことはなかったため、初の体験に驚きと高揚の気持ちを覚えた。


 前にネットで、「夢の中で夢と自覚すると、夢を自在に操ることができる」と見たことがある。


 俺は試しに心の中で海のことをイメージしてみたが、何も変化は起こらなかった。


「好きな夢が見れなくて残念だけど、まぁ珍しいことを体験できたし、まいっか」


 と、思った俺は夢が覚めるのを待った。


 しかし、どれだけ待っても夢が覚めることはなかった。


 俺は夢から覚めようと、目を瞑ったり、自分の唇を噛んだりしてみたが、一向に覚める気配はなかった。



 俺は、現実世界に帰ることはできるのだろうか?

ちなみに、この男は事故で入院していて、生死を彷徨っている中で見ている夢という設定です。このお話が少しでも面白いと思って下さったら、是非下の⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価お願いします。また、ブックマークもして頂けると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] なるほどですね~。 深い記憶の中の帰り道を進んでいるんですね。戻れるといいですね。
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