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違和感だらけの新生活1

食堂への道のりが遠く感じる。緊張しているから時間の感覚がおかしいのかもしれないとも思ったが単純な話だ。背が低くなったせいで一歩あたりのリーチが短くなったんだろう。こういう些細なところでも違いがでるのか。体の変化に細かく注意を払おうと気を引き締めて足を速めた。




いつもより時間をかけて食堂へとたどり着いた。朝食はバイキング形式なので好きな分だけ腹一杯食べられる。そんなに種類があるわけではないがメインは日替わりだし味もなかなか美味しい。

今日のメインは唐揚げだった。いい匂いにつられてつい大盛りにしそうになる。しかし今の俺はいつもより体が小さいし、なにより女の体だ。食べられる量も少ないだろうと考えて、いつもより気持ち少なめに盛った。




早朝の食堂に人はまばらで知り合いもまだきていない。大盛りじゃないごはんと皿に半分くらいしか載っていない唐揚げを運んでひとり席に着いた。せっかくの好物なのにこれしか食べられないなんて、と俺は少し悲しい気持ちになった。



「いただきます。」



手を合わせてまず唐揚げに手を伸ばす。ひとくち噛みしめるごとにジューシーな肉汁が口に広がる。ああ、美味しい…。しあわせな気持ちでぱくぱくと唐揚げを食べ進めていたが、だんだんと箸がゆっくりになってくる。思っていたよりも早い段階でお腹がいっぱいになってきてしまった。胃袋の限界を迎えてはいるが、残すのはもったいないので、最後に大き目の塊をひとつ無理矢理呑み込んだ。

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