嬉野卓馬①ひなた記述
1時間後に最後の更新です。
「越中ひなた記述より」
「へっ……」
と、わたしが呆けてしまったのは仕方ないことだと思う。
だってネコパンチなんですよ?
殺人鬼にネコパンチって!
たしかに実際センパイの力を注ぎこまれたもふちゃんは殺人鬼に対してネコパンチを繰り出し、見事に消滅させた。
間違ってはいない。
間違ってはいないんだけどさぁ!
必殺技みたいなものでしょ?
もうちょっとなにかあったんじゃないの?
あまりにも名前がストレートすぎる!
ネコパンチにやられる殺人鬼ってどうなのよ?これじゃ失礼な後輩君も浮かばれ……なくてもいいか。まぁ、他に関わりがあった方が浮かばれないような気もする。
とりあえず、もふちゃんの名前の件といい、センパイは名前を付けるセンスが絶望的にない。
まだまだ長く書けてしまうけど、とりあえずこの件については置いておくことにしよう。
ネコパンチから繰り出したコンビネーションからオーバーキルと思われる叩きつけにより、無事にセンパイ&もふちゃんコンビは殺人鬼を倒してくれました。
山中里香さんと思われる黒いモヤはそれを見届けると、なおちゃんに近づき、
「さよなら」
と一言だけ発すると、まるで抱きしめるかのようになおちゃんを包み込み、やがてわたしたちの目の前から霧散するように消え去りました。
なおちゃんは親友がいなくなったことに呆然としながら、ただただ涙を流していました。
センパイ曰く、山中里香さんは無事成仏したそうです。
「保田なおを守りきれたことで満足で来たんじゃないかな。だって、殺人鬼とは関係なく、元々あの二人から守ろうとしていたわけだし」
つまり、赤星真由美と関晃子の二人が亡くなったことも成仏できた理由にもなるとの説明でした。
その後しばらくして、駆けつけたなおちゃんの父親である関晃太郎さんは、
「ほんとにありがとう!」
と、センパイに頭を下げると、なおちゃんに駆けつけ、
「よかった、ほんとうによかった」
と、力強く抱きしめていました。最初は戸惑っていたなおちゃんでしたが、
「うん、うん」
と、肯きながらお父さんの背中に手を伸ばしていました。これで二人の仲もちゃんと向き合えればいいなぁと感じました。
とまぁ、ここまでを経過として記録しておきます。
追記
わたしはいま、猛烈に怒っています。なんに対してかですか?もちろん、センパイに決まっているじゃないですか!
「越中。この仕事が片付いたら俺のパートナーになってもらうからな」
えぇ!ドキドキしましたよ!
あまりに突然過ぎてあたふたもしましたよ!
心臓なんてドキドキのムネムネでしたよ!
だって、だってですよ!
これって明らかにプロポーズの台詞じゃないっすか。
そりゃ、わたしも乙女ですもん。顔も赤く染まってしまっても仕方ないってものです。
ここまで興奮させたわたしに対して、仕事を終えたセンパイが一言。
「早速だけど、帰ったら仕事のパートナーとしての初仕事でもやってもらおうかな」
もう、現場には沈黙の呪文を唱えたかのような静けさが訪れましたよ。わたしだけじゃなくて、なおちゃんもプロポーズだと思っていたようで、一緒に呆然としてました。状況が分からないなおちゃんのお父さんの場違い感がハンパなかったです。
とりあえず、センパイのほっぺを思いっきりつねってやりました。痛みはわたしの思いとして受け取ってほしいっす。
まぁ、これを書いているということはわたしは仕事としてのパートナーを受けたというわけですけども。趣味の怪談集めに近いということもあり、これはこれで誘われて嬉しかったりします。
ただ、勘違いさせるセンパイはどうかと思います。
女の敵認定されてもおかしくないっすよ!
ここでお願いです!
本日最終回となります。
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