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海の向こうへ
「次はどこに行こうか?海を渡るよね!?」
期待に胸を躍らせているのだろう、キラキラと瞳を輝かせ、ドラゴに問いかける。
「この島と違って、海の向こうの陸地は広大だぞ。どこへいくのか、先に決めてから旅立つ方がいいだろう。」
そんな会話を耳にした村の青年。
「それなら、俺はオークの森の向こうにある、オークヘイヴンに行ったことがあるんだが、いろんなもん売ってて、なかなかよかったぞ。」
西と東が交わり、大きな港を持っているって話だ。ただ、海側に魔物が住まうオークの森が広がり、争いも多い。
「オークの森を避けて港があるからな、こっから船で行くと時間はかかるぜ。でも」
ほれ、と顎でドラゴを指す。
「飛べるやつがいるならすぐだろ。」
ぱあぁぁっとさらに顔が明るくなるフウライ。
「ねぇ、いろいろな物売ってるんだって。いろいろなもの…見てみたい!」
「…だろうな。」
決まりである。
「しゅっぱつぅー」
片手を振り上げ片手で鎖を持つフウライを乗せ、ゆっくりと羽ばたき、そして海へと向かっていくのだった。




