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ある日の朝食
「おとーしゃま しちゅもんがありましゅ」
「なんだい、フリージア」
「この国には、まもにょいましゅか?」
「魔物かい? うーん。一言では語れないかな いるにはいるんだよ。ただフリージアは魔法で戦う相手と思ってないかな?」
「はい。」
「なら、答えは否 人間にだって悪い人はいるだろう
今度、先生から詳しく聞くといい勉強になる」
そう言って父様は微笑んだ
私は、6属性の魔力を貰った理由が間違っているのか疑問だった
先生が来るのがこれほど待ち遠しい日はなかなか無かった
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先生から魔物の授業を受けた
「魔物という定義はありません。
この世界には、魔獣と呼ばれる獣、家畜になっている獣や魔獣と獣の間の子など様々な生き物が居るのです。
モンスターと呼ばれる生き物もいます。
例えば、ドラゴンが有名ですね〜。
ただ、その辺には居ません。
彼らが気に入った土地に仲間と共に住み着きます。
人と交戦するのは、天変地異などで住処が住みにくくなり引っ越しする時と言われています。
そして、私達人族
人間、獣人、エルフ族、ドワーフ族、魔族そしてハーフやクオーターなど様々です。
魔法が得意不得意も種族よりもギフトによる事のほうが多いと研究されています。
ご理解いただけましたか?」
目をランランと輝かせながら説明を聞くフリージアに
先生は饒舌に説明してくれたのだった
土地の事情、鉱山や塩山、土地の特性で作物も違う事
マジックバッグの浸透で物流が発展したこと
30キロ程度なら転移も可能なこと
転移門があちこちに作られ、通行料を払えば通れること
列車も走っている事
などこの世界の様々な常識を教えてもらった
フリージアにとってとても楽しい1日になったのだった
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こうして、ギフトを貰ってから2年の月日が流れた
「お父様、出来ましたー!」
「どれどれ おお、あってるぞ〜
フリージアは天才だな〜」
「えへへ」
微笑ましい親子の会話を見ながら
どこか羨ましそうな顔で見守るクロムウェルだった
「お嬢様、天使のようだ」
ちなみに、フリージアはそこまで美人ではない。
愛嬌はあるが普通より少し良い
沢山の人に聞けば中の上が評価だろう
この屋敷の人はフリージアが大好きなのだ
色白でぷっくりとつややかな赤ちゃんの様な頬
目はぱっちりしてはいるが一重、それ程大きくもない
唇はぷっくりしているとはいえ普通
鼻は低め
その程度なのだ。
どこかお嬢様のような話し方も先生の授業を聞くうちにどこか
端的に的確な話し方に変わったようだった。
きっと元がこっちだったのだろう。
周りの影響とは恐ろしいものだ
今、何をしていたかといえば
商家の会頭であるパニカムが
フリージアの計算の勉強をしていたのだ
まだ5歳のフリージアではあるが
掛け算割り算くらいなら余裕なのだ
教えてもいない途中式を書く
この調子なら電卓も使いこなせるかもしれないと
パニカムとクロムウェルは考えていた
この世界
ちょくちょく記憶持ちが生まれるせいか、意外といろんな物が発明されていた
電気はなぜか発展しなかった魔法で使えるせいかもしれない
魔石で補えるからだ
その代わり魔石を使い電卓などは作られていた
無い物ももちろんあるが
きっとこれから沢山の物が色んな人によって産み出されるのだ




