斎藤省吾①
怪談調査を公開したときはここからの話は書いていませんでした。
未だに最終話は書いていませんけども。
ー以上が俺からの引継ぎ情報になる。何か質問はあるか?
「いや、ないです。しっかし先輩、すいませんねぇ。こんな美味しい仕事いただいちゃって。報酬金額めちゃくちゃいいじゃないですか。ハイエナ、あざまぁっす」
ー俺が譲ったんじゃない。赤星さんがお前に依頼を変更しただけだ。引き継ぎはしたんだ。後は任せたぞ。
「もちろんですよ。俺の実力知ってるでしょ。ぜんぜん余裕です」
ー俺たちの仕事は油断が命取りだぞ。
「分かってますってぇ。だからこうやって先輩の引継ぎの話を聞きにきたんじゃないですか」
ーまぁ、分かっているならいいが。
「それに昨日は本人たちに会っての状況確認もしましたしね」
ーどう対応するか決めたのか?
「本来なら競合になる相手には教えないですけど、先輩クビになりましたし、結果的に割りのいい仕事を俺に回してくれたことになったわけですから、別に教えてあげてもいいですよ」
ー山中里香から怨恨などは感じたか?
「いや、全然感じなかったですね」
俺はそのことが重要に感じて、山中里香に対してどうするか行動を決めることができなかった。お前はどう思った?
「まっ、それは別にどうでもいいんじゃないですかね」
ーいや、どうでもよくはないだろ。
「だって俺らの仕事は依頼者を満足させることでしょ。だから赤星さんの希望通り退治しちゃえばいいんですよ。そうすれば依頼は即解決で俺は大金を手に入れ、依頼者も大満足でウィンウィンじゃないですか。だからどうでもいいんですよ。先輩はそんなことにこだわって行動しなかったからクビになってるわけでしょ」
ー俺達の仕事は依頼者や護衛対象をしっかり守り、依頼内容の解決に結びつけることだ。依頼者へおべっかを使うことじゃない。そこを履き違えれば後で問題が起きるぞ。
「説教ですか、先輩。さすがに俺に仕事を取られたからってそれはダサいですわ」
ーそんなつもりで話をしてはいない。
「それに俺は今までこうやって稼いできたんです。それで一度も失敗したことはないんですよ。先輩こそ仕事に失敗しているんだから、俺に説教できる立場ではないんじゃないですか」
ー俺は依頼を解除されたが、仕事自体の失敗をしたつもりはない。俺達の仕事は失敗イコール自らの最後に繋がる。だから俺はお前に油断をせずに仕事に取り組んでほしいだけなんだ。
「まぁ、大丈夫でしょ。昨日、護衛対象の赤星真由美と関晃子に会ったとき、近くにいた山中里香を確認しましたけど、正直あの程度の霊なら襲ってきたとしても、俺から見ればただの雑魚ですね。天地がひっくり返ったとしても俺に危険はゼロパーセントだと思いますよ」
ーお前な…。はぁ、とりあえず忠告はしたからな。俺達もプロだし、これ以上は言わないぞ。
「大丈夫ですよ。俺、世渡り上手いんで。先輩みたいに失敗はしませんから」
ー……それで、対応はどうするつもりなんだ?
「まぁ、2人ともに憑りついている山中里香を成仏させるか、消滅させるかのどっちかですかね。俺としては面倒なんで消滅の方が楽なんですけど。それに消滅の方が見栄えがいいんで客受けがいいんですよねぇ」
ーできれば成仏できるように対応してやってくれないか。
「相変わらず先輩はあっちには優しいことですね。それを依頼主にするだけでこんなことにならなかったのに。まっ、俺としては何度も言いますが、簡単に稼げる機会をもらえてありがたいですけどね。それに嬉しい誤算もありましたし」
ー嬉しい誤算?
「あんな美少女2人と知り合いになれたのはラッキーでしたよ。といっても、関晃子の方は赤星さんとデキてるみたいだから手出しはできないですけど。まっ、赤星真由美の方が俺の好みですし、将来を考えても優良物件でしょ。未来の権力と金のためにもきっちり仕事はしてみせますよ。だから俺は本気も本気なつもりなんで油断なんて全くしていないですし、先輩は温かい目で成功していく俺を見ててくださいよ」
ーお前なぁ……。
ここでお願いです!
書き終えることができれば、来週には一部完結予定です。
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