昼休みまで。
誤字、脱字あったらすみません。
3人で連絡先を交換したあと、椎名さんは、学校の入り口に向かって、走っていった。
途中で、何人もの生徒と挨拶をしたりしている。
その姿を見ながら俺は...
(椎名さん………行っちゃったなぁ………)
なんて事を思ってしまった。
一緒に登校してる健吾が、隣で喋っているが、そんなことよりも、学校に向かって行く椎名さんを、じっと見てしまっていた。
「それでさぁ、ハヤテはどうしたらいいと思う?」
急に健吾に聞かれた俺は、何を喋ってたのかわからないので………
「えっ?………ごめん。………何だっけ?」
っと、嘘を付くと、後々面倒なので、素直に聞いてないことを認める。
すると健吾は、
「あれっ?聞いてなかったのか?………どうせ椎名の姿でもずっと見てたんだろう?」
「えっ………どうして?」
「なんとなくそう思ったからだよ。」
(なんだこいつ………人の心が読めるのか?)
なんて思っていると、健吾が喋った。
「好きな人が出来ると、ついじっと見てしまう。よくある話だからな。」
「へぇ、そうなんだ。」
そう思っていると、健吾がさらに、
「その返事だと、やっぱり見てたんだな。」
健吾がニヤニヤしながら、こっちを見ていた。
「そういえば、さっきは何の話をしてたの?」
これ以上色々言われるのも面倒なので、話を終わらせるためにも、話題を戻そうと思った。
「ん?………あぁ、今日も部活見に行こうかなと思ってるんだが、今日は、ハヤテも一緒に来ないか?と思ってな。」
「そういう話だったんだ。まぁ、俺は遠慮しておくよ。昨日買ったゲームしたいし。」
「まぁ、そう言うとは思ってたが、わかったよ。」
「うん。」
そして、丁度良く、話が終わったところで、下駄箱に着いた。
その後も、違う話題を話す間に、自分たちの教室に着いた。
俺が机に鞄を置いて、一息していると、後ろから………
「ちょっと、隣のクラス行ってくる。」
「いってらっしゃい。」
健吾は、机に鞄を置くと、座ることもなく、そのまま教室を出ていった。
(あいつは、朝から忙しいなぁ。)
椅子に座って、なんとなく外を見る。窓側の生徒はあまりいなかったので、良く見えたと思う。
雲の動きを見始めて、数十秒したとき、俺は、あくびをしながら、「眠い。」そう思っていた。
外を見るのをやめ、机に腕を組んで、うつ伏せになる。朝のHRまでは、まだ数分ある。そのまま、目を瞑り、少しゆっくりしようと思った。
その状態でも、色々な音は聞こえる。
クラスの生徒の声、よくわからない鳥の声、誰かの携帯の着信音など、さまざまな音が広がっていた。
聴覚だけが、機能してる状態の中で、唐突に聞こえてきた声があった。
「へぇ、そうなんだ。今度行ってみようかなぁ?」
そう、椎名さんの声だった。
椎名さんを入れた、数名で、駅前の、移動式クレープ屋について、盛り上がってるらしい。
色んな音が聞こえてる中、唐突に肩を叩かれた。
「ハヤテ、起きてるかぁ、もうすぐHR始まるぞ。」
そう、健吾だった。
いつの間にか、教室に戻ってきたらしい。
俺はうつ伏せをやめ、そのまま、背伸びをした。
そして、一息ついて、椎名さんの方を見ると、椎名さんも、こっちを見ていた。
数秒間、目が合ったが、その後椎名さんはすぐ前に視線を戻した。椎名さんは、こっちをみて、少し笑っていた。
それから数分後、マナーモードの俺の携帯が鳴った。
机で見えないようにしながら、携帯を開くと、1通のメールだった。
「おはよう。」
椎名さんからだった。顔を上げて、彼女の方を見ると、目線だけはこっちを見ていて、少し笑っていた。
(さっき、連絡先交換して良かった。)
そう思ってる自分がいた。
これが、椎名さんからの、初メールだった。
HRも終わり、そのまま1時間目が始まる。
4時間目が終わるまで、何もなく時間が過ぎ、
そして、昼休みになった。
昼休みになると、椎名さんが、教室から出ていった。
「今日は学食でも行こうかなぁ。」
「お前が自分から、学食に行こうだなんで、珍しいな」
「まぁ、たまにはね。」
「ふーん、そうなのか?………じゃあ、俺も学食にするか。」
教室を出ていく椎名さんをみて、俺も外で食べようと思った。健吾も一緒になったが、なんの問題もない。
「ハヤテは何食べるんだ?俺は取りあえず、麺類にしようと思ってるんだが?」
「いや、俺は、学食に行くとは行ったけど、学食のフロアで、購買もあるらしいんだよね。パンとか、おにぎりとか、あるらしいから、俺は、そっちを食べようと思ってた。」
「それも良いな。買うだけ買って、教室とかで、食べれるしな。」
「まぁね。それに、まだ学食行ったことないし、少し気になってたんだよね。」
「そういえば、俺もそうだったな。いい機会だし、ちょうど良かったな。」
そんなことを喋りながら、学食のある校舎に向かって、外の渡り廊下を歩いてた。
渡り廊下を歩いてる時に、横を見たら…
「あれ?………椎名さん?」
何故か椎名さんが、体育館の方に向かっていた。
「どうした?何かあったか?」
健吾が聞いてきた。
「いや、今、椎名さんが、体育館の方に行ったんだよね。何か気になって………」
「椎名が?………何かあったのか?………」
数秒沈黙したあとに………俺は喋った。
「まだ昼休み時間あるし、少し見に行かない?」
「俺も、そう言おうと思ってた所だ、何か気になるしな。昼は俺も、購買にするか。」
それから、俺達2人は、靴を履き替え、体育館に向かった。
「何で椎名さんは、体育館に向かったんだろう?」
「まぁ………何となくわかるけどな。」
「なんでわかるの?」
「あくまで、多分だがな。」
「???」
俺は、何もわからないまま、2人で体育館まで着いた。
そうすると、体育館裏から、何やら声が聞こえた。
見つからないように、移動しながら、声が聞こえる所まで着いた。
すると、最初に聞こえた声が………
「椎名 茜さん。貴方のことが大好きです。付き合ってください。」
そう、椎名さんへの告白だった。
やっと仕事が少しずつ落ち着いてきたので、これからも、ゆっくり投稿出来たらと思ってます。
この小説は、よくある日常をテーマに、空いた時間にゆっくり書いてます。