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『ギロチンと首と』を読んでいただく前に

 今回の『ギロチンと首と』ですが、実はある作品からインスパイアされたというか、トリックそのものを使わせてもらっています。その作品が何かというと、漫画『(さきがけ)!!男塾(おとこじゅく)』です。

 この『魁!!男塾』(以下『男塾』)第九話「二号生筆頭復帰す」の中に、「男塾名物義呂珍(ギロチン)」というものが出てきます。本作はその「義呂珍」のギミックをトリックとしてそのまま使用させていただいています。

『男塾』をご存じの方の中には、あの作風が本格ミステリと結びつくのか? と疑問を持たれる向きもあるかと思いますが、結びつきます。『男塾』は学園ギャグ漫画に始まり、中盤以降はバトルものへと方向転換していくのですが、そのバトルが実に面白く、根性と奇跡と必殺技だけで勝敗が決するということは稀で、ほとんどの勝負が何かしらの戦術的要素が決め手となって決着がついています。または、決着自体は必殺技の一撃でつくような勝負でも、そこに至るまでの攻防は様々な駆け引きや敵の技の謎などが絡んできており、要は『男塾』で繰り広げられる戦いは、ほとんどが格闘頭脳戦なのです。あの『ジョジョの奇妙な冒険』と同じ系譜であると言い切ることも可能です。

 それら戦いの駆け引き、ギミックの数々は、そのままミステリの物理トリックに応用できるものが多く、今回のものも、私が(かね)てから「これはミステリのトリックに使えるのではないか?」と思い続けてきていたもので、今回具体的なプロットがまとまったので書いてみました。

 ひとつ断っておきますと、バトルものとしての面白さを喧伝しておきながらなのですが、今回のトリックの元となった「義呂珍」は、まだ『男塾』がバトルものへ移行する前、学園編だった頃に登場したものです。この学園編も大変面白く、ギャグ漫画としてもかなりの高レベルな作品となっています。

『男塾』を未読の方は、機会がありましたらぜひ読んでいただきたいと思います。全日本男子(女子も)必読の名作です。

 では、『ギロチンと首と』をお楽しみ下さい。

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