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違和感だらけの新生活3
「宮永のこと頼むぞ〜。」
「うす。」
誰かの会話が遠くで聞こえた。
ガラガラ。ピシャン。俺は背負われたまま教室を出たみたいだ。
ゆらゆら揺れるしお腹はあったかいしちょっと眠たくなってきた。
なんて余裕かましてたら、階段はガタンガタンと揺れて気持ち悪い。
うぷ…ゆっくり歩いてくれないかな。
「おい!お前俺の背中で吐くなよ!」
焦ったような声がして、揺れがさらにひどくなっていく。
逆効果だと思いつつ必死で吐き気を我慢した。
やっとの思いで保健室に着き、ベッドに寝かせてもらう。寝っ転がったら現金なもので吐き気も収まり眠くなってきた。
「なんかこいつ具合悪いみたいで、先生に連れてくるように言われました。」
「ご苦労様。あとはこっちで面倒見ておくから、もう帰っていいよ。」
ここまで連れてきてもらったお礼をまだ言っていないことに気づいた。190近くある俺を運ぶのは重かっただろう。
「…あり…がとう…」
「おう。」
足早に立ち去る恩人の足音を聞きながら俺はいつのまにか眠りについていた。




