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ドラゴとフウライ ― 旅の先にあるもの ―  作者: ナナマル
出会い編
7/32

風の子と、ドラゴンと、名のはじまり

「うむ、だがその前に」

ドラゴンは立ち止まり、しかつめらしく話し出した。


「まず、名前を決めなければならん。お互いを呼ぶのにな。」


「名前?あぁ、僕の名前は…」


「待て。」


ドラゴンが制する。

自己紹介を止められ、何だろう?という目をこちらに向ける。


「我が呼ぶのだ。我が名前を付けるのが当然ではないか?」


…そうだろうか。

そう思う間もなく、ドラゴンが畳みかけてくる。


「お前は風来坊のようでしかない。だから、フウライだ。」


風来坊。確かに風のようだとは言われたことがある。だが、そんなに神出鬼没だっただろうか。確かに、ドラゴンにとって自分はふらりと現れたのだから――


「なるほどぉ…確かに。」


と感心してみせる。


鼻息が少し荒くなったドラゴンが促す。


「では、お前の番だ。いうがいい!我をどんな名前で呼びたいのかを!」


「うーん…」


名前を付けたことなどないフウライは頭を悩ませる。


……ないんだろうか?そんなことはないだろう。我は偉大な厄災。偉大なドラゴンだ。ドラゴンが少し心配になったころ


「じゃあ、ドラゴンだし、ドラゴってことで!」


いいことを思いついた!とでもいうようにドラゴンの名前が決まった。


「……ドラゴ?」

自分の名前を確かめるように、自分で呼んでみる。


「ドラゴ。」

フウライも頷きながら、もう一度、肯定するように呼ぶ。


「…安直じゃない?」

恐る恐る、といったようにドラゴンが訪ねる。


「フウライだって風来坊でしょ?」

にっこりと笑いながら言われては…


「まぁ、そうなんだけど…」


「…」


「…」


名前は決まった。


さあ、旅立ちだ。

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