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優しさなんてなかったんだ
あの日、累くんが停学になって、三日たった。
けど、仕方ないと思った。
だって、優しさなんて、偽りの心だから。
きっと、羨ましかったんだろう。
あの程度のいじめしか受けていなくて。
ペンで、筆箱を塗るぐらいで。
殴られて、蹴られて、踏まれるよりも。
生ぬるいとでさえ思った。
ズルいって、許せないって、何度思ったんだろう。
だから、倍で返した。
ハサミで、指を切ってやった。
そしたら、スッキリした。
報われる。
みんなのためにやったんだって。
でも、停学処分になった。
なんでなんだろう。
気づけなかった。