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ドラゴとフウライ ― 旅の先にあるもの ―  作者: ナナマル
出会い編
8/32

風の子と、白ドラゴと、歩幅の謎

二人はいよいよ旅立つことにした。もちろん、旅の始まりは徒歩だ。ドラゴは飛ぶことができるが、旅の第一歩は徒歩と決まっている。


フウライが一歩。

ドラゴが二歩。


「すごくたくさん足が動いてない?」

面白いものでも見つけたかのように、フウライがたずねる。


すると――


赤い輪郭がふわりと解け、淡く輝きながら白に変わる。翼はするりと縮み、体の割には小さ目な白い手が現れた。一回り小さくなった影は、ドラゴンというよりむしろトカゲのそれに近い。


白く輝く美しい毛並みを持つ――ドラゴン?トカゲ?が姿を現した。


「あのねぇ、我とフウライ…足の長さ、違うと思わない?」

赤い時のドラゴより少し高い、優しげな声が降ってくる。


「え…?え…?な、変身?…変身した…?」

フウライもさすがにこの状況には戸惑いを隠せなかった。


「ええ、変身したわよ。」


首から延びた鎖をシャラリと手に取る。


「これのおかげでね。というか、もともとこちらが本来の姿なのよ」


「うわ、うわ、うわぁ!変身!すごいね!かっこいい!」

すぐに適応できるのがフウライの長所でもある。だが語彙が少ないのは仕方がない。


「ふふ…。まぁ、足の長さが違うんだから、歩幅も違うってわかるわよね。フウライが一歩出す間、我は二歩必要なのよ。」


当たり前である。

だが、当たり前のことも白ドラゴが言うともっともらしく聞こえるのだ。


「ああ!そっか。そうだよね。なるほどぉ」


実際、フウライも感心している。

誇らしげな白ドラゴは少しだけ胸を反らした。


「白い時の我は、どちらかというと考えるのが得意なのよ。赤い我は力ってわけ。」


「へぇ…頭もいいんだ。ドラゴ、なんでもできるんじゃない?」


「なんでも…かどうかはわからないけど、まぁ大抵のことには対応できるわね。」

さらにちょっとだけ胸を反らせる。


「心強いよ!」

本当にうれしそうである。フウライは面白いものが大好きなのだ。これからの旅に、さらに胸を躍らせるのだった。

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