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保田なお②

あけましておめでとうございます。


今年の後半もよろしくお願いいたします。

 ー先日は質問に答えていただきありがとうございました。あれから特に身の回りに変化はないですか?


「はい。おかげさまで。いざというときの結界石もあるので安心して過ごせています」


ーあいかわらず保田さんの近くにいる山中里香さんは、3人の中でも一番はっきりと見えますね。


「先日、嬉野さんとお話をしてから、リカのことを信じることができるようになりました。それまでは怖がっていたんですが、今では逆に、リカがわたしのことを守ってくれているような気がしています」


ー前回お会いしたとき同様、山中里香さんからは危険な感じはしないですし、たしかにおっしゃるように保田さんの周辺をガードしているようにも見えます。


「守護霊のような感じでしょうか」


ーだとしたら、こんなにはっきり黒いモヤが見えるのはどうなのかということにもなるんですよね。この黒いモヤって何かに対して攻撃する体勢の表現なんです。


「攻撃ですか。やっぱりわたしのこと…」


ーいえいえ、攻撃体勢ではあるんですが、保田さんに対しては向けられてはいないんです。むしろ立ち回りは保田さんを守るために何かを攻撃するような動きですね。


「そう言っていただけるとなんだか安心できます」


ーそういえば以前、赤星真由美さんが所持していた特殊スタンガンの話がありましたけど、それに関したお話を伺ってもよろしいでしょうか?


「……それはわたしが答えなければいけないことなのでしょうか」


ー僕は保田さんしか答えることができないと思っています。ただし、今からする質問は保田さんにとっては辛い質問になるかもしれません。だけどこれは山中里香さんにも関係することでもあるんです。


「…………どのような質問なのかは分かりませんが、リカにも関係することなら答えます」


ーありがとうございます。では早速になりますが、先日のお話では赤星真由美さんが普段から特殊スタンガンを使用しているということでした。それは学校、またはプライベートで使用していたということでいいですか?


「はい」


ーそれをあなたは近くで見ていた?


「……はい」


ーそしてあなたはこうも言っていました。赤星真由美さんの特殊スタンガンは身を守るためではなく、相手を狩るものだと。


「……はい。だから犯人に対して特殊スタンガンを使おうとしていたのだと思います」


ー赤星真由美さんは普段、学校やプライベートで特殊スタンガンを持って何を狩っていたんでしょうか?


「…………」


ー例えば虫などに使用していたとします。それだと犯人に対して特殊スタンガンが効くのかどうかも分かりません。最低でも自信を持って犯人を捕まえるために使おうとは思えません。だとすれば次に考えられるのは動物です。でもそんなことをしていると動物虐待のニュースになりそうですし、人と同じ大きさの動物は街の中にはそうはいません。そうなると考えられるのは人に対して特殊スタンガンを使用していた、ですよね。


「…………」


ーそういえば山中真由美さんは長澤家に行くことに怖がる保田さんを心配して付いてきたくれたんでしたよね。でもそこまで怖がるなら普通は一緒に行くのではなく、行くこと自体を断るように勧めたはずです。まして犯人がいるかもしれない危ない場所ですしね。だけどそうしなかったのは、保田さんが赤星真由美さんと関晃子さん二人に対して断ることができないことを、山中真由美さんが知っていたからではないですか?だからあなたを守るため長澤家に付いてきた。そのことが事件後、あなたを後ろめたい気持ちにさせていたのではないですか?


「……そうかもしれません」


ー山中真由美さんが保田なおさんを守る行為。おふたりが親友だということを考えるとそれって事件当日だけではなく、普段からそうだったのではないでしょうか。


「……そうかもしれません」


ーでは山中里香さんは保田さんを何から守っていたのでしょうか。あくまでも僕の考えですが、その答えというのは赤星真由美さんと関晃子さんから保田さんを守っていたのではないですか。


「……」


ーそして、赤星真由美さんが普段から特殊スタンガンを使用していた相手って保田なおさん、あなたではないですか?


「……」


ーきっと山中真由美さんはその現場を見たことがあったのだと思います。親友がそういう目にあわされて黙ってはいられなかったとは容易に想像できます。でも誰にも黙っているしかない事情があなたにはあった。だから山中里香さんはあなたを守るという選択をした。違いますか?


「…………そう……です」


ーその誰にも言えず、黙っているしかなかった事情ですが、保田さんのお父さんが原因ですよね。そしてそれが理由であなたは赤星真由美さんと関晃子さんのすることには何でも肯かなければいけなくなった。いえ、お父さんを守るためあえて言いなりになったのかもしれません。だから特殊スタンガンを向けられてもあなたはお父さんのためなら耐えることができた。自分のためならダメでも、大切な人のためなら我慢できたりしますからね。


最近のお気に入りはブルートゥースのイヤホン。

怪談を聞きながら30分ほどジョギング。


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