作戦会議
よろしくお願いします。
告白が惨敗に終わり、私は家に帰るなり、妹の穂希に今日あったことを愚痴っていた。
「ウケる~お姉ちゃん本気で振られてるじゃーん。一生懸命告白なんていうか考えてたのにねぇー」
「なんで穂希までバカにしてくるのよー」
妹にまでバカにされるなんて....
今日私は屋上で鍋島睦月に告白して、そして
人生初の敗北を味わった。それも嘘の告白で!
「お姉ちゃんは今まで色んな人と色んなことをしてきたんだからバチが当たったんだよ~」
「何よ色んなことって!少しかっこいい人がいたら付き合って、相性が悪かったら別れてきたってだけじゃない」
「顔がダメな人はぜーんぶお断りだもんね。
まずは顔から直してきたら?って満面の笑みで言うんだから....少しは振られた人の気持ちがわかったんじゃないの?」
なんで妹から説教受けなきゃいけないのよ。
「いい穂希?私の敗因は彼、鍋島睦月との接点があまりにもなかったことなの。だから明日からガンガンアピールして惚れさせてから今日の屈辱を払拭するのよ!」
「はぁ、お姉ちゃん、顔は可愛いけど言ってることはなかなかゲスいよ?むしろお姉ちゃんが本気になっちゃった〜とかの方が私的には面白いんだけどな~」
「ないない、顔自体よーく見たことないけど~
わたし的になしの顔だもーん」
「ほんと、お姉ちゃんの上に隕石でも落ちてくれば
いいのに....」
今妹にすごい物騒なこと言われた!?
告白に振られるってのがどう言うことか穂希は分かってないのよ。
「だって、人生初めて振られた人がが好きでもない人だったとか笑えないもん....」
「もう~急に落ち込まないでよ~!仕方ないなぁ、わたしに手伝えることがあるなら協力するから」
ふふっ、作戦通り。なんやかんや穂希はお姉ちゃんに弱いんだから。
「お姉ちゃん、まずは一緒に登校っていうのどう?それか放課後デートとか?」
「うーん、彼の家知らないのよねぇ、、お弁当作っていくってのはどうかしら?」
「あまり人と接点ないって言ってたから、まずはたくさん話してみて~お姉ちゃんの良さに気づいてもらってお弁当で胃袋ゲットみたいな?」
「穂希もなかなか悪ですのぉ~」
「わ、私はほんとで好きな人にしかしないもん!」
「中学生にはまだお子ちゃまの恋愛がお似合いだもんね~」
「お姉ちゃんみたいにすぐヤるのもよくないと思いま~す」
「はいはい。ま、いいわ!色々参考になったし明日から実行してみるわ」
「どうかその男の人がお姉ちゃんに惚れませんように~」
何か穂希が言ってるが無視しよう。
まずは朝一話しかけて、弁当攻撃はもう少し仲良くなってからだけど明日は放課後デート!
よーし鍋島睦月!明日から覚悟しなさーい!
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