願い星
黒森冬炎さまの標語まみれ2024に参加しています。
流れ星。
深夜遅くまで起きていたとしても、この辺りじゃ、街の明かりが煩すぎて。
だけど、もう一度見たくて。幼い頃に見たあの光の筋を。
そう思いながら空を眺める。
あ、流れ星。
一瞬の。光の筋が夜空に現れ、静かになる。なんだか幸せな気持ち。
あ、願い事。
あんなに不意打ちじゃ願い事なんてできないけれど。
流れた時点で、私の願いは叶っていたんだ。
「あ、流れ星っ」
思わず声が漏れるその瞬間。もう一度見たいと、また探してしまうんだから。