名前で呼ばれたい。
お久しぶりです。
やっと今の仕事に慣れてきて、少し落ち着いてきたので、
これから少しずつでも、ゆっくり投稿していけたらなぁと思います。
軽く読めるくらいの内容なので、読んでくれると嬉しいです。
誤字、脱字あるかもですが、初めての小説なので許してください。
いつも通りの学校の登校。電車を降りるといつも思う。
「………学校遠いなぁ。」
そう思いながらも駅を出て、学校に向かおうとすると、後ろから肩を軽く叩かれた。
「ハヤテ君、おはよう。」
「………おはよう、椎名さん。」
肩を叩いたのは椎名さんだった。
「まだ少し寒いね。」
「そうだね、体調管理は気をつけないとね。」
「ハヤテ君、そういうの気をつけてるんだね。なんか意外かも。」
「風邪引いたら、色々と、面倒になるの知ってるからね。小さい頃から気をつけてるよ。」
「なるほど、ハヤテ君らしい考え方だね。」
学校までの道のりを、2人で何気ない会話で歩いてる時、2人の後ろ、少し離れた所から2人を見ている健吾がいた。
「うーん………」
そのまま学校に着いて教室に入る。
俺も、椎名さんもお互いの席に移動する。
席に着くとすぐに健吾から話しかけてきた。
「なぁハヤテ。」
「何?」
「何でお前は、椎名の事を椎名さんって呼んでるんだ?」
急に来た質問は、よくわからない質問だった。
「………どういうこと?」
「椎名は、お前の事をハヤテ君って呼んでるだろ?」
「そうだね。」
「なら、お前も、椎名の事、下の名前で呼んだ方が良いんじゃないか?」
そうなのだろうか?
「そう?俺は、何とも思わないけどなぁ。」
「女性は好きな人に、名前で呼ばれるの嬉しいと思うぞ?」
「………うーん………」
俺は、少し考えながら、椎名さんの方を見た。
すると、椎名さんは俺の視線に気づいたのか、こっちを向いて、手を降ってきた。
俺も手を振ろうとしたら、丁度、HRのチャイムと担任が教室に入ってきて、椎名さんも、正面に顔を戻してしまった。
休み時間、また健吾は、何処かに行ってしまった。
やる事もないので、机に腕組んで寝ようと思う。
寝てる間に、とある声が聞こえた。
「茜、今度駅前にクレープ屋の屋台が来るらしいんだけど、一緒に行かない?」
椎名さんに声を掛けたのは、同じクラスメイトの、如月 澪さんだった。
椎名さんと、如月さんは、よく一緒にいるのを見かけている。
「良いよ。そのクレープ屋さん、少し気になってたのよね。」
2人の会話をさりげなく聞いていると、如月さんがこっちをチラッと見てから、椎名さんにこんな質問をしてきた。
「茜って最近、よく黒咲くんと一緒に帰ってるよね?2人はどういう関係なの?」
急の質問に俺は一瞬驚いた。
「うーんとねぇ………」
そう言いながら、チラッと俺の方を見た。
そしてそのまま、席を立って近づいてきた。
そして小声で喋りかける。
「ハヤテ君、澪には言ってもいいかな?」
「椎名さんが良いなら構わないよ。俺も健吾にいってるし。」
そう言うと椎名さんは、笑顔になって、
「わかった。ありがとう。」
そう言って、自分の席に戻っていった。
「実は、私もハヤテ君も、アニメが好きなんだよね。」
「それで、良く一緒に帰ってるんだぁ。」
「それで、そのままアニメとかゲームで仲良くなって………」
「うんうん。」
「どうせなら付き合っちゃおうってなりました。」
「なるほど………って、えええぇぇぇ!!」
「ちょっと、声が大きいよ。」
「ゴッ、ゴメン、ついびっくりしちゃって………」
「私達が付き合ってるのを知ってるのは、ハヤテ君の友達の橘君だけだから、気をつけてね。」
「わっ、わかったよ。」
そう言うと、如月さんが自分の方に近づいてきた。
「こんにちは黒咲君、こうしてちゃんと会話するのは、初めてかな?」
机から顔を上げると、如月さんが、正面の机の椅子に座ってこっちを、見ていた。
「あっ………はい、そうですね………始めまして如月さ・・・」
「黒咲君………茜と付き合い始めたって本当?」
自分が喋ってる途中だったのに、如月さんは喋りだした。
回りくどいのは逆効果(後で面倒になる)だと思い、素直に答える。
「椎名さんとは、えーと………その………はい、お付き合することになりました。」
「きっかけは?」
「………2人共、アニメが、好きだから?」
「それだけ?」
「………それだけだよ。」
「ふーん、そっかぁ。」
「…………………………」
「…………………………」
2人の会話を、椎名さんも、こちらをチラチラ見ながら聞いている。
「ふと思うんだけどね黒咲君。」
「え?………何ですか?」
「茜が、君の事をハヤテ君って言ってるなら、君も茜の事を、茜
さんって呼ぶようにしたら?」
「!!!!!」
「!!!!!」
俺と椎名さん、2人共驚いた。
びっくりしてる自分と、少し顔を赤くしてる椎名さん。
「試しにほら、茜のところに行って、1言名前呼んできなさい。」
「…………………………」
少ししてから、俺は席を立ち、椎名さんのところに向かった。
椎名さんは、こっちを見ずに、ずっと正面を見ている。
「…………………………」
「…………………………」
数秒経ったてから、俺は、椎名さんの名前を呼んだ。
「あ…………茜………さん。」
「は………はい!!」
「…………………………」
「…………………………」
どちらも顔が、真っ赤である。
「いやぁ、青春だねぇ。」
っと、如月さんが、こっちに顔を向けて、、目を閉じながら、うんうんっと顔を縦に振っていた。
その時、丁度教室に健吾が戻ってきた。
席に着いたと同時に、俺と椎………茜さんを見て気づいたようだ。
俺の机に身体を掛けている如月さんと、何か喋っているのがわかった。
そして次の瞬間、
「「………グッ!」」
2人が良い顔をしながら、こっちを見ながら親指を上に上げていた。
「ハヤテ君、今日も帰りにアニメショップ行かない。」
「うん、行こう。………茜さん。」
こうして、今日も2人で帰ることが決まったのだった。
今回の内容、最後まで読んでくれてありがとうございます。
苗字じゃなく、名前を呼び合うって、なんか特別な感じがすると思います。
少しでも、共感してくれたら嬉しいです。
次回の内容が、いつ投稿出来るか分かりませんが、気長に待ってもらえると嬉しいです。
厚かましいですが、ブックマークとかしてくれると、めっちゃ嬉しいです。
よければお願いします。
今回は、最後まで読んでくれてありがとうございました。