体育館裏
誤字、脱字があったらすみません。
「えっと………確か……松下君だよね?隣のクラスの……」
「はっ………はい、松下です。」
「今日の朝、下駄箱に手紙入ってて、びっくりしたよ。」
「す………すいませんでした。」
松下は、そう言いながら、頭を下げた。
「別に気にしてないよ?確か、前に、こっちのクラスに遊びに来てて、その時に、少し話したりしたよね?」
「そうです。覚えててくれたんですね。」
「まぁ、つい最近だしね。」
2人「…………………………………………………。」
「それで………その………俺と付き合ってくれませんか?」
「どうして私なの?」
「正直………一目惚れなんです。」
「そっかぁ。………そう言ってくれるのは嬉しいよ。」
「じゃっ………じゃあ!!!!!」
そう言って、少しの期待をしてた松下だったが、椎名さんは、松下の目をきちんと見てから、そのまま、前に頭を下げた。
「気持ちは嬉しいけど、ごめんなさい。」
「えっ?……………。」
「実はね、私、好きな人がいるの。でも、その人は、松下君じゃない。だから、ごめんなさい。」
頭を下げながら、丁寧に断った。
それを聞いた松下は、
「そっそうなんだ。それじゃあ………そうだね……。」
何も言えなかった。
「けどね?私に勇気出して、告白してくれたのは、すごい嬉しかったよ。告白されたの初めてだったし。」
「そっ………そうなんですね。………」
「彼女には、なれないけれど、これからも、友達としてなら、松下君がなにか、相談がある時とか、いつでも話相手にはなるからね。」
それを言われて、松下は、一瞬大きく深呼吸をした。
「わかりました。その時は、お願いします。」
「はい、お願いされました。」
そう言って、2人は少し笑った。
「言いたいとこは言えました。すいませんが、俺は、先に教室に戻ろうと思います。貴重な昼休みに、呼び出してすみませんでした。」
松下は、少し寂しそうな表情で、そう言った。
「全然大丈夫だよ。それなら私も教室に戻るよ。」
椎名さんがそう言うと、松下は、椎名さんに軽く頭を下げ、それから、自分の教室に、戻っていった。
松下を見送ってから、数秒して、くるっと、身体を回転さて、こっちを見てきた。
「2人は、いつまでそこに入るのかな?」
どうやら、すでに見つかってたらしい。
すぐに健吾が椎名に姿を表す。
「悪かった。悪気はないんだ。渡り廊下を歩いてたら、体育館に行く椎名を見つけてな。少し気になって待ったんだ。すなまい。」
そう言った健吾に対し、椎名さんは、
「大丈夫だよ。さっき気づいたばかりだしね。それで、ハヤテ君も気になってきてくれたんだ。」
そう言った椎名さんに対し俺は、
「このまま、今回の話では、俺が出でこない感じになって、楽になれると思ってたのに………」
「何の話?」
椎名さんが不思議そうな顔をしてた。
話を変えるために、健吾が椎名さんに質問する。
「好きな人がいるって、言ってたな。」
「アハハ………まぁね、断るときの、良くある言い訳みたいな感じだね。」
「それに………」
そう言って、椎名さんは、俺を見ながらこう言った。
「今は、ハヤテくんと、付き合ってるしね♪」
そう言われた俺は、
「………………………………」
なぜか、何も言えなかった。
後、椎名さんの顔を見ることも出来なかった。
何も言わない俺を見て、椎名さんは、笑顔のままで、軽く一息つくと、
「そろそろ教室に戻るね。2人も、渡り廊下にいたってことは、購買に行く予定だったのかな?昼休みも少なくなってるし、早く教室に戻って来たほうがいいよ。」
そう言って、椎名さんは、こちらに手を振りながら、教室に戻っていった。
椎名さんを見送ってから、健吾が俺に聞いてきた。
「なぁ………何で2人は、付き合ってるんだ?」
「えっ?、お互いに、アニメ好き同士だからでしょ?」
「それはわかるんだが、クラスの人気者の椎名と、少しめんどくさがり屋で、教室でも、俺くらいしか話し相手がいないハヤテ………」
(失礼な。健吾以外とも、たまに話くらいはする。椎名さんと………他の生徒は、プリント集めや、掃除の時に、少しだけど………)
「今のところは、この状態で、ちゃんと成り立ってるから、大丈夫だと思うよ?」
「まぁ、お前がそう思ってるならそれで良いけどな。俺は、2人が、そのまま上手く行けば良いなと思ってるからな。」
「そう………ありがと。」
「さぁ、急いで、購買に行かないと、既に、何が残ってるかわからないしな。」
「そうだね。とりあえず、向かいながら話したりしよう。」
そして、2人は、少し急いで、購買に向かった。
今回も読んで頂き、ありがとうございます。
内容はそこまで、長くないので、サッと読めるように出来たらなぁっと思ってます。
簡単な、感想や、評価して頂けると嬉しいです。
これからも、数日起きの、投稿には、なると思い出すが、暖かく見守ってくれると嬉しいです。