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掌の小説   川端康成

 こんにちは、しんどうみずきです。

 今回は川端康成の短篇集『掌の小説』を紹介させていただきます。

 短編小説よりも短いものに掌編小説というものがありますが、まさにそのくらいの長さの小説が無数に詰まっている一冊です。

 一話わずかに1ページしかないものから、長くても5ページくらいまで。

 サクサク読めるというレベルではないので普通の短篇集みたいに一回につき一話だけ読もう、なんて思ってると一年くらいかかりますね。

 途中でやめようと思っても次の作品が極端に短かったりすると読み進めてしまったり、私にとってはいい具合の量でした。

 川端康成の作品なので多少、言葉遣いは古いですが、それ故の美しい文章のリズムを楽しむことができます。とにかく量が多いので、そのなかでキラリと光る作品だったり、自分のお気に入りを見つけることもできて私はかなりオススメです。

 ただこれも祖母の家から引っ張りだしてきた古いものなので入手は難しいかもしれませんが……。



 短編小説といえどもあなどるなかれ。

 一つ一つにきっちりテーマがあって作者の個性が十分に発揮されています。

 さすがは文豪というところですね。

 もはや私の常套文句となってきましたが初心者でもとっつきやすい作品となっております(このエッセイを読んでる人のどれくらいが初心者なのだろうか……という疑問はおいといて)。

 あんまり参考にならない作品ばっかりで申し訳ないです。

 でも、ぜひぜひ読んでみてください。




ーーーーーーーーーーーーーーーここからネタバレ有りーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー










 とはいえ、これもネタバレらしいものはほとんどないのですが。

 私の個人的なお気に入りは「バッタと鈴虫」というお話です。

 なんのことはない、好きな子を驚かそうとしてる可愛い男の子のストーリーなんですけどね。

 「バッタ捕まえたよー」と言っておいて実は「鈴虫だったんだよ!すごいでしょ!驚いた?」

 たったそれだけのことを、実にうまい筆致で、鮮やかに描いています。

 何気ない風景だったり仕草だったり、自然に見えるのに計算しつくされてるのが最高ですね。

 もしこの小説を読むことがありましたら、好きな作品を語り合うのもきっと楽しいでしょう。そんな人が一人でも出てきてくれることを祈りつつ、今回はこのへんで失礼します。

 


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