第098話
翌日の朝に、兵舎の近くには多くの人が集まって居た
訓練の為の狩に出る兵士に、それに物資を渡す為の商人達も集まって居た
今日から北と東の森で狩をするので、素材が沢山集まるのを期待して多めに物資を供出するからだ
物資を出した分、見返りとして素材を回してもらおうという考えだ
その他にも一塊の集団が集まっていた
今日から加わる予定の魔術師達の集団だ
魔術師達は予定されていた以上の人数が集まって居た
それは呼ばれていない生活魔法の使い手まで来ていたからだ
彼等はなんとか連れてってもらおうと、直接兵舎にまで来ていたのだ
当然許される事では無いが、彼等は文字通りの研究馬鹿達だった
本気で連れてってもらえると思って、こうして集まって居たのだ
「あー…
君達は…
何でここに集まって居るのかな?」
「え?」
「それは…」
ギルバートは呆れながら、魔術師達に質問してみた。
フランドールと将軍は部隊の編成に忙しく、アーネストは視線を逸らしている。
このくだらない騒ぎに巻き込まれるのは、まっぴらだという態度だ。
「それは坊っちゃんに、私達の魔法の修練の結果を見ていただきたく…」
「魔法?
攻撃魔法を使えるのかい?」
「え?」
「…」
攻撃魔法と言われた途端に、その一行は視線を泳がせ始めた。
明らかに彼等は、必要とする魔法を覚えていない。
いや、そもそもが基準となる魔力を有していない者まで混じっている。
あくまでも無理矢理、この狩りに同行しようとしているのだ。
「着いて来るって言うんだから、当然使えるんだよね?」
「え…」
「いやあ…」
「そのう…」
「私は火を点ける魔法が…」
「オレは水を出せます」
「…」
ギルバートは呆れて、両手で顔を覆った。
「私の魔法が魔物に火を点けれるかが…」
「いや、オレの魔法なら魔物を水浸しにして…」
「…」
ギルバートの冷ややかな視線に、魔術師達も次第に口籠っていく。
そんな事をしても、魔物は怯む事は無いだろう。
いや、ゴブリン程度なら、あるいは驚く事はあるかも知れない。
しかしその後に、怒って向かって来るだろう。
つまり使ったところで、それは戦場では無意味な事なのだ。
「それで?
火が点いたり水浸しになって、魔物は倒せるのかい?」
「それは…」
「もしかしたら何某かの手助けには…」
「…なるのかい?」
「ええっと…」
「おい
何か良い案は無いのか」
「うるさい
ワシの魔法は効果がある筈なんじゃ」
「一体何の効果があるんだ?」
「それは…」
「何も無いのか?」
魔物を倒せるかに言及されては、魔術師達は黙るしかない。
その手段が無いから選ばれなかったのだから。
仲間内で小声で、何とか出来ないか言い合ってはいるが、それでも良い案は出ないだろう。
生活魔法や意味の無い魔法では、魔物を倒す事は出来ない。
精々驚かせる事ぐらいしか出来ないだろう。
「悪いけど遊びに行くわけじゃないから
魔物を倒せる攻撃魔法が使えない以上、危険だから連れて行けないよ」
「しかし、我々も遊びではないんです」
「そうですよ
真剣に魔物に使えるか調べたいんです」
「それなら、なおさら連れて行けないよ
君達を守る為に、兵士を危険に晒すわけにはいかないからね」
「そんな!」
「そこを何とか」
「せめてワシの洗濯魔法だけでも…」
「それこそ駄目だろ!」
「いいや、ワシの種火の魔法なら…」
「種火程度じゃ駄目だって」
「いい加減にしろ!
駄目なものは駄目だ!
さあ!
さっさと帰れ!」
「そんなあ…」
「とほほほ…」
ギルバートはそう言うと、魔術師達に帰る様に促した。
魔術師達はなかなか納得しなかった。
しかし最終的には兵士は守らないし、最悪の事態になれば魔物の囮になると言われれば退くしか無かった。
実際に着いて来られたら、碌に役に立たない魔術師では囮役にしかならないからだ。
「ふう
これがアーネストが疲れていた理由か」
「分かったかい?」
「ああ
ああまで愚かだとは思わなかったよ」
「あれでも、生活魔法の研究には役立っているんだよ
魔石を使った魔道具の開発にも携わわっているしね」
「そうなのかい?」
「ああ
だが…
優秀な分、他では無知で困るんだ
魔物がどんなに危険なんだか…
理解出来ないわけでは無いんだろうけどね」
「困ったもんだな」
「ああ」
余計に集まっていた魔術師達を追い返した後、アーネストは魔術師達の部隊を分け始めた。
ミリアルドの部隊には、攻撃的な魔法を得意とする者を集める。
逆にミスティの方には、拘束や補助の魔法が得意な者を組ませた。
そして自分の部隊には、あまり威力が無い者や訓練中の技量が未熟な者を主に集めた。
「これは何か意図が有るのかい?」
「ああ
それぞれの役割分担を明確にして、実戦で役立つ為の訓練だからね
明日は半々でも試してみるつもりだよ」
「なるほど
先ずはどう運用するか試したいんだな」
「そういう事」
二人は魔術師達を集めると、部隊毎に並ばせてから説明を始めた。
「えー…
今日から3日間、魔物との戦闘に参加してもらう」
「これは魔物の侵攻に備えて、魔術師として魔物との戦闘を行うに当たって…
如何に有効的に魔法を使うか学んでもらう為の訓練だ」
「この訓練で、諸君らには魔物との戦闘に有効な戦術を身に着けてもらおうと思う」
「はい」
ここで黙っていた魔術師達の中から、一人が挙手して質問をしてきた。
それは20代の女性の魔術師で、補助魔法の集団の先頭に立っていた。
恐らくは、彼女がミスティという女性だろう。
アーネストの話では、慎重で落ち着いた女性という話だった。
ここで率先して質問して来た理由が気になる。
「なんだい?」
「はい
質問がございます」
「うん
構わないから言ってみてくれ」
「はい」
ミスティは一呼吸してから、慎重に言葉を選んで質問する。
それは彼女が、一団を代表して質問しているからだ。
「魔物との戦闘に慣れるという事でしたが
先ずは、私達も戦場に出て戦うのでしょうか?」
「あ…」
なるほど
これからの魔物との戦いについて確認しているのか
ギルバートはミスティが思ったよりも優秀で、頭の回転が早いと思った。
魔物の狩りに同行すると言ったが、戦闘にいきなり参加するとは言っていない。
だからこそ彼女は、戦闘に参加する義務があるか確認したのだ。
ただ魔物との戦闘に慣れるのであれば、何も正面から戦う必要は無い。
先ずは魔物と遭遇して、恐怖を感じなくする必要があるからだ。
「そうだね
直接は戦場に出る者は少ないだろう
ほとんどが城門から魔法を発動する事となる」
「分かりました」
ミスティはアーネストの答えに頷くと、確認として補足をする。
やはり彼女は、そこまで考えて質問しているのだ。
どの様に戦うかによって、危険度は大きく違って来る。
だからこそ彼女は、そこまで踏み込んで確認していた。
「そうなると
今日からの訓練でも、多少は離れた場所からの魔法の行使が目的と考えてよろしいですか?」
「そうだね
その際には近くに護衛の兵士も控えるから
安心して戦場へ向けて魔法を使ってくれ」
「はい
それを聞けまして安心しました」
うん
アーネストからも説明の予定があったが、ここで彼女が聞いてくれたのは良い
結果として全体に訓練の主旨が伝わったと思う
「他には質問があるかい?」
「そうですね
私とミリアルドが分けられたのは、単に攻撃と補助の違いでしょうか?」
「そうだなあ
二人がリーダーになって、色々と戦術を組んでもらうのもある」
「はい」
「それとは別に
明日は2部隊を混ぜて組んでみようとも思っている」
「それは…
どういった意図でしょうか?」
ミスティは用途別に部隊を分けたのは理解出来た。
しかし明日の混成部隊に関しては、どの様な目的か怪しんでいた。
下手に組み合わせを変えるよりは、同じ部隊で訓練をした方が効率は良さそうだったからだ。
「一つは今後の為だ」
「今後の…ですか?」
「ああ
魔物を無事に退けた後、その後も魔物を狩る必要があるだろう
その時の為の訓練でもあるんだ」
「魔物の侵攻の後…
そこまで考えられて…」
ミスティは納得できたのか、ふむふむと頷いていた。
彼女としては、今回の魔物の侵攻に備えていた。
しかしアーネストは、今後の魔物を狩る事も視野に入れていた。
その際には、攻撃魔法と補助魔法の両方が必要な場面もあるだろう。
そんな時の為に、アーネストは混成部隊も試そうとしていた。
「それに、城門では一度に立てる人数も限られる
2部隊で交代制になるだろうから、その組み合わせを考える上でも…
この3日間の訓練は重要だ
2人でどの様な組み合わせが良いか相談して決めてくれ」
「はい」
「任せてくれ」
ギルバートの言葉に、ミスティとミリアルドは元気良く返事をした。
「他にはあるかな?」
「他ですか」
「ああ
君の質問で、あらかたの説明が省けたから
他に確認しておく事はあるかな?」
「はあ
そうですね…」
ミスティは再び考え込んでから、言葉を選びながら質問する。
それはアーネストが、どの様な部隊を率いるかを確認していた。
アーネストが連れる魔術師達は、いわば使えない訓練不足の者がほとんどだ。
それを率いる目的が、彼女には予想出来なかった。
「アーネストさんの部隊はどうするんです?」
「いつも通りで良いよ
オレは予備部隊として訓練をするつもりだ
彼等はまだ…
強力な魔法を行使できないからね
この訓練で実地に学んでもらうつもりだよ」
「そう…」
アーネストの部隊の魔術師達に、ミスティは意味ありげな視線を向ける。
彼女からすれば、彼等は怠け者の役立たず達だった。
それが先輩である、アーネストが直々に指導するのだ。
彼女からすれば、それは非常に羨ましい境遇であった。
だからこそ、半端な成果では納得が出来ない。
しっかりやるんだぞと、彼女は目で命令していた。
「ひ、ひぃっ」
「あわわわ」
その視線に、数人の魔術師が怯んでしまった。
彼等は頑張っているつもりではあるが、ミスティから見ればまだまだだ。
だから普段から冷たく扱われ、一部の魔術師達からは恐れられていた。
その視線で睨まれて、彼等は真面目にしなければと震え上がってしまっていた。
「ならあなた達は…
アーネスト様に迷惑を掛けない様にしないと…ね
でないとどうなるか…」
「ひい」
「わ、わかりました」
「ま、ま、まじめに
真面目に頑張ります」
「よろしい
しっかり励む様に」
ミスティは優しく微笑んでいるだけだが、彼等からは恐ろしい笑みに見えているらしい。
数人が怖がってフードを目深に被ってしまった。
それだけミスティは、普段から厳しく指導しているのだ。
「あー…
そういう事だ
君達は頑張って…?
実戦で活躍出来る様に魔法を磨いてくれ」
「はい」
「頑張ります」
魔術師達は力なく返答し、チラチラとミスティの方を見ていた。
そうでも返答しなければ、後が怖いと思っているのだろう。
それに頑張らなければ、その後がどうなるか分からない。
彼等には申し訳無いが、この一睨みは良い効果があったと思う。
行軍の準備が出来て、兵士達と魔術師達は顔合わせをした。
2部隊で別れて集まり、それぞれの得意分野や魔法の効果範囲、何が出来るか等を話し合う。
そうしてどの様な編成をするかを決めて、部隊の行動指針を決めるのだ。
誰が前に出て、誰が魔術師を護衛するか。
そして、魔術師もどの様な行動を求められるかを説明された。
これに関しては、ミスティの方では順調に行われていた。
元々後衛で補助や拘束を目的にしているのだ、それを行う手順や合図の説明だけで済まされた。
それはこの部隊の魔術師達が、落ち着いた者が多いのも理由だったかも知れない。
それに対して、将軍の部隊では説明が手間取っていた。
「だから、オレ様が前に出て魔法をぶつければ…」
「だからそれは駄目だって
外したらどうするんだ」
「オレ様が外すわけがねえだろ」
「そうだ
オレ達は攻撃魔法を外さねえんだ」
「こいつ等…」
ミリアルドを始めとして、数人の魔術師が先頭に出ると言って聞かなかった。
どうやら自分達の魔法で、簡単に魔物を倒せるつもりの様だった。
普段からアーネストが、魔物を魔法で倒した話を聞いていた。
それで自分達でも、簡単に倒せると勘違いしているのだろう。
実際にアーネストと彼等では、魔力も魔法の効果でも雲泥の差があるというのに…。
「やれやれ
どこからその自信が出るのやら」
「はあ」
「オレ達が全員ってわけじゃあ無いんですぜ
そりゃあミリアルド達は強いんですがね」
「普段から酒場で暴れてるし」
「そんな奴等が、どうして今まで大人しくしてたんだ?
前の魔物の襲撃でも、そんな奴は居なかったぞ」
「ええ
普段は行動に問題があるんで、ギルド長に止められています」
「それに…
あいつの母ちゃんが怖いから
勝手な事したら怒られるんだ」
「あ!こら!」
ミリアルドは魔術師達が、奥さんの事をバラしたのを聞いて慌てて振り返る。
良い気になって強がっていたが、どうやら奥さんには頭が上がらないらしい。
それを気にしていて、魔物が現れた時にも大人しくしていたのだ。
今回はギルド長の意見もあって、戦場に出ても叱られないと強気になっていた。
しかし奥さんに勝手にしているのがバレたら、叱られてしまうのだ。
「ふうん
そうか、あまり言う事を聞かないと、奥さんに言えば良いんだな」
「ぼ、坊っちゃん…
それはそのお…」
「くっくっくっくっ」
「ぷふっ」
「くそお、お前等!」
ミリアルドは歯軋りをして、余計な事を言った魔術師達を睨んだ。
しかし、睨まれた魔術師達はそっぽを向いて口笛を吹く。
この辺りに人望があるのかどうなのかが、見え隠れしている。
力で従っているが、決して盲従しているわけではないのだ。
その辺は魔術師らしいと言えるだろう。
「お前らの言い分は分かった
状況次第では、前に出てもらう事もあるだろう」
「おお」
「ありがてえ」
将軍がこれ以上は話し合いは難しいと判断し、折衷案を提示する。
「がしかし、魔物はお前らが思っているより危険な存在だ
なるべく後方で控えて、どの様な物かよく見聞する様に」
「なるほど
オレ等が戦うに値するか、よく見ておけという事ですな」
「そういう事なら、大人しく従いますよ」
多少勘違いしている様だが、ようやくミリアルド達は大人しくなる。
大人しく話を聞く気になったのを見て、将軍は溜息を吐いた。
魔術師は変わり者が多くて、研究馬鹿で言う事を聞かない者が多いと聞いていた。
しかしこれほどやり難いとは、彼も考えていなかった。
これならば、まだアーネストの方が素直だろう。
将軍が頭を抱えて溜息を吐くのを見て、隣に控えていたエリック部隊長が笑いを堪えている。
それを横目で確認しながら、将軍は兵士達に出撃の準備を掛からせた。
「それでは、1時間後の8時をもって、北門から出撃する
各自準備を整えて、城門の前に集合する事」
「はい」
「了解しました」
兵士は装備やポーション等を取りに向かい、魔術師達も準備に掛かった。
ギルドからマジックポーションを持った魔術師も到着し、ポーションを配り始めた。
「やれやれ
これでやっと狩に出れる」
「だからと言って、勝手な行動は控えてくださいね
魔術師達の手前もありますし」
「ああ
分かっていますよ
今日、明日は、魔術師達の使い方を考える訓練です
オレ達は護衛に徹しますよ」
将軍は準備を部下達に任せて、ゆっくりと城門前で待っていた。
今日の行軍ではオーガが主目的である。
しかしアーマード・ボアなら兎も角、ワイルド・ベアが出て来ては将軍でも厳しいだろう。
ギルバートやフランドールの様に素早く動けないし、魔術師の様な強力な遠距離での攻撃手段も無い。
彼に出来るのはゆっくりと敵に近付き、強力なスキルで叩き潰す事だ。
「ワイルド・ベアが出るまでの辛抱ですよ
奴等を相手に出来るのは、私達だけですからね」
「ああ
分かってますよ
それまでは大人しく英気を養っておきますよ」
ヘンディーは本当は、戦場で暴れ回っていたいのだ。
部下を沢山持つという事は戦術も広がるが、我慢も多く必要になる。
そうしなければ多くの部下が危険に晒されるし、死ななくて良かった者まで死んでしまう。
それを経験して知ったから、彼は前以上に慎重になっていた。
「しかし、魔術師でも色々居るんですな
あんな好戦的な奴等が居るとは」
「そうですね
身体強化で突っ込みそうな奴も居ましたね」
「それは…勘弁して欲しいですな
部下が足並みを乱されて困ります」
「くくく
それはそうだな」
「笑い事ではありませんぜ
危険ですから」
「そうだな
本当にやりそうになったら、全力で取り押さえないとな」
「ええ」
ミリアルドの取り巻きの数人が、棍棒の様な杖を身に着けていた。
杖は魔法を上手く発動させる為の、魔法発動体である。
それを魔物を殴り殺せそうな、棍棒にもなりそうな杖に仕上げているのだ。
それを身体強化で振り回して、魔物を殴り殺そうと言うのだろう。
身体強化を試して、直接肉弾戦に挑もうという考えなのだ。
アーネストの話しからも、魔術師は身体強化を使えない。
使えないというか、使ってもほとんど効果が無いのだ。
元々の体力が低いので、多少強化したところで効果が低いのだ。
しかしミリアルドの取り巻きの中には、筋肉質な魔術師までいる。
その様な魔術師であれば、あるいは効果があるのかも知れない。
「彼等が大人しく後方に控えて居てくれれば良いんですが…
そうは行きませんでしょう」
「むう
それは困りますな」
「あれを見てください
彼等は並みの兵士よりも…」
「確かに
何で鍛えているんだ?」
「さあ?」
数人の魔術師達は、鍛え上げた身体に棍棒の様な杖を持っている。
およそ魔術師に見えない彼等は、早く魔物を殴り殺したいと話している。
「本気なのかな…」
「嫌な予感がする」
「彼等には前に出ない様に指示しないといけませんね」
「ええ」
「しかしなるべく後方に居させますが…
発散もさせないと」
「そうですな
オーガは危険ですが、コボルトぐらいなら」
「ええ
それで大人しくなるなら、それも良いでしょう」
二人が談笑しつつ今後の戦闘の予定を話している間に、兵士達は着々と準備を整えていった。
間もなく8時の時報の鐘が鳴る。
兵士達は出撃の準備を終えた者から、城門に向かって集まって行った。
いよいよ狩りに向かう時間が迫っていた。
まだまだ続きます。
ご意見ご感想がございましたら、お聞かせください。
また、誤字・脱字、表現がおかしい点がございましたら、ご報告をお願いします。