62
久しぶりの更新で申し訳ありません。
沢山のブクマ、評価大変感謝でございます。
まだ、忙しい日々が続いております。
小間切れの時間を見つけては書いて、良いころ合いでupしてます。
まだまだ不定期更新ですが、よろしくお願いいたします。
その後、ポピーの自宅にも王家から手紙が届いた
フリージアが城に滞在する間、共に過ごすことになったという内容だった。
フリージアの自宅にはスナップがちょくちょく直筆の手紙を持ち帰っていたので連絡は無し
王家から手紙なんか送ったら、パニカムとクロムウェルが乗り込んでくることは間違いないからだった。
毎日、ポピーとフリージアは女子会をした。
暇なのだ。
庭を散歩させてもらうこともあったが、護衛がぞろぞろついてくるから落ち着かないのだ。
フリージアには無理だった。
そして、王の容態を見に行く1刻前に厨房を借りて、タマゴやよく煮て柔らかくした野菜を入れたお粥を作り
王様の元へ運んだのだった。
その間は、フリージアのマジックボックスへ入れて毒などが混入されないようにした。
煮込み始めてすぐ、混入されたのだ。
お米を粥にする間に野菜を洗ったり、平行して作業をしていれば鍋から目が離れる時間はあった。
途中で鑑定をかけながら作っていたので、無事に毒に気付き
お粥は新しく作り直した。
そして、王の部屋へ
主治医の方と一緒に向かった。
医「失礼します。」
王「ああ、待って居ったぞ。」
フ「失礼いたします。随分顔色がいいですね。お水飲みますか?」
王「ああ、いただこう。できれば、そなたが出した水がいい。」
フ「かしこまりました。では、コップもこちらで出しますね。」
フリージアはマジックボックスからコップを出して、魔力で水を出す。
注いで王様へ。
ゴクゴクと飲み干した王様、喉が渇いていたのだろう
フ「お水は、沢山取った方がいいですよ」
王「水差しは毒が仕込まれるかもしれんからな。今は、状況が良くない。」
フ「では、1日に何度か訪問しますね。その度に水を出します。」
王「そうか。それは助かる。」
フ「食欲はどうですか?消化に良い物を作って参りました。食べれそうですか?」
王「ああ、いただこう。」
お粥を出して、椀も出す。おたま1つほど出したら鍋は仕舞い、お粥を混ぜて冷ます。
程よくなったら、王様へ
王「肉ではないのだな。」
フ「しばらく何も食べてなかったのです。肉や魚はまだ無理です。」
王「ん!うまいな…。」
フ「王様…恐れながら、もう少しゆっくり食べなければお腹が驚いてしまいます。」
フリージアは出しておいてなんだが、もっと米の割合を減らせばよかったと後悔した。
食欲がありすぎるのだ。
王様の胃袋頼むぞと祈りつつ、王様の様子を見るのだった。
___________
ケーキのお茶会の後からずっと王子達は対応に追われていた。
王妃と宰相が王様を呪詛にて呪い殺そうとしたのだ。
呪いは目に見えない。立証が難しいのだ。
しかし、フリージアの呪詛返しを見ていたブルーは呪詛返しの言葉通りの2人をみて
呪術師がどこにいるか聞ければ、この問題は終わると思っていた
今、影の者達に調べさせているから時間の問題だろう
王妃も宰相も痛い痛いばかりで取り調べは進んでいないそうだ。
だが、証拠はこれでもかと揃っている
宰相と王妃は一族郎党ごと斬首刑が決まった。
全く関係ない親類はすぐさま離縁や除籍を行い、平民になる者もいたが一族と関係を断った。
血筋の近い者達も除籍などで逃れようとしたが、もともと貴族には戸籍があり
逃げることはできなかった。
数か月に及ぶ処罰は続き、王都へ平和が訪れた。
その頃には王様も回復して、立ち上がり歩くことができるほどに回復した。
フリージアとポピーはまだ、王宮に滞在していた。
反対勢力は駆逐され、王様も水差しから安心して水が飲めるようになった
だが、王宮は女の派閥がある場所。
王妃が廃妃にされ、次の王妃を娶るのか
王太子を王へと世代交代させるのか
貴族の中でも民衆もその話題で持ち切りだった。
王への後妻をかけた貴族の争い
王太子妃を目指して戦う令嬢たちの恐ろしい戦いがあちらこちらで開かれ
フリージアとポピーを襲うのだった。
フリージアはいたって普通だった。
王が決めてしまったこと、自分で覆すのは無理と判断して
虐めようとしてくる令嬢をいなす日々
飽きてはいた
一方ポピーは、心を折られそうになりながら必死に耐えていた。
フリージアはどちらかというとポピーが気になった。
このままではケンティフォリアをボコボコにしなければダメかなと
頼りない友を思い出しつつ
牽制する令嬢にしっぺ返しをくらわすのだった。
本日のお茶会は
ポピーとフリージア2人とも呼ばれていた。
互いにバラバラなことも多々あったが
フリージアは基本1人で呼ばれた物は突っぱねていた
本来貴族としてはダメなことなのだろう
フリージアには関係ないのだ。
ブルー王太子は素敵とかカッコいいとかは思うが嫁に嫁ぎたいか?と聞かれれば
答えは否
なので、婚約破棄上等なのである。
怖い物など無い
ポピーは違う、ケンティフォリアが好きなのだ。
ケンティフォリアもポピーを愛してやまない
ケンティフォリアはこの先領地を与えられ王族としてではなく、公爵あたりで
領地を治めて生きていくこととなるのだ。
現在は王族なので平民とは無理だろうが、貴族のそれはあってないようなもの
どうしてもとなれば、どこかの釣り合いの取れる貴族の養子になり
ケンティフォリアと結婚となるのだ。
周りの令嬢が認めないだけ
ポピーは優秀だった。
足りないのは身分だけ
なので、フリージアは助けるだけ助けてその内
フリージア自身の話は婚約破棄もしくは、離縁という形で好きに生きようと思っていた。
フリージアはまだ15歳そこらだ
まだ若い焦ることはない。ゆっくりやりたいことをやって生きようと思っているのだった。
「ちょっと、何をぼーっとしてらっしゃるのかしら!」
誰だかわからない令嬢がフリージアに対して嫌味を言う
フ「どーでもいいので、早く終わらないかなーと物思いにふけっておりました。」
包み隠さず本音で話すフリージア
他の令嬢たちの額に青筋が見えるようだった。
ポ「フリージア、す、すみません。すみません。」
ペコペコと頭を下げるポピー
フ「ポピー、頭を下げてはいけないわ。あなたはいずれこの羽虫達を統率する立場になるのよ。
下手にでてはつけあがるわ。胸をはって自信満々でいればいいのよ!」
フリージアはお茶会では基本、侍女のマリーとポピーとしか話さない。
嫌味しか言われないのはわかっているのだ、居ない者としてその他の羽虫を扱うのだった。
「は、羽虫とは誰のことでございますか?フリージア様」
フ「ね、ポピーこれ美味しいわ。毒は入ってないから食べてみて。鑑定済みよ!」
ポ「もう、フリージアったら。あ、でも美味しい。…うーん。でもさ、この前フリージアが作ってくれた、チョコトリュフの方が私は好きかも。生クリームのケーキだって、甘さがちょうど良くてくどくないからいくらでも食べられちゃうって感じで…はぁ。思い出したら食べたくなっちゃった。ふふっ」
フ「帰って一緒に作ろうか」
ポ「いいわねぇ」
バキッと音がした。
扇子を折る音だった




