赤星真由美②
後書きにお願いがあります。
ぜひ読んでいただければと思います。
続きを書くかどうかの判断にさせていただきますので。
「なにも変わってないじゃない。あんた、ちゃんと仕事する気あるの?」
ー危険なことにはなっていませんよね?だとしたら計画通り仕事は進んでいますのでご安心ください。
「そんなことは聞いてないわよ。この前のとき、わたし言ったじゃない。あれをさっさと退治しなさいって。それなのにまだ話を聞きたいっておかしいんじゃないの!」
ー解決するためですのでよろしくお願いします。
「解決も何も退治すれば済む話じゃない。時間がもったいないわ」
ーそうですね。時間がもったいないので本題に入りましょう。
「あんた、ほんっとぉに人の話聞かないわね」
ー赤星さん、特殊スタンガン持ってますよね?
「誰から聞いたのよ。アキ?もしかしてナオがちくったんじゃないわよね。まぁ、いいわ。持っているわよ。何よ、悪い?」
ー事件当日、犯人に使用しましたか?
「使ったわよ」
ー効果のほどは?
「効いてたら逃げてないでしょ」
ーそれにしてもすごいですね。犯人を前にして武器を当てること自体、普通の人にはできないと思います。
「犯人を捕まえようとしていたのよ。使えるに決まっているじゃない」
ー特殊スタンガンのような使用すると命にかかわるかもしれない危険な武器を、初めて人に使うとなると案外できないものですよ。対象者に何かあったらと想像してしまいますし。
「相手は犯人よ。気にかける必要ないじゃない」
ーいくら相手が犯人とはいえ自らの手で殺人を犯してしまうかもしれません。それを考えると怖くて人間相手に特殊スタンガンを使えるものではないですよ。まぁ、普段から使用していて人に対しての効果が分かっているのなら別ですけども。
「……何が言いたいのよ」
ー赤星さん、関晃子さん、保田なおさん含めていろんな方からお話を聞かせていただきました。そこからの推測にすぎないんですけども、普段から特殊スタンガンを保田なおさんに使用していましたよね。だから使い慣れていたし、事件当日も躊躇なく犯人に使用できた。違いますか?
「…………」
ー僕相手に認めても問題はないのではないでしょうか。今まで通り何かあったとしてもお父さんが守ってくれるでしょうし、僕の口からこのことが広がったとしても、むしろ追い詰められることになるのは僕の方になると思いますよ。それだけ権力って怖いですからね。それにそもそも特殊スタンガンを所持することがまず違法ですし、今さらだと思いますよ。
「いいわ、認めるわよ。で?」
ー確認を取りたかっただけですので、これ以上は深堀をするつもりはありません。とりあえず事件当日に話を戻します。犯人に特殊スタンガンを使用した時の様子をお聞きしたいんですが、効かなかったというのは怯みもしなかったということでしょうか。
「普通は気絶もしくは、倒れ込んでしばらくは動けなくなるものなのよ。でも犯人に当てたとき、アイツ笑っていたわ。だから逃げるしかないと思ったのよ」
ー以前、お話を伺ったとき、赤星さんが玄関に出て振り返ったとき倒れる山中里香さんと後ろから追いかけてくる犯人がいたって話していただいたんですけど、関さんのお話だと逃げる赤星さんの後ろには犯人がいたらしいんですよ。だとすると、山中里香さんはどこに行ったんでしょうか。ちなみに玄関のドアは自動で閉まったのではなく、関さんが閉めたそうですよ。
「アキが山中さんを見逃したんでしょ。そうよ。転んでたから見えなかったんだわ」
ー関さん自身が玄関ドアを閉めたんです。一緒に行動していたクラスメートを置き去りにしてしまうという罪悪感が残ることをするというのは疑問が残ります。自分で行動を起こすときは責任を背負わないことが確定してから動くタイプじゃないですか。よく自分は悪くないっておっしゃっていますし。だからこそ関さんは山中里香さんがいないのを確認してから玄関ドアを閉めたはずなんです。転んでたからと言って見逃すとは考えにくいです。あと保田なおさんにも同様の確認は取っていますので、山中里香さんの姿が玄関先から見えなかったというのは間違いはないと思いますよ。
「…………」
となると、山中里香さんはその時どこにいたのか。まだ犯人と出会ったリビングにいたのではないですか?そして、そのことを赤星さんは知っていますよね。
「知らないわよ」
ー玄関が自動で閉まったという話をしてくれましたが、その設定なら山中里香さんはただ逃げていただけで話としては十分なんです。でもあなたは山中里香さんが『倒れていた』とわざわざ表現をした。なぜそんなことを言ったのか。
「…………」
直前に山中里香さんが地面に倒れている姿を近くで見ていたからではないですか?だからつい口に出してしまった。となると疑問が出てきます。なぜ山中里香さんは倒れることになったのか。犯人に襲われた?それとも怖くて気絶した?だとしたらそのことが赤星さんの話に出てくると思うんですよね。そういえば特殊スタンガンの残量メモリが2回使用した分だけ減っていたという話があるんですよ(主に僕の中でですけど)赤星さんは犯人に使用して、逃げることにしたわけですよね。それではもう1回分はいつ、誰に使ったんでしょうか。まずいつ使用したのかですが、それは犯人に一度使用してから、玄関に出るまでの間になります。そして誰に使ったかになりますが、犯人に使ったのではないのだとしたなら、他に使用できる相手というのは、いつ使用したのかを考えると、山中里香さんしか使う相手はいないですよね。
「………………」
玄関から山中里香さんの姿を確認することができなかったということは、特殊スタンガンを山中里香さんに使用したのは犯人と出会ったリビングなのではないですか。犯人に特殊スタンガンが効かなったのを確認したあなたは恐怖したはずです。今まで攻撃する側だった自分の最大の武器が相手には一切効かなかったわけですからね。だから選択肢として逃げるを選んだまでは良かったんですが、恐怖のあまりあなたは不安になった。先に逃げている二人はともかく、はたして自分は逃げ切ることができるのかと。安全に逃げ切る。そのためには時間稼ぎが必要だった。それが隣にいた山中里香さんだったんですね。だからあなたは自分が確実に逃げるために山中里香さんを犠牲者として選び、特殊スタンガンを当てることにした。普段、保田なおさんに使用しているわけですから、人に使うことに対して躊躇はないですよね。
「そんなもの、あんたの想像じゃない!」
ー僕の想像通りなら山中里香さんの赤星さんに対する恨みはすごいでしょうね。それが分かっているから山中里香さんを恐れているのではないですか。だから一刻も早く目の前にいる山中里香さんをどうにかしてほしいんですよね。反対に保田なおさんは山中里香さんの黒いモヤが、ここよりもはっきり見えるにもかかわらず、今では恐れるどころか安心感が生まれているほどです。
「……こんな話に何の意味があるのよ。仕事もしないで人をイラつかせることばかりしてんじゃないわよ!あんたなんかパパに言ってクビにしてやるんだから!」
ここでお願いです!
書き終えることができれば、来週には一部完結予定です。
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