早すぎた予言者
阿刀田高といえば短編小説の名手という印象が強いです。私もその通りに思っていました。ショートショートの分野でいえば星新一と並ぶ日本の二大作家ではないでしょうか。
とはいえ彼の作品を読むのは今回が初めてで、とってもワクワクしながら本を開いたわけです。
ちなむと母の実家からあさって来たものなので相当古い上、なんとなくページも黒ずんでいたのですが、それも一種の雰囲気を醸し出していました。
今までは『ショートショートの広場』シリーズの選評でしか見かけたことがなかったのですが、さすがはマイスターといった感じの作品たちでした。
あまり集中力の持たない私にとってはちょうどいい長さの短編で、起承転結もはっきりしており、寝る前に一日一話と楽しむことができました。時間のない人にはおススメかもしれません。
あとがきにそれぞれの短編を創作したときのモチーフなどもつづられていて、モノカキさんにとっても勉強になると思います。
私は、彼の作品が好きだと感じましたね。
とってもフィットする感触が心地よかったです。
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ちょっとばかりどれもパターンが同じかな、なんて感じたのは事実ですが、いろんなものを取り入れている実験的な姿勢はとても高評価でした。
アッと驚くオチのあるものから、ロマンチック街道みたいに雰囲気を感じるための小説まで、いろいろとバリエーションを取り揃えています。
とにかく短編集は玉石混交になりがちなのですが、こうハイレベルな作品群を用意できる実力は流石だと思います。
ぜひとも彼の短編集でこれがおススメというものがあったら教えてほしいですね。
かなり更新が滞っておりましたが、これからまた頑張っていこうと思います。
目指せ百冊!




