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ドラゴとフウライ ― 旅の先にあるもの ―  作者: ナナマル
小島編
21/32

振り返った先には

報酬の袋を受け取ると、中には七色の光をまとう貝の飾りや魚の干物、古銭などが顔をのぞかせていた。


「わぁっ!こんなの見たことないよ!」


フウライの育った農村では、貝の飾り自体珍しくとても高価なものだった。一番上の姉が腕輪につけて自慢していたのを思い出す。それでもこんなに珍しい貝ではなかったはず。


「じゃあ、我々はお暇しましょうか。」


白ドラゴが赤い光を身にまとい、羽を広げた。


「うん!あ…みなさん、それでは!」


はじけるように村人たちのほうに向きなおる。彼らの口元は柔らかいが、目はとても鋭いように見えた。


「そんなに急がず、もう一泊されてはどうでしょうか?」


村長が柔らかい声で誘う。


「そうだよ!もっと遊ぼうよ!」

「明日でもいいじゃん!」


子供たちも熱心な様子。その様子に心惹かれるところもあったが、


「ありがとう。でも、次の街に行きたいし、僕たちはこれで。」


戸惑いつつも、ドラゴの背にまたがる。何か様子がおかしい。


「いいじゃないか!泊って行けよ!」


村の若者がずいっ、と向かってくる。

と、他の村人もいつの間にか同じ方向へ動いているのが見えた。


「いこう、ドラゴ!」


慌ててドラゴを促す。ドラゴはふわり、と空に舞い上がった。


「なんであんなに…」


困惑しつつも、気を取り直して次の街へと思いをはせ、顔を上げる。なかなか動かないドラゴに気づくと


「どうしたの?」


と同じように島を見下ろす。

そこに見えたのは――


家だったがれきの山。

いなくなった、いたはずの村人。

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