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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約8年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

俺のパートナーは生きていますか?

作者:光之下 影有
その日俺は知ったんだ。
この世界では勇敢な者が先に死に、何も出来ない俺のようなゴミが生き残るのだと。
勇敢な彼女は奴らに喰われて死に、無能な俺は彼女に守られて生き延びた。


失意のままに治癒院まで彼女を運び、無理と知りながら頼んだ。

「彼女を生き返らせてくれ」

当然無理だ。そんなことができるなら、ジャンおじさんも、カレンさんも、泣いたりしない。

治癒院の婆さんは言った。
「それは無理だよ」

知ってる。

「そんなことは、できないんだよ」

当然知ってるさ!

「お前、親はいるか? 兄弟は? 親戚は?」

死んだ。みんな死んだ。

「そうかい、そうかい」
婆さんはニヤリと笑い、言った。

「彼女と共に生きたいかい?」


今日も俺は彼女と生きる。危険には近寄らない。それで誰かが死んだところで知るものか。
優しい彼女は分かってくれる。彼女は俺の理解者だ。問題ない。何も問題なんて無い。

そう、問題なんて無かったんだ。あの日彼女の一言を聞くまでは……。

――――ねぇ、ヤガラ。君は、君の心はどうしたがっているのかな?――――


君の身体はもう無い。君は精神は俺の中にある。君は生きているのかな?
俺は勇敢になんてなりたくない。その結果、救えたかも知れない命を溢しても。俺はいきているのかな?

そんなお話。
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