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二話

 森から帰って来て、昼食を食べた午後。

 俺とレオンは自由時間となっていた。

 また森の浅い部分に来ていたが、今度は薬草採取ではなく遊びに来ていた。

 前世が大人だったとは言え、精神が体に引っ張られているのかレオンとの遊びは楽しい。

 森を走り回ったり、近くにある川で水遊びなど、都会に住んでいた前世では経験したことないものばかりで新鮮だった。

 最近はそこらに落ちている木の棒でチャンバラごっこをしたり、魔法の練習をしたりしている。


 なんとこの世界には魔法があるのだ。

 火を出したり、風を操ったりといろいろできる。

 最初に魔法を見たのは、俺が三歳の頃シスターが料理をする時に竈に火をつけるときだった。

 あの頃は魔法どころかここが異世界だってのも知らなかったから、火を出したときは本当にびっくりした。

 すぐに魔法を教えて欲しいと頼んだが、危ないからダメと断られてしまった。

 それから異世界転生でお約束の本で調べようと思ったが、孤児院には本が一冊もなく結局シスターに魔法を教えて欲しいと駄々をこねていた。


 しかし、そんな日も長くは続かなかった。

 あの頃はまだ森へ行っていなかったので、孤児院の裏手でこっそりとどうにかして魔法が使えないか色々と試していた。

 厨二っぽい詠唱をしたり、両手を前に出して踏ん張ってみたりしてたらレオンに見つかり笑われたが。

 絶対に魔法を覚えてあいつにギャフンと言わせてやろうと誓った。


 そんなある日、体内にあるのか空気中にあるのか分からないが、魔力的なものがあるんじゃないかと思い、じゃあそれを感じてみようと瞑想しているときだった。

 心臓のあたりに温かいまさに生命の源とも言えるものを見つけた。

 それに意識を集中すると魔法の使い方が自然と分かった。

 本当に何の前触れもなく「ああ、魔法はこう使うんだな」って感じでスッと頭に入ってきた。


 それからレオンを孤児院の裏手まで連れてきて、魔法で生み出した水球を見せつけてやるとレオンは、


「俺もやる!」


 と瞳をキラキラと輝かせてうんうん唸りだしてから約十分後。


「できたー!」

「…は?」


 レオンは俺が見せた水球の倍の大きさの水球を作りやがった。

 俺が魔法を使えるようになるまで何日もかかったと言うのにコイツはたったの十分で使えるようになったのだ。

 しかも俺よりでかい魔法使ってるし。

 ギャフン!

拙作を読んでくださりありがとうございます!まだまだ未熟者ですがよろしくお願いします!

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