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翌日
朝食を終えて会議室に皆が集められた
食堂のコックのエディブル、インパ
庭師のグロッサム
執事のクロムウェル
侍女のランジア、マリー、アリッサ、
副会頭のボリジまで居た
そして、パニカムとフリージア
パニカムの命令で全員席に着かされていた
普段、主と一緒に会議になど出ることがない家臣たちはどこか落ち着かなそうだ。
「さて、皆集まってくれたな。
今日は、今後について知らせようと思ってこうして集まってもらった。
何か気になる点がある者は遠慮せず発言して欲しい。
家にとってより良い今後の為だ。
まず、フリージア 王都のホワイティア学園から推薦状が来た。
小学部から通うようにとのお達しだ。」
どこか不安げなフリージアの顔をみて、決意が揺らぎそうなパニカム
「フリージア、心配いらないよ。寮にはマリーに一緒に行って貰うからね。」
「旦那様、なぜランジア様ではなく私なのでしょうか?優秀さでいえばランジア様の方が適任なのでは
お嬢様と一緒なのは大変嬉しいのですが…」
「マリー、君は自分のことを客観的に見ることができているね。素晴らしいよ。
確かにランジアの方が優秀なのは皆が分かっている事だろう。
ただ、このフリージアの入学と共に私自身が以前の様に仕事を戻そうと思っていてね。
ランジアがこの屋敷に居てくれないとそれはそれで困るからね。
だから、マリーにしたんだ。」
あちこちから、なるほどと小さな声が聞こえたのだった。
「理解いたしました。お嬢様!マリー頑張りますからね」
ちょっと不安げだったフリージアの目に少し明るさが戻った
「フリージアには説明しなければいけないね。
お父様は、フリージアが産まれる前は月の半分は家に居なかったんだ。
あちこちに視察やら商店の帳簿監査などいろいろやることがあってね。
今まではフリージアと離れたくなくて我儘を言って、ボリジに全て丸投げしていたんだ
フリージアが小学部に入学した後は、長期休暇に合わせてここに戻って今まで通り
一緒に過ごしたいと思っているんだ。
そうすれば、仕事もできるしフリージアも寂しくないと思ってね。」
フリージアは確かに疑問だったのだ。
昼や夜お父様が仕事の話をしているのは知っているが
そこそこ大きな商会の会頭がこんなにも引きこもっていて仕事になるのだろうかと
やはり、自分の為だったらしい
こんなにも愛されている実感を改めて感じフリージアの心はとても満たされていたのだった。
「お父様、ありがとうございます。フリージアは幸せです。
小学部でも頑張ります。」
少し、涙目で言葉を発したフリージアを見てその場の大人たちが
「天使だ…」とつぶやいたのは必然だったらしい…
その後、入学式は出席したい者は全員連れていくと約束をして
コックのエディブルとインパはクビですか?と不安げに質問
フリージアがダメーーー!と二人に抱きつき
慌てたパニカムが誰もクビにしないと慌てて訂正
「皆これからもこの屋敷の為に働いて欲しい」
と改めてパニカムが言葉にした。
皆、もちろんでございます。とそれぞれ口にして会議は終了
フリージアには小学部の説明をクロムウェルから
副会頭のボリジと会頭であるパニカムはこれからの相談を
それぞれ会議室とフリージアの部屋へ場所を移して話し合いがもたれた
読んでいただきありがとうございます。




