ビブリア古書堂の事件手帖 三上延
一時期のブームから遅れること一か月くらいでの読破です。
私はミーハーな作品も大好きなので、面白そうだなと思うとすぐ買ってしまう性質なのですが、この本はしばらく机の上に山積みになっていました。
なぜそんなことになったのかと申しますと、私は好物をあとにとっておくタイプでして、なんとなく他の本から読んでしまおうと思っているうちにひと月ほどが経っていたという次第です。
困ったものですね。
大体もう四月だというのに二十冊も読み終わってないんじゃ一年間で百冊なんて不可能なんじゃねーの、と思っている方も多いかと存じます。
私も薄々そう思っています。
しかし、夏休みをはじめ私にはまだ時間がたっぷりあるのです。
いつか一日に二冊読む日が来るかもしれません。そうすると執筆が追いつきませんが、どうにかして頑張ります。
……こんな感じのから元気を四月病と呼ぶのだそうです。
本屋大賞の八位にランクインしている本作ですが、ひと言でいえば非常に読みやすい作品でした。
最近は『謎解きはディナーの後で』といいラノベっぽい文体ながらもヒットを飛ばすという本が多いですね。
もとからラノベの批判されるところは文章力の低さとストーリーの薄さ(もちろん作者の力量次第ですが)で、キャラに重きを置き過ぎていることを修正すれば十分に売れる要素があるとは思うんですよね。
『ビブリア古書堂』も、小難しい表現があることもなく、すらすらと読めました。
東野圭吾とはまた違った読みやすさです。
あとはヒロインが可愛いです。プロローグの出来は一級品ですね。
キャラのみの小説ではなく、きっちりとメインプロットがあったのも高評価です。読書初心者にはお勧めですね。
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前述したとおり、栞子さんが可愛いです。
プロローグのときが一番かわいいんじゃないでしょうか。口笛にならない口笛を吹いてるとことか。
前にも書いたことがありますがラノベのいいところは女の子を可愛く描写できるところですね。本に関することだけは喋れるが、あとはコミュ障で、美人巨乳とか、キャラ立てすぎだろって感じですけど。
書いてて作者も楽しかったんじゃないでしょうか。
栞子さん車いす生活とかはちょっとヘビーですけど、庇護欲をそそりますね。
さらに妹とか。
ラノベのテクニックをどんどん使ってもらいたいものです。
本に対する愛情って人それぞれだと思います。
とにかく大切に読みたい人。
どんどん付箋を貼ったり蛍光ペンでラインを引いたりする人。
私は本を故意に汚すことは嫌いですので、教科書にもあまり書きこみはしません。おかげでテスト前には困ります。
本に対する歪んだ愛情を抱いてしまったがゆえに、人を傷つけることを厭わなくなってしまった。そんな黒幕に同情することはできませんでした。
そして、やや強引ながら、主人公と奇妙な因果で結ばれている。
ストーリー面ではこれからに期待ですね。
でも、ちょっとだけ思います。もしも人を狂気に駆り立てるくらいに愛おしいと思える作品が書けたなら、それは作者冥利に尽きるんじゃないかって――。
当面の目標は目の前のひとりを感動させることですけどね。
それでは、また。




